
キャンピングカーの達人、伴 隆之のニューモデルレビュー
人気シリーズにニューモデルが追加

マリナ’RVの軽キャンピングカー「キャビン2ミニ」シリーズに新たに「キャビン2ミニ フローズー・アップ」が追加されました。フローズーのほうはすでに紹介しているのですが、「ワンちゃんも快適に過ごせる」という基本コンセプトは同じです。では、どこが異なるのかをじっくりとチェックしていきましょう。
ベース車はスズキ・エブリイバンで、フロアとセカンドシート背もたれ背面には犬の足に負担をかけないクッションフロアを採用。また、ニオイを吸収・分解し消臭効果もある機能性クッションフロアのため、ペット臭や車中泊での生活臭も抑えることができます。
架装部分では、見えないところですが天井裏に制振・断熱施工がされており、快適性をアップ。また、サイドやリアウインドウに遮熱カーフィルムを装着。さらに左右のスライドドアには網戸も備わっているので、虫の侵入も防いで通気性を確保しています。


薄型DC12V車載クーラーを標準装備

インテリアは明るめのウッド調クッションフロアに家具類はホワイトにし、ベッドマットをオリーブにすることで清潔感や透明感のある爽やかな印象。軽1ボックスという限られた空間ですが、車内に入ると明るい配色のため実際の広さよりも広く感じます。
荷室フロア部分はかさ上げ加工がされており、セカンドシートを前倒ししてマットをセットすればフラットな就寝&休憩スペースに展開できます。マットは7分割式になっており、重量を抑えた作りのためセットもしやすくクッション性がいいのも好印象。

荷室のリアクオーターウインドウ部分には上部棚を左右に設置。両壁にキャビネットをあえて設置しなかったのには理由があって、キャビネットがないことでマット幅に余裕を持たせることができ、足元のベッド幅は1170mmと広々。寝返りなどもうちやすいように配慮されています。上部収納棚の底板に橋渡して利用する脱着式ワイドテーブルもサイズが大きいので使いやすさ抜群。移動時も収納棚にもなるのでとっても便利です。
さらに荷室上部後端には高さを抑えた薄型DC12Vクーラーを標準装備。リアクオーターウインドウに装着するモデルが多いですが、後方上部から前方へ障害物などなく送風できるのもポイントが高いです。
照明類は天井に調光式LEDダウンライトが4つ、バックドアにLEDライト2つ装備するほか、電装はポータブル電源での利用を想定した設計で、ポータブル電源システムと外部入力を装備。また、カーナビやドラレコ、バックカメラも標準装備というのも驚き。







別売りでポータブル電源を充電するソーラーパネルやペットとの旅をコンセプトにしているだけあって、買い物や外食時でも安心な「見守りカメラ」も用意しています。
基本コンセプトはフローズーと同じながらも、ベッドマットの構成や家具の作り、クーラーのタイプなどがまったく異なるフローズー・アップ。こちらもペットと旅はもちろんのこと、ソロやカップル旅でも活躍する内容でした。価格は362万6700円から。
問)マリナ’RV