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松本明子のアポなし軽キャン日記|第18回 ケチ道歩む松本もクルマにはお金かかってます
大変、大変! うちの業務部長、廣田さんのスマートフォンがエライことになっちゃって。“スマホの背中が剥がれてきちゃって……”っていうんですよ。そんなことあります? 見せてもらったらたしかに、背中(裏側)のフタが反り返って浮き上がってきてるんです。あれよあれよという間に、充電ができなくなり、画面が消え、これはまずいと、お預かり修理に出して2週間の修理中です。
廣田さんは私と同じく、ケチ道を歩んでいるものですから、
①¥3,300のお預かり修理
②¥8,250のリフレッシュ品(中古)との交換
③新規の機種変更
3通りの対処法があるといわれ、迷わず①を選んだわけです(ポイントも使えるし)。
「いや、まだ2年半しか使ってないので……」(廣田さん)
そうしましたらね、会社で廣田さんが使っている、アムズケイタイも背中が危ないっていうんです。こっちはお客さんとの連絡もあるので、おいそれと修理に出せない、ってことで、応急処置として、ガムテープでぐるぐる巻きにして使っています。
ここだけの話、廣田さんってとにかくガムテが大好き。“ガムテ最強!”と信じて生きています。靴底に穴が空いても、ガムテで塞ぎ乗り切る。長靴もガムテで修理(かくいう私も紙袋が破れたら裏からガムテ)。靴下も穴が空いたら、1回は縫う。(私も靴下の穴は縫います)。
「でも、こっちのスマホは5年目だし。隙間からホコリ入りそうだし。発火したら怖いし。買い換えてください、松本さん」
ケチ道もほどほどに。公衆の面前でカミングアウトされちゃったら、買い換えないわけにはいきませんよね。
レンタカー業を続ける苦労
あ、安心してください! 車の点検は日々、行なっています。
いつも貸し出しの際に、アムズはネットで知りましたか? テレビですか?(ビーパル見て、という方もいらっしゃいます。ありがたや〜)と聞くんですが、“数多いレンタカー店のなかで、松本明子さんのやっているレンタカーだから安心だなぁって思って予約しました”といってくださるお客さまもいます。うれしいですね。そんなお客さまを裏切れません。返却時にはいつもお土産をたくさんいただき、この場を借りて、ありがとうございます!!
レンタカーというのはですね、いろいろなことが普通の乗用車を持つのとは違います。ここら辺で、少々レンタカー業について、あらためておさらいしておきましょう。
2020年9月に、レンタカー屋さんを開業することを決めて動きだし、2021年の3月にオープン。その間約半年。車の準備はもちろん、とにかく大変だったのが事務手続き! 30年前に設立した個人事務所「オフィスアムズ」の定款(会社の目的や活動、構成員などの基本ルール)を司法書士さんに変更していただき、レンタカー業務を加えました。アムズレンタカーになるには事務所も必要なので、六畳一間の事務所を探し、半径2㎞以内に車を停めるための駐車場も探しました。レンタカー事業に必要な許可(自家用自動車有償貸渡業の許可)を取るために運輸局に行ったり、普通ナンバーをレンタカー用の“わ”ナンバーに変更するために、軽自動車検査協会の事務所にも行きました。とにかく書類をそろえるのが大変で、運輸局など何回か足を運びましたね。
スタートしたあとは、車の維持がこれまた大変。年に4回、業務報告として、売り上げ、車の台数、走行距離などを運輸局に提出します。それとは別に1年間まとめたものを提出しなければなりません。最初は直接持っていってましたけど、いまは相談役の青倉さんに教えてもらって、パソコンで手続きできるようになりました。
レンタカーは一般の自家用車と違い、半年に1回定期点検があります。さらに1年点検、2年ごとの車検と、お金のかかること。定期点検が1台2〜3万円、車検になれば8〜9万円。それが4台分ですよ。それ以外にもオイル、ウォッシャー液交換にタイヤ交換……etc.
今年の5月までは「バンライフレンタカー」のフランチャイズとして稼働していたので、自分たちでHPを立ち上げる必要はありませんでした。最初から立ち上げるとなると、専門のプロに製作していただくので、数百万円かかるそうです。フランチャイズとして、ネット予約システムを本部と共有させていただいたので助かりました。
どの車も間もなく、走行距離が10万㎞。そろそろ買い替えどきが近づいてまいりました。もう、大変〜〜〜〜〜。
モノは大切にすべしが、“餅は餅屋”

背面パネルが剥がれ、ガムテープで応急処置したアムズ携帯(取材後すぐに買い替えに行きました)。

お客さんからの土産物
アムズレンタカーは、お客さんからお土産をプレゼントされることがとても多いという。過去にも一度掲載したが、最近いただいたという土産物の一部を紹介。
クッション

使ったクッションと枕をノルウェー人のお客さんが残していった。
ハンカチ

東北地方をまわってきた杉崎夫妻から宮城を拠点にするブルーインパルスのハンカチ。
パック&笹かま

北海道と東北をまわってきた常連の仲野夫妻からは、笹かまとフェイスパック。
タオル

WOWOW『電波少年W』でお世話になったスタッフからの新潟土産。
果物

大玉が特徴の新高梨は栃木の那須塩原に行ってきたという家族から。
菓子

山形の煎餅専門店のおいしそうな豊年揚げはElisaさんからのお土産。
野菜

秩父帰りの夫妻から、シイタケ、寄居町特産のナス、地酒ケーキ。

外から見たかたちが
かわいいですよ。

「その名のとおり、ごはんを盛ったような長野の飯盛山に登ってきました」。頂上からは八ヶ岳がきれいに見えたという。
●松本明子さんのレンタカー、オフィスアムズはこちら→https://officeams.com/
松本明子さん

まつもと・あきこ 1966年生まれ。香川県出身。 ’83年に歌手デビューし、『DAISUKI!』や『進め! 電波少年』などで元祖バラドルとしての地位を確立。2021年から軽キャンのレンタカー事業(オフィスアムズ)を始める。
※構成/大石裕美 写真提供/オフィス アムズ
(BE-PAL 2025年12月号より)







