“しなやかなバケツ”が起こした小さな革命!TUBTRUGS(通称レッドゴリラ)の活用法 | アウトドア雑貨・小物 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.06.09

“しなやかなバケツ”が起こした小さな革命!TUBTRUGS(通称レッドゴリラ)の活用法

“しなやかなバケツ”が起こした小さな革命!TUBTRUGS(通称レッドゴリラ)の活用法
昭和から平成初期の時代に第一線で活躍したキャンプギアたち。
今も手に入るけれど、技術や素材の進化とともにちょっぴり影を潜めています。
そんなレトロなギアを紹介する連載。今回は、ソフトバケツのパイオニア。Faulks & Cox(フォークス&コックス)のTUBTRUGS(タブトラッグス)、通称レッドゴリラです。
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1990年代、イギリス発。農場と漁港で育ったバケツ

サイズとカラーが色々あるので好きなタイプを選べる

TUBTRUGSが生まれたのは1990年代のイギリス。Faulks & Cox社が手がけるこのフレキシブルコンテナは、農場・園芸・漁業の現場で使われる業務用品として誕生しました。名前は「tub(桶)」と「trug(浅い木製カゴ)」を組み合わせた造語だそうです。

重い土や農作物、海水に濡れたものを放り込んでもへたらない。その柔軟性と耐久性が口コミで広がり、今では世界中で数千万個を売り上げるブランドになりました。農家から始まった道具が、気づけばサーファーに、アウトドア愛好家に、そしてキャンパーに発見されていきます。

ちなみに、2018年にリブランドされたことで、ブランド名が「Red Gorilla International」に統一。赤いロゴと「ゴリラ」で強さと耐久性を表現していることから、「レッドゴリラ」と呼ばれています。

“柔らかい”から、できることがある

トートバッグのように使えるのも便利

バケツといえば、金属かプラスチック。でもTUBTRUGSは違います。ポリプロピレン製の本体がしなやかに変形する。この「柔らかさ」が、実はたくさんのメリットを生んでいるのだ!

金属バケツと違って、中に入れたギアやバケツの外側にあるものを傷つけない。大切なギアを無造作に放り込んでも、底でガンガン当たらない。プラスチックと違って、落としても蹴飛ばしても、そう簡単には割れない。ぐいっと変形させながら中のものを取り出せて、狭い隙間に収納することもできる。普通のバケツが「容器」だとしたら、これはもはや「道具」だと思います。

30年前、サーファーの友達が教えてくれた

裸足族にとって、どこでも足が洗えるのはありがたい

このソフトバケツを知ったのは今から30年ほど前のこと。サーフィンをしている友人が何気なく使っていました。ウェットスーツを入れて運ぶ、波から上がった後に足を洗う。ビショビショのギアを放り込んで車に積み込む。この流れが、なんかものすごくかっこよかった。

道具の使いこなし方に、その人の格好良さが出る。「これは買わなくちゃ!」と僕の物欲が騒ぎはじめ、当時はネット通販などは無かったため、さっそく購入できる場所を聞きました。

用途が多すぎて、困るくらい便利だった

濡れモノは迷わずソフトバケツに

手に入れてみたら、使い道が次々と出てきました。自宅では洗濯物カゴ。水遊びをするときは、濡れ物になるPFDやウェア類を運ぶために。そしてキャンプでは、雨の撤収時に濡れたテントをそのままごそっと入れて運ぶために。

最後のこれが、思いの外便利でした。天気が雨だと、どうせ乾かせないテントだから無駄なあがきは後回しにして、ポールも、布も全てとにかくソフトバケツに投げ込む。そして帰宅後も後日干すまでそのまま。その動きがソフトバケツひとつで完結。おかげで撤収時間が体感でかなり縮まりました。

ほかにも、氷と水を入れてどぶ漬けにして見た目も楽しく演出したり。サンダルで歩き回った後の足洗いに。ちょっと不便なキャンプサイトで食器洗いに。「Use them for Everything(なんにでも使え)」というブランドのメッセージは、誇張じゃないことがわかりました。

夏はほこの用途で活躍することが多い!

「変形する」というだけで、こんなに違う

変形するだけなのに、活用の幅が大きく変わる

僕が使っているのはLサイズで容量が約38リットル。この容量が絶妙です。大きすぎず、小さすぎず。キャンプ一泊分のギアが雑多に入る。でも一人で持ち運べる。このサイズ感を、他のモノで対応しようと思うと、絶対にどこかで不満が出てくる。

ソフトバケツは変形するから、車のトランクに押し込める。おかげで濡れたテントを「ねじ込む」ことができる。さらには持ち手ふたつで両手で持てる。使った水を狙った場所に流し出す。…など普通のバケツでは活躍しにくい場面をことごとくカバーしてくれます。

2代目はフランケンシュタイン。そして今、3代目

左が15年物で、右が新品

長く使っていると、当然壊れる部分が出てきます。僕の2代目は15年以上使いました。持ち手が切れたり、本体に亀裂が入ったり…。買い換えよりも愛着の方が強く、持ち手をロープに交換し、亀裂をひもで縛り合わせ、まるでフランケンシュタインのような姿になりました。もはやソフト「バケツ」ではない何かでしたが、どうにか使いたいという思いで使っていました。

可愛すぎて、穴を空けて細引きで繋げた2代目

今は3代目が現役です。僕にとっては家でも、フィールドでも、シームレスに日常に存在する道具。でも、これだけ長く使い続けているということは、それだけの理由があるということ。なくてもいいけど、あるとなんだかいい。そういうギアが、フィールドにはあってもいいと思いませんか?

フィーリングが合いそうでしたら、ぜひ「ソフトバケツ」の世界を体感してみてください!

著者画像

長谷部雅一さん

アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター

1977年4月5日生まれ。株式会社ビーコン代表取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊。仕事の範囲は広く、アウトドアに関するプロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

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