
基本的な炭おこしの方法・手順
1.着火剤を下に置く

BBQコンロの炭受けに着火剤を置く。炭は火がつきづらいため、着火剤をたっぷりと置こう。
2.着火剤の上に炭を組む
着火剤の上に炭を井桁に組む。あまり高く積みすぎると倒れやすいため、3~4段ほどを目安に組み上げよう。
3.着火剤に火をつける

ライターやチャッカマンなどで、着火剤に火をつけよう。
4.火がまわるまで放置する

炭全体の8割ほどの表面が白くなるまで放置する。途中で火が消えそうならば、都度うちわなどで火を送ったり、「井」の字の中央の部分に上から着火剤を追加して、炭にしっかりと移るまで火を維持しよう。
5.炭を追加する

組んだ炭を崩して灰受けの全体に広げる。広げた炭の上や脇に新たに炭を追加したらBBQスタートだ。
▼参考記事
炭おこしに大活躍!おすすめのアイテム
着火剤
炭や薪といった燃料に火を起こしやすくする補助的な役割を担っているのが、着火剤。風や湿気といった状況でも力強く燃えてくれる、アウトドアでの必須アイテムだ。
少量の燃料なら量を調節できるジェルタイプや小さな固形タイプ、天然素材でも問題ない。多めの炭を使う場合は相応の時間が必要になるため、固形燃料やパックに入ったジェルタイプなど、長時間燃焼に対応した着火剤が有効。
▼参考記事
火おこし器
火おこし器は、煙突効果を利用できる形状になっており、炭火の火おこしをサポートしてくれるアイテム。基本的に着火後は何もしなくても火がおきるため、使う人を選ばない。確実に火おこしをしたいなら、持っておいて損はないだろう。
火おこし器で火おこしする方法は、以下の通り。
1.下段に着火剤、上段に炭をセットする
2.着火剤に火をつけ、そのまま待つ
火おこし器自体が火おこしに適した形状になっているため、基本的には着火剤に点火して待つだけで簡単に着火できる。そのため、火おこしに自信のない初心者におすすめ。種類にもよるが、10~15分程度待てば炭に火がつくだろう。
ガスバーナー(トーチ)
ガスバーナー(トーチ)は、通常のライターに比べ火力が強いため、テクニックがなくても力技で着火できるのが特徴。また、食材を炙るときにも使えるため、火おこし器よりも用途が広い。
ガスバーナー(トーチ)で火おこしする方法は、以下の通り。
1.炭・薪を積む
2.バーナーを1の中心部に向け火をつける
3.うちわであおぎながら火を広げる
大きな炭・薪だと火がつきづらい可能性があるため、小さい炭・薪から着火していくのがポイント。バーナーは一度に大量のガスを使うため、時間をかけすぎると燃料切れをおこす可能性がある。一点集中で着火することを心掛けよう。
▼参考記事
着火剤のおすすめ4選

富士屋 文化たきつけ
木の繊維に灯油を染み込ませた、定番の着火剤。必要な分だけ折って使用する。リーズナブルかつ手に入れやすい点が魅力だ。

灯油を使用しているだけあり、ライターでの着火はまさに一瞬。すぐに大きな炎をあげ、短時間のうちに火おこしが完了する。 使用後は密閉できる容器に移し替えることで、長期的に使用可能。それが面倒だと感じたら、1回で使い切ってもOK。これも価格が安いからこそできることだ。
LOGOS(ロゴス) 防水ファイアーライター
定番の着火剤で、水に濡れても問題なく使用できるのが強み。たとえいちど水に浸かってしまってもライターで簡単に着火でき、火力が強く、長い時間燃焼を続ける。灯油が用いられた着火剤と異なり、手に臭いがつかない点もうれしい。

子供がいる家庭では、手持ち花火に火をつけるための火種としても便利。金属製のバケツに水を張り、防水ファイアーライターを1個浮かべた状態で着火すれば、より安全に手持ち花火を楽しめる。 1箱21個入りで長期保存も可能なため、災害用の備蓄としても優秀だ。
SOLSTICKAN(ソルスティックカン) ファイヤーライターズ
特徴をひとことで表すとすれば、8分間燃え続ける極太のマッチ。使い方はよくあるマッチとほぼ同様。箱の側面のザラザラとした部分に、ファイヤーライターズ先端の発火薬を擦り、火がついたらあらかじめ組んでおいた薪や炭の下に潜り込ませるだけ。手軽さはトップクラスだ。

箱を開けると1本1本が繋がった状態で並んでおり、それを手で折って使う。成分として灯油ではなく植物性ワックスを使用しており、素手で触っても嫌な臭いがつかない。
ライターがなくても使用でき、コンパクトで携帯性にすぐれているため、もしものときの備えとしても心強い着火剤だ。
weber(ウェーバー) 天然点火キューブ
天然素材100%とカーボンニュートラルをウリにする着火剤。ヨーロッパ産のおが屑を圧縮成形したもので、化学成分は不使用。そのため燃焼時に煤や臭いが発生しにくく、食材の味に影響を与えない。ジッパーつきの袋が便利だ。

フタつきのバーベキューグリルで有名なウェーバーの着火剤。内容量は48個で、1回の火おこしにつきキューブを2~3個使う想定。そして火おこし器を用いることにより、15~20分ほど待つだけで木炭の火起こしが完了する。内容量が多いだけに、節約すればコストがかなり抑えられるところもポイントだ。
3cmほどのコロコロとした形がユニークで、それをまとめる袋のデザインも秀逸。使いやすいだけでなく、見た目においても個性的な着火剤だ。
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火起こし器(チャコールスターター)のおすすめ3選
Coleman(コールマン) チャコールスターター
人気アウトドアブランドColeman(コールマン)の折りたたみタイプの火起こし器。上昇気流を利用して、誰でも簡単に火起こしが可能だ。収納時には約3cmの薄さになり、携行性にも優れている。
●サイズ:約170×160×H290mm(取手除く)
●収納時サイズ:約310×35×H190mm
●重量:約1.2kg

錆びにくいステンレス素材を使用したチャコールスターター。コールマンの413Hガソリンバーナーでも着火できる。また本体の下に開いている丸い穴からトーチを使って火をつけることも可能。
収納時サイズは約310×35×H190mmと、コンパクトに折りたためるのも魅力だ。専用のケースが付属するので収納もしやすい。
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UNIFLAME(ユニフレーム) チャコスタII
金属加工の町・新潟県燕三条で生まれた同ブランドの火起こし器。本体に開けられた複数の横穴から空気を取り込む。本体を開いて底網をセットするだけで、組み立ても簡単。一度に約1kgの炭を起こせる。
●サイズ:約19×24.5×28cm
●収納サイズ:約28×19×3cm
●重量:1.2kg
▼参考記事
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) 5WAYチャコールスターター
炭おこし、焚き火台、ロケットストーブ、スモーカー、BBQコンロの5つの使い方ができる多機能ギア。炭おこしとして使う際は、土台から離して直接本体をバーベキューコンロに置き、この中に炭を入れて着火させる。チャコールスターターの中では比較的大きめなタイプなので、炭を多く入れて火入れができるのが特徴。
●使用サイズ(約):幅20×奥行き20×高さ31cm
●収納サイズ(約):幅27.5×奥行き22.5×厚さ9cm
●重量(約):2.83kg

BBQ芸人・たけだバーベキューさんとのコラボアイテム。写真(上)はBBQコンロのスタイルで、焼き網は付属せず別途で購入する必要はあるが、それでもこれ1台で調理から焚き火まで幅広くできる。
またゴトクも付属しており、焚き火をしながらこの上で調理することも可能。たけだバーベキューさんと共同で製作したこともあり、調理とキャンプを楽しむ細かい工夫が随所に見られる。さらに、側面1箇所に窓がついていて、ここから細い枝を入れればロケットストーブとして使える。煙突効果で燃焼効率も高く、暖房器具としてもかなり便利だ。

同製品には、フタと内側に引っかけるメッシュパネルが付属。これらを使えば、下にスモークチップを敷いてメッシュパネルに食材を置き、スモーカーとして燻製料理が作れる。キャンプ場で簡単にスモークフードが作れるのは嬉しいところ。
▼参考記事
バーナー・トーチのおすすめ3選
SOTO(ソト) フィールドチャッカーⅥ
手っ取り早く火おこししたい人にお薦めのガストーチ。火口が大きくノズルが長いため、より安全かつスムーズに着火できる。(写真右)
▼参考記事
SOTO(ソト) フィールドチャッカーST-430
強風下でも安心して利用できる高火力バーナー。炭や薪の着火も容易にできる。火力調整、空気調整もでき、火力のバランスを自在に操ることが可能。誤作動防止機能が備わっているのも安心だ。
▼参考記事
Iwatani(イワタニ) カセットガス アウトドアトーチバーナーⅡ
「点火レバー」を握ると火がつき、離すと火が消える構造を採用。直感的に操作できるため、初めて使用する人でも安心して使える。また、本体側面にある「ロックつまみ」を使えば、未使用時の誤作動を防ぐことができる。
●サイズ:幅42×奥行169×高さ93mm
●重量:約175g

「炎調節つまみ」を搭載。とがった細い炎から広がるやわらかい炎まで、用途に応じて自在に調整可能。調理や作業を効率よく安全に行える。
2025年2月に施行された「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(液石法)の法令改正に基づき、国で定められた技術基準を満たす「◇PSLPGマーク」を表示しているアイテムだ。
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