
新鮮な空気を取り込むことで内部をドライに保ち、快適な活動を可能にする機能は、高温多湿の日本では必須といえます。
今回はベンチレーションの基本と、おすすめのアイテムをご紹介します。
ベンチレーションとは換気のこと

ベンチレーションとは、要するに換気のことです。
空気の通り道を作り、新鮮な外気を内部に取り込み、こもった空気や湿気を外部に排出する仕組みを指します。
この機能は、単に空気を入れ替えるだけでなく、内部の温度や湿度を調整し、結露を防ぐなど、様々な効果をもたらします。
テントの上部にメッシュで空気の通り道になっているところ、アウターウェアの脇の下のジッパーなどを見かけたことがあるかと思います。これがベンチレーションです。
今回はベンチレーションの基本とおすすめのアイテムをご紹介していきます。
高温多湿の日本では必須機能

高温多湿な日本の気候において、ベンチレーション機能は非常に重要です。
例えば夏のテント内。空気が循環しなければ熱や湿気がこもり、不快な環境で過ごすことになります。
さらに日本の環境に限らず、空気の流れがなければ酸欠や一酸化炭素中毒で生命にかかわることもあるため、ベンチレーションは必須の機能となっています。
また外部からの熱や湿気だけでなく就寝中に人が発する水蒸気や、汗による湿気がテント内にこもるのを防ぐためにも、ベンチレーションは重要な役割を果たします。
結露はテント内の寝具や荷物を濡らし、不快なだけでなくカビの原因にもなるので、ベンチレーションがあることでテントの機能性を大きく損なうことがないというメリットもあります。
テント・スポーツウェア・ワークウェアなどに搭載

ベンチレーションはアウトドアギア・ウェアをはじめ、様々な製品に搭載されています。
代表的なのはフィールドで過ごすのに欠かせないテント。上部や下部にベンチレーションを備えます。
また、スポーツウェアでは激しい運動で汗をかいた際に、体から発せられる熱や湿気を効率的に逃がすことで快適な状態を保ちます。
ワークウェアでは炎天下での作業など、過酷な環境下での熱中症対策として、ウェア内の熱を排出する仕組みが取り入れられています。
また、シューズにもベンチレーションが採用されているモデルがあり、蒸れやすく菌が繁殖しやすい内部に空気を循環させます。
テントのベンチレーションについて
トップベンチレーションの機能
トップベンチレーションとは、テントの天井部分に設けられる通気口です。暖かい空気は上へ昇る性質があるため、テント内にこもった熱気や湿気を効率的に排出する役割を担います。
多くのトップベンチレーションは、雨が降っても水が浸入しないような構造になっているので、悪天候時でも換気し続けることが可能です。
サークルベンチレーションシステム
サークルベンチレーションシステムとは、テントの複数の箇所にベンチレーションを配置し、空気の流れを循環させることで、より効率的な換気を行うシステムです。
テントの下部から新鮮な空気を取り込み、上部のベンチレーションから熱や湿気を排出することで、テント全体に空気の流れを作り出します。
これにより、テント内の結露を大幅に軽減し、夏場でも快適に過ごせるようになります。
ベンチレーション付きテントの選び方
ベンチレーションの数

ベンチレーションの数は、換気の効率に直結します。一つしかベンチレーションがないテントよりも、複数箇所にベンチレーションが配置されているテントの方が、空気の流れが生まれやすく、快適性が高まります。
少人数で小型のテントや山岳用のテントなどはベンチレーションの数が少ないですが、大型で大人数が入れるテントでは、相応のベンチレーションが確保されています。
ベンチレーションの場所
ベンチレーションの場所は、空気の流れを作り出す重要なポイントです。
上部と下部、両方備わっているテントであれば、より効率的な換気が期待できます。
また、ベンチレーションが大きいものや、出入り口が複数あるテントも、換気の面で優れています。
サイズで選ぶ
テントのサイズもベンチレーションの効果に影響します。
先述の通り、大人数で使う大型のテントではより多くの熱や湿気が発生するため、ベンチレーション機能が充実しているものを選びましょう。
防水機能など多機能を注視
ベンチレーション機能だけでなく、防水機能やUVカット機能など、他の機能もチェックしておきましょう。
防水性が高ければ外からの水分を遮断してくれますが、高い透湿性がなければ内部に湿気がこもってしまいます。
これに対応できるベンチレーション数、または十分な透湿性を有しているかなど、ベンチレーション以外の機能を確認することは、テント全体の快適性を計るために非常に重要です。
おすすめベンチレーション搭載のテント
①モンベル:ステラリッジテント
はじめにご紹介するのは、モンベルのステラリッジテントです。
山岳用からソロキャンプなどで活用できる耐久性の高いテントで、ベンチレーションは酸欠などの事故を防ぐために完全には閉まらない構造です。
フライシート側のベンチレーションは新鮮な空気を取り入れられる構造になっており、快適で安全な環境で過ごすことができます。
②コールマン:タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
Coleman(コールマン) タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
涼しさにおいては実績のある、遮光生地を採用したダークルームエアーシリーズ。メッシュ地を新たにワイドエアメッシュに変更することで、通気性能が格段にアップ。インナーテントには、別売り電動ファンをしっかり取り付けられる工夫が施され、暑い季節のキャンプをより快適に過ごせるようにアップデートされている。
エントリーからハイエンドまで、多くのユーザーに愛されるコールマン。
充実したベンチレーションとダークルームによって、快適なテント環境を実現しているのがタフスクリーン2ルームエアー/MDX+です。
別売りのリバーシブルファンベンチレーションを使うことで、快適性はさらに向上します。
③ogawa:ステイシー ST-II
ogawa (オガワ) ステイシーST-Ⅱ
ソロキャンプや2人キャンプ向きの前室付きテント。130㎝もの高さがある広い前室には正面と両サイドに出入り口があり、開放感抜群。
優れたテント・タープをはじめとしたギアを展開するogawa。
2004年の登場以降からのロングセラーモデル、ステイシーは、デザイン・機能性共に高い人気を誇るテントです。
快適性では前後に大きなメッシュパネルを有し、ベンチレーションも同じく前後に設けるなど、優れた通気性を誇ります。
ベンチレーションテント選びの注意点

ベンチレーション機能は、テント選びの重要なポイントですが、いくつか注意点があります。
・降雨の際にベンチレーションを開いた状態でも水を防ぐことができるか
・ベンチレーションを通して虫が侵入しない構造か
は確認しておきたいです。
こうしたポイントは、事前にテント本体をショップで確認したり、詳しいショップスタッフさんに聞いてみることである程度解決できます。
この他、内部の結露をどれだけ防げるかは、雨や季節によって限界があるので、対策をしても同仕様もない時はあることは心得ておきましょう。
ベンチレーションは快適キャンプの必須機能!

いかがでしたか。アウトドアやスポーツなどで快適に過ごすために欠かせないベンチレーション機能をご紹介しました。
ドライな環境を作り出すことはアウトドアでは必須であり、ベンチレーションが生み出す空気の循環は、暑い夏の季節だけでなく1年を通して必要です。
テントやウェアを選ぶ際にはぜひベンチレーション機能に注目してみてください。