カリフォルニア州「ジョシュア・ツリー国立公園」近くの超穴場キャンプ場でワイルドウエストな体験! - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.06.19

    カリフォルニア州「ジョシュア・ツリー国立公園」近くの超穴場キャンプ場でワイルドウエストな体験!

    カリフォルニア州「ジョシュア・ツリー国立公園」近くの超穴場キャンプ場でワイルドウエストな体験!
    アメリカ旅の楽しみといえば、国立公園。とくにカリフォルニアには、壮大な景色を楽しみながらキャンプがしたいと国内外から多くの人が訪れますが、国立公園のテン場の確保は簡単ではありません。

    予約制のエリアはなかなか枠が空かないし、予約不要で早い者勝ちのテン場も大体埋まっている。でも、安心してください。ジョシュア・ツリー国立公園なら、すぐ近くに無料でいつでも泊まれるキャンプ場があるんです。

    無計画なキャンプ旅行の始まり

    筆者
    こんにちは!ジョアナです。

    ↑この写真、どこから撮っているかわかりますか?

    丸太の中に入る筆者
    さっきの写真は、丸太のなかで撮りました!

    正解は、巨大な丸太のなかです。空洞ができてトンネルみたいになっていた丸太を見つけて、入ってみました。ここは、アメリカ・カリフォルニア州南部。以前、アマゾン川下りの記事でも登場したミスターKの実家へ遊びに来たところ、近所でこんな丸太の山を見つけました。

    ちなみに、ミスターKが登場したアマゾン川下りの記事はこちら↓

    【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅 vol.26】ペケペケ号と別れる日は熱帯魚釣りへ。釣った鎧魚=プレコを食す

    良い大人にもなって、丸太でかくれんぼ。暇人、だなんていわないで。今回も、ちゃんとアウトドア旅の目的があってカリフォルニアに来たのです。

    ジョシュアツリー国立公園
    ジョシュアツリー国立公園。

    私が行きたかったのは、ジョシュアツリー国立公園。カリフォルニア州南部の砂漠地帯にある公園です。奇岩群が有名で、アメリカのロッククライミングの中心地のひとつとして知られています。ちなみに公園の名称でもある「ジョシュアツリー」は、モハベ砂漠とコロラド砂漠という米国内でも極めて限られた地域にだけ生息する植物のこと。この国立公園は、両方の砂漠にまたがっているから、ジョシュアツリーがたくさん生えているのです。

    細長くて鋭い葉が集まって、チアリーダーの丸いポンポンみたいになっているのが特徴的です。

    ジョシュアツリー国立公園内にあるキャンプ場は、予約制のエリアと、予約なしで利用できるエリアがあります。私たちは一応、予約をしていたのですが、なんと直前でインフルエンザにかかってしまいました。体調が回復してから、予約なしで利用できるエリアを狙って行くも、週末だったからどこも満員…。

    国立公園に来て、まさかのテン場なし、宿なし!さあどうする!?

    ふふふ、ノープロブレムです。実は、ジョシュアツリー国立公園のすぐ近くに、いつでもだれでも無料で泊れるキャンプ場があるのです。

    BLMなら、いつでも誰でも無料でキャンプができちゃいます

    無事にテン場を見つけて一安心。
    無事にテン場を見つけて一安心。

    いつでも誰でも無料でキャンプできるのは、通称「BLM」と呼ばれる場所です。米国の土地管理局(Bureau of Land Management)の管轄下にある広大な土地で、自然を次世代に残すために開発を免れ、キャンプや様々なレクリエーションのために開放されています。

    ジョシュアツリー国立公園の周辺にも、フリーでキャンプができるBLMが数カ所あり、国立公園のホームページや地図でも紹介されています。

    私たちがまず向かったのは、南側の玄関口=コットンウッド・ビジターセンターを出てすぐのBLM。私と同じくテン場を見つけられなかった人や、大型のキャンピングトレーラー、複数台のバイクやクルマで旅する家族や団体に人気のエリアです。

    ガレージを整理していたら出て来た古いテント
    ガレージを整理していたら出てきた古いテントですが…。

    私たちの寝床は、ガレージを整理していたときに発掘した古いテント。ちゃんと組み立てられるか不安だったけれど、意外と大丈夫でした。

    キャンプ道具に紛れて写りこんでしまった銃は、ミスターKのもの。さ、さすがアメリカ人。もちろん、どこでも銃を携行しているわけではありませんが、今回彼が持って来たのには理由があるのだとか?

    BLMで砂だらけの砂漠キャンプ

    トヨタのピックアップトラック
    トヨタのピックアップトラックで最初のBLMに到着。

    先ほど紹介したBLMは国立公園に隣接してはいるものの、奇岩の周りをハイキングしたりロッククライミングしたりするメインエリアからはおよそ60km、クルマで1時間近くもかけて移動するロケーション。

    というわけで、2泊目は北側玄関口からジョシュアツリーのダウンタンエリアを挟んで20分ほどの便利な立地にあるBLMに移動しました。

    焚火
    BLMでの焚火は許可が必要な場合があるので要確認。

    遮るものがない平たい砂漠地帯だから、暗くなるとあちこちでほかのキャンプ客たちの焚火の炎が見えます。誰かが石で組んだ焚火の跡地を見つけて、私たちも焚火をすることに。

    ホットサンドメーカーで調理
    ホットサンドは和製英語らしい。

    この日のご飯は、町のテイクアウトの中華屋さんで買った焼きそばの残りを、ホットサンドメーカーで温め直したもの。卵をトッピングして、焚火で加熱します。

    日本ではおなじみのホットサンドメーカーですが、アメリカでは意外と見かける機会がなくて、ミスターKのお母さんがサプライズで取り寄せてくれました。

    だけど、届いた箱を見てミスターKのお母さんはビックリ。アルファベットで商品名が「Hot Sand」と記載されていたのです。えっ、熱い砂ってどういうこと?むやみに略すと意味が伝わらなくなってしまうようです。

    砂だらけの寝袋
    朝起きたら、寝袋が砂だらけ。

    砂漠の夜は涼しくて、雨雲もほとんどこないから星がキレイ。テントはフライを外し、私と砂漠を隔てるものはテントの薄い生地だけ。開放的な気分で爆睡して迎えた朝、なんだか顔の周りがジョリジョリするような。

    見てみたら、なんと寝袋が砂だらけ。夜の間に風で砂漠の砂が舞って、テントのメッシュを通過してなかに入ってしまったのです。

    ミスターKの顔も砂だらけ
    同行者ミスターKの顔も砂だらけ。

    ミスターKの顔も、シナモンパウダーをまぶしたみたいに砂だらけ。砂嵐が起こる砂漠のテント泊を快適に過ごすのは、一筋縄ではいかないみたい。

    砂でジョリジョリの調理風景
    砂でジョリジョリの調理風景。

    外で調理すると砂が混じってしまうので、テント内でご飯を作ることに。それでもやっぱり、少し食感がジョリジョリするような。晴れていても、風がある日の砂漠キャンプはフライが必須です。

    ワイルドウエストなBLM!キャンプ可、ついでに射撃も可

    射撃ができるエリア
    キャンプ可、ついでに射撃も可。

    ところでこのBLM、ほかにも複数のキャンプ客たちがいて、朝も夜も、どこかから射撃の音が聞こえるのです。私たちが泊まった場所のすぐそばにも、的がありました。

    ゴミを捨てるな、と言う看板が捨てられてた
    ゴミを捨てるな、という看板が捨てられていました。

    ゴミをここに持ってきて、射撃の的にしている人たちがいるようです。「ゴミ捨て禁止」の看板も捨てられて、穴だらけに。

    「こんなキャンプ場は初めてだよ…」

    過去に数々の国立公園、州立公園、そしてBLMを旅してきたミスターKも、さすがにビックリ。

    みんなが銃を持っているからと、万が一の自衛のためにミスターKはテント内に銃を持ち込んで、私もビックリ。

    私は銃のことは詳しくないけれど、聞くところによると、アメリカ以外のハンティングが盛んで比較的銃の入手が簡単な地域でも、一般人は基本的には狩猟に使う銃しか所有できない場合が多いそう。

    短くて小さな銃は狩猟には向かない、人を撃つための銃なのに、一般人でも簡単に所有できてしまうのはアメリカならでは。それが良いのか、悪いのか、考え方はいろいろだけど、せっかくなので一発だけ撃ってみることに。

    寝起きのぼさぼさ頭で的を狙い、パーンと音がして目が覚めました。弾って、意外とあっさり飛ぶんですね。やっぱり、おっかないです。

    靴屋と歯医者と書かれた看板
    昔、歯医者と靴屋は兼業だったらしい。

    砂漠のキャンプで寝泊まりして銃を撃つ、ワイルドウエストな世界観のジョシュアツリー。町の中でも、西部劇みたいな風景を見つけました。

    昔のお店を再現した看板には、「DENTISTRY and BOOT REPAIR」と。

    えっ、昔は「歯医者と靴屋」って兼業だったの!?ま、まさか、靴を直す工具と虫歯を抜く道具が一緒だから?

    アメリカとは、おっかない場所です。

    佐藤ジョアナ玲子さん

    建築学生

    フォールディングカヤックで世界を旅する剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。中日新聞の教育コラム「EYES」に連載。ニュージーランドとアメリカでの生活を経て、現在はハンガリーで廃材から建てた家に住みながら建築大学に通っている。

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