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    2025.08.25

    スイスの古都ルツェルンをツアーで散策!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    スイスの古都ルツェルンをツアーで散策!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    「おいおい、展示物に乗っちゃダメだろ~。しかもそれF1カーだろうがっ!」。そんなお叱りの大歓声が聞こえてきそうなこの写真。

    どうも、「炎上上等」の迷惑系ユーチューバーの柳沢有紀夫です。ウソです。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

    インパクトがある写真なのでトップに持ってきましたが、最後にきちんと説明します。

    スイスアルプスで登山!2つの山頂を吊り橋縦走【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    じつはコックピットにも座ってきましたよ~(スイス旅その3)

    (スイス旅その2はこちら)

    スイスでオープンデッキのあるロープウェイに乗った!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    アウトドアでのアクティビティーが好きな「BE-PAL.net」読者のみなさんにとって、「夏のスイス」といえば「アルプス」ですよね。でもスイスの自然は山だけではありません。「湖」もまたその美しさで有名です。

    というわけで今回は「美しい湖畔散策」を求めて、ルツェルンという古都に来ました。ただ…湖畔歩きも良かったのですが、それ以上にルツェルン湖から流れるロイス川沿いの「旧市街地」歩きが探検感に溢れていました。というわけでそちらを中心にお届けします。笑

    ルツェルンはスイスのちょうど真ん中あたりにあるルツェルン湖に面した古都。人口8万人の小都市なのですが、湖や名所を楽しみに観光客が多く訪れることから湖畔を中心にホテルも建ち並びかなりの賑わいを見せています。

    湖に沿った街並み。

    写真とは別方向ですが、前回紹介した「シュタンザーホルン」も湖越しに見えます。ただ今回歩くのは湖から流れるロイス川沿いの「旧市街地」です。

    まずはルツェルン駅がある街の中心部から川の左岸を進みます。すぐに見えてくるのがこの街で最も有名な場所の一つである木製のカペル橋です。「カペル」はドイツ語で「チャペル(礼拝堂)」の意味。

    橋の南側(写真の左側)にある街と北側にある聖ペテロ礼拝堂を結んだのでこの名がつけられました。

    このカペル橋がつくられたのは1350年前後とのこと。

    橋の途中にある八角形の塔は「ヴァッサートゥルム(水の塔)」。高さ34メートルでルツェルン湖方面などから攻めてくる外敵を監視するために建てられた見張り塔です。

    ここで問題です(「世界ふしぎ発見!」風。笑)。この塔、建立は1300年頃とカペル橋よりも前なのだとか。では橋ができる前、どうやって塔に渡ったのでしょう?

    そんな質問をガイドさんにしてみたところ、答えは「当時は水量が今ほどはなくて南岸からは歩いて渡れたんです」とのこと。あまりに単純すぎて「スーパー仁くん」の無駄打ち必至の答えでした。笑

    このカペル橋を渡るのは最後のメインイベントに残しておくことにしてそのまま進みます。

    橋の南岸から北岸を見たところ。

    まるで「印象派」のような街並み

    南岸の通り沿いの見所の一つが17世紀に建築されたというイエズス教会。

    白と金色、そしてピンクの組み合わせがきれいです。

    だけどピンクという色がちょっと意外で、これもガイドさんに聞いてみました。「確かな理由はわからないんですが、たぶん大理石のピンク色に合わせたのかもしれませんね」とのこと。なるほど。

    次に見えてきたのはロイス橋。

    川の名称がロイス川だからだそうです。
    このロイス川は途中でアーレ川に、そしてその先でライン川に合流して、オランダのロッテルダム付近で北海に注ぐそう。
    そこから見えた城のような建物はホテルだとか。

    かつてマイケル・ジャクソンが買いたいと申し出たのですが、ヘリポートが作れないからやめたとのこと。前々回のグシュタードでもガイドさんから「あのホテルはマイケル・ジャクソンが買おうとしたのですがオーナーは断ったんです」という話を聞いていたので、「アイツはなんでも買いたがるんだ」とジョークを飛ばしたらそれなりにウケました。

    そのホテルよりも気になったのが川の北岸の丘の上に見えた塔。

    ムーゼック城壁にある9つの塔の一つです。城壁の上を歩いたり、いくつかの塔に登ったりできるとのこと。はい、絶対におもしろいやつですね。

    でも今回は国際プレスツアーの一員だったのですが、集合時間がせまっていたため断念。もう少し自由時間がほしいものです。

    というかこういうプレスツアーだけでなくひとり旅とかでも、あまりスケジュールキチキチにしちゃうとその場で発見した興味深い場所に行けなくなりますよね。

    旅のスケジュールは多少余裕があったほうがたのしいです。

    次のシュプロイヤー橋は最初のカペル橋同様木造で15世紀に建造。
    木造感が溢れます。

    この橋から眺めが見事でまるで印象派の絵のようでした。

    というわけで屋根などを額縁に見立てて撮影。
    シュプロイヤー橋を渡り終えたところです。

    今度は川の北側を散策します。

    壁に宗教画が描かれているのも風情があります。

    ガイドさんによるとこうして壁画があると古い建物に見えるけれど、実際は比較的新しくて19世紀に作られたものなのだとか。

    そして見つけたのが異空間に誘ってくれそうな通路。
    誘われてしまいました。

    だけど通路を出た先は、道が左に折れた普通の路地でした。笑

    感動のカペル橋で突然の脱力!笑

    さていちばんの名所であるカペル橋に戻ります。

    南岸の入口です。
    天井付近に描かれた板絵が見事です。
    板絵は延々と続きます。

    クリスチャンの心得とか人はどう生きるべきかなどが描かれているとのこと。これを見ながら礼拝堂に向かうんですね。ちなみに帰るときの側にも板絵はあります。

    そして橋の外に飾られた花々も、まさに美しさに花を添えています。

    本当にどこを切り取っても印象派の絵のようでたまらん街です。「たまるか~」とのぶ(from NHK大河ドラマ「あんぱん」)の口癖を連発しながら歩いていると橋の途中に…。

    土産物店発見。というか堂々と。笑

    ちょっと腰が砕けそうになりました。逆「たまるか~」状態。笑

    ちなみにこのカペル橋、じつは1993年に大火事で足のほとんどが消失したとのこと。原因はタバコの火の不始末。橋桁くらいしか残らなかったのですが、のちに忠実に再現したとのことです。

    そういえば南岸の入口の床が段になっているところにこんなマークが…。けどこの場所、誰も気づかんぞ。
    北岸の出口付近。本当にどこをとっても絵になる街。

    というわけでルツェルンの旧市街地探検でした。

    そしていよいよ「あの写真」の真実へ

    普通はここで終わるところですが、一つウイニングラップをさせていただきましょう。そう、冒頭のこの写真です!

    勝利の雄たけびを上げる私。

    レッドブルレーシングのF1カーの上に立つなんてどう見ても迷惑行為ですが、じつはこれ、許可されているんです。

    この場所はルツェルンにある「交通博物館」。スイスでいちばん入場者数が多い博物館なのだとか。じつは行くまでは全然期待していなかったのですが、予想に反してポールトゥウィンのようにあちこちおもしろい展示に満ち溢れていました。

    もちろん堂々コックピットにも座れますよ。

    というかこれが王道の写真ですね。コックピットへの出入りの途中でガッツポーズの写真を撮ったのはもしかしたら私だけかも。笑

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    スイス政府観光局(「ルツェルン」のページ)
    https://www.myswiss.jp/luzern

    スイス政府観光局(「スイス交通博物館」のページ)
    https://www.myswiss.jp/experiences/switzerlands-museum-of-transportation/

    スイス交通博物館
    https://www.verkehrshaus.ch/startseite.html

    柳沢有紀夫さん

    オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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