アウトドア情報誌『BE-PAL』(2022年2月号)やBE-PAL.NETに掲載されたアイテムから、保温力はもちろん、軽量・防水性やファッション性にも優れたおすすめのレディースダウンを紹介する。タウンユースからアウトドアまで幅広く活躍するモデルばかりだ。お気に入りの一着で冬を暖かく過ごそう。
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暖かいダウンジャケットの選び方
暖かいダウンジャケットの選び方を解説。チェックしておきたいポイントを確認しよう。
ダウンジャケットの基本をおさらい
ダウンジャケットのダウンとは、水鳥の胸部に生えている、羽軸がなく柔らかい毛を指す。この毛が大量に空気をため込み、断熱保温材の役割を果たす。
一方のフェザーとは、水鳥の主に翼などに生えている羽軸がある羽根毛。通気性が高いので保温力はダウンに劣るが、弾力があるため型崩れを防ぐ。多くのダウンジャケットは、20~40%ほどフェザーを含んでいる。
フィルパワーをチェック
また、ダウンジャケットを選ぶときは、暖かさの目安として『フィルパワー(FP)』にも注目しよう。フィルパワーは羽毛のふくらみの大きさを表す数値で、大きいほど多くの暖気をためることができる。
600~700FP:良質でタウンユースには充分。
700~800FP:高品質でタウンユースや登山に対応できる。
800FP以上:超高品質で、雪山のような厳しい環境のアウトドアシーンにも対応できる。
アウトドア用のダウンジャケットを探すときは、上記を目安にするといいだろう。
素材・防水性・撥水性にも注目
アウトドアで使用するダウンジャケットは、暖かさを維持する防風性や、防水・耐水・撥水機能にも注目しよう。
表生地には、ナイロンやポリエステルなど化学繊維の生地がおすすめ。防風性が高いうえに手洗いOKなものが多く、手入れしやすい点がポイントだ。
また、ダウンジャケットでも、内部の羽毛がぬれると冷えてしまい、保温性が損なわれる。雪や雨でぬれても水分を含みにくいように、防水・耐水・撥水加工が施されたものを選ぼう。
▼参考記事
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
人気アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」のベストヒットなダウンジャケットを紹介。
(BE-PAL 2022年2月号より)
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) バルトロライトジャケット
ベストヒットのダウンジャケット。
撮影/山本 智
▼参考記事
ナンガ(NANGA)
人気ブランド・ナンガのフラッグシップモデルを紹介。滋賀の名峰である伊吹山と三上山の名を冠したジャパンモデルも必見だ。
NANGA(ナンガ) オーロラテックス ダウンジャケット
ミニマルな見た目とは裏腹に、防水透湿生地オーロラテックスと760FPを誇るスペイン産ホワイトダックダウンを採用した本格派。胸元のブランドネームはボディと同色の刺繍となっており、控えめでどんなシーンでも着られる一着となっている。
NANGA(ナンガ) オーロラテックス ダウンジャケット イブキ
ナンガの代名詞であるオーロラテックスとスペイン産ホワイトダックダウンを採用した、ジャパンモデルのウィメンズ版。メンズと同様に首周りを立体的なデザインにすることで、冷気の侵入を軽減する。
NANGA(ナンガ) オーロラテックス ライトダウンジャケット ミカミ
軽量な防水透湿生地「オーロラテックスライト」を表地に、薄手な10Dリサイクルナイロン裏地に使用した、驚くべき軽さのハイエンドダウン。860FPを誇るポーランド産ホワイトグースダウンの保温性をダイレクトに感じられる。
▼参考記事
モンベル(mont-bell)
日本の人気アウトドアブランド「モンベル」のレディースダウンを紹介。保温力はもちろん、軽量性や防水透湿性にも優れている。
mont-bell(モンベル) パーマフロスト ライトダウンジャケット Women’s
高品質な800フィルパワー・EXダウンを使用しており、軽さと保温力を兼ね備えている。ダウンはシングルキルト構造にして封入しており、通常のキルティングと比べてダウンの片寄りを防ぎ、コンパクトに仕上げることに成功した。

また、表地には独自開発した防水透湿性素材「スーパー ドライテック」を採用。中にこもりがちな蒸気を効率よく外へ出し、快適な状態を維持してくれる。ダウンの暖かさに加えてスーパー ドライテックの快適性を両立したアイテムだ。
▼参考記事
エルエルビーン(L.L.Bean)
先進のダウンを使用したL.L.Beanのダウン・アウターを紹介。独自のダウンテック加工により、雨や雪、汗で濡れてもダウンが潰れることなく、ダウンクラスターが空気の層をキープして保温力が続く。
L.L.Bean(エルエルビーン) マウンテン・クラシック・ダウン・パーカ
保温性と撥水性に優れた、高品質な650フィル・パワーのダウンテックダウンをフードから裾まで惜しみなく詰め込んだ極暖ダウン。表地とライニングには耐水・耐風性に富んだ再生ポリエステルを採用。環境への負荷も抑えている。通勤スタイルなどにも最適な丈で、オンオフ問わず重宝しそう。(左がレディースモデル)
L.L.Bean(エルエルビーン) ウルトラライト 850 ダウン
撥水性と復元性を誇る850フィルパワーのダウンテックダウンを使用。軽さと暖かさに思わず感動してしまう、アウトドアに最適な一着。パッカブル仕様で持ち運びにも便利だ。(Amazonのリンク先は別カラー)
▼参考記事
カナダグース(CANADA GOOSE)
耐久性と保温性、街での着こなしに馴染むデザインを兼ね備えたカナダグースのアイテム。アウトドアシーンはもちろん、タウンユースまで幅広く活躍しそうな日本限定モデルを紹介。
CANADA GOOSE(カナダグース) Shelburne Parka Japan Exclusive
定番モデル「シェルバーン パーカ」をマットな質感と控えめな風合いにアップデートし、シュノーケルフードと隠しスナップボタン付きの前立てを搭載。耐久性と撥水性を兼ね備えたリサイクルエンデュラリュクス素材を採用している。
CANADA GOOSE(カナダグース) Ashland Parka Japan Exclusive
日本限定の大人気モデル「ジャスパー パーカ」に着想を得て再構築された一着で、フロントのパラシュートボタン付きの比翼仕立てが特徴的。ドライな肌触りと優れた撥水性を備え、ポケット内にはフリース裏地を搭載。暖かさと快適さが両立する。
▼参考記事
コトパクシ(Cotopaxi)
デザインや機能性だけでなく、サステナブルな取り組みも魅力のコトパクシが手がけるダウンを紹介。
Cotopaxi(コトパクシ) Fuego Max Down Hooded Jacket
幅の広いバッフルでより暖かい仕様を実現している。耐久性撥水加工で雨や雪の日も快適。RDS認定による、責任ある原材料調達で生産されている。
2014年の創業以来、「労働者を守ること」「環境保全に努める事」「発展途上国への支援」を軸に、革新的なアウトドアギアを提供し続けるコトパクシ。
RDS(Responsible Down Standard)認定はアヒルやガチョウのサプライチェーンにおける動物福祉および、ダウンやフェザーの原料を認証農場からサプライチェーンを規定した国際的な自主規格で、環境保護につとめている証だ。
▼参考記事


























