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ネッククーラーとは?メリットと注意点

ネッククーラーは、暑い季節の熱中症対策グッズとしても推奨されています。快適な使用感を維持するなら、メリットだけではなく、注意点についても理解しておくのがおすすめです。
【メリット】効率的に体温の上昇を抑制できる
ネッククーラーは、首元を集中的に冷やすクーラーです。首には太い血管が通っているため、ネッククーラーで首を冷やすと、脳を流れる血液と体を流れる血液の両方を冷やすことができます。血液を冷やすことで体温の上昇を抑制し、熱中症を予防する対策にもなります。
ただし、首だけを冷やしても、体全体の温度を下げることはできません。暑さ対策をするときは、直射日光を避けたり、服装を工夫したりといった対策と併用することが必要です。
首かけ扇風機との違い
首かけ扇風機とネッククーラーの違いは、冷却技術が搭載されているかどうかです。首かけ扇風機で送られてくるのは、体の周りにある空気です。
風の冷たさは使用するときの気温に影響されるため、風を浴びたからといって涼しくなるとは限りません。気温の高い屋外で使用すると、熱風を浴びるだけになるリスクがあります。
一方のネッククーラーは、冷却プレートや保冷剤で肌を直接冷やす仕組みです。外気温の影響を受けにくいため、暑い屋外でも冷却効果を実感できます。
【注意点】冷やしすぎに注意する
たくさんの神経・血管が通っている首を冷やしすぎると、血流が悪くなる恐れがあります。頭痛・倦怠感・肩こりなどのデメリットを避けるためにも、冷やしすぎは禁物です。
また、ネッククーラーの冷却パーツが直接肌に触れると、低温やけどのリスクが高くなる点にも注意しましょう。特に保冷剤を使用するタイプは、『肌に直接当たらないよう布・タオルで包む』『冷却場所を小まめに変える』などの対策が必要となります。
ネッククーラーの選び方

ネッククーラーを快適に使うには、使用シーンに合った種類選びやフィット感が重要です。購入前に、選び方のポイントをチェックしておきましょう。
使用シーンに合う種類を選ぶ
大きく分けると、ネッククーラーには『電動タイプ』『PCMタイプ』『タオルタイプ』があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
- 電動タイプ:冷却プレートや冷却ファンを内蔵し、電気の力で冷やす
- PCMタイプ:約28℃以下で自然に凍結する『PCM(Phase Change Material:相交換物質)』を使用して冷やす
- タオルタイプ:保冷剤や冷却ジェルで冷やす。水にぬらして冷やすものもある
暑さに弱い人におすすめなのは、冷却効果の高い電動タイプです。長時間使用に対応したものも多く、真夏の屋外やアウトドアで活躍します。
PCM・タオルタイプは、電源不要で使えるのが魅力です。電動タイプと比較して商品価格が安価なものも多く、子どもにも気軽に持たせられます。短い屋外活動や室内で涼みたいときは、PCM・タオルタイプがおすすめです。
快適に使えるサイズ・重量かをチェックする
ネッククーラーのサイズが合っていないと、ずれたり落ちたりしやすくなり、冷却効果を実感できません。必ず購入前に首周りのサイズを測り、適したサイズを選びましょう。
一般に、PCM・タオルタイプはサイズ調整できないため、柔軟なサイズ調整が必要な場合は電動タイプをチェックするのがおすすめです。
また、長時間首にものを乗せると、首こり・肩こりの原因になります。長い間使う場合は、首・肩に負担がかかりにくい軽量タイプを探すことが大切になります。
重さの感じ方は個人によって異なりますが、約200g以下のネッククーラーなら首・肩への負担を感じにくいでしょう。
連続使用時間をチェックする
冷たさをキープできる時間は、タイプによって異なります。使用時間を想定して、対応できる商品を選ぶことが必要です。
一般的に、PCM・タオルタイプは電動タイプよりも、暑い屋外での冷却効果が長続きしません。長くても、1時間程度しか冷たさを維持できないでしょう。同じPCMタイプでも、厚みがあるタイプなら冷却時間が長い傾向があります。
長時間の屋外活動で涼を取りたい場合は、外気温に影響されにくい電動タイプがおすすめです。製品によっては、10時間以上連続して使用できる商品もあります。
電動タイプは給電方式や静音性も要チェック
ネッククーラーの電動タイプは、乾電池式または充電式が一般的です。
乾電池式は電源に依存しないため、電源のない屋外でも不安なく使えます。電池さえ携行しておけば、突然使えなくなる心配がありません。電気設備のないキャンプサイトはもちろん、停電時などにも使える魅力もあります。
充電式のネッククーラーは、USBケーブルを使用して充電します。パソコンやモバイルバッテリー、車載用USBアダプターで充電できるため、電池をストックしておかなくても問題ありません。日常で気軽に使うなら、充電式がおすすめです。
また、電動タイプを選ぶときは、モーターの稼働音もチェックしましょう。絶えず大きな稼働音を聞かされることは、自分にとっても周囲の人にとってもストレスになります。静音性を重視するなら、50dB未満の商品を基準にしましょう。
おすすめの最強ネッククーラー【電動タイプ】

高い冷却効果を求めるなら、電動タイプがおすすめです。最強の冷却効果を求める人に、おすすめの商品を2つ紹介します。
京セラ「モバイルネッククーラー DNC5010」
2つのペルチェ素子による冷却プレートと、ファン機能を搭載した商品です。冷風と直接冷却のハイブリッドにより、効率的に首周りを冷やせます。ファンの風量は5段階に調節できるため、冷やしすぎの防止や急速冷却に有益です。
本体には開閉機構が採用されており、首へのフィット感を自由に調整できます。重量は約180gと軽量なので、長時間使用しても負担を感じにくいのが魅力です。
モバイルバッテリーからのUSB給電式で、乾電池を購入する必要がありません。強モードでも約10時間(20,000mAhの場合)使用できるため、電源のない屋外でも便利に活用できます。
- 商品名:京セラ「モバイルネッククーラー DNC5010」
- Amazon:商品はこちら

サンコー「ネッククーラーPro R4」
工事現場での使用にも対応する、タフさが魅力のネッククーラーです。バッテリー内蔵式で使いやすく、最長で約4時間連続使用できます。
本体は4つのペルチェ冷却プレートを搭載しており、外の気温に比べて最大で-15℃まで冷やせます。冷却プレートは『弱』『強』『ハイパワー』のモードがあり、環境やニーズに合わせて冷たさのレベルを調節可能です。
耐衝撃性や防水・防塵性に優れており、アウトドアや屋外アクティビティでの使用に最適です。本体サイズは調整でき、首周り約37~50cmの人に対応します。
- 商品名:サンコー「ネッククーラーPro R4」
- 公式サイト:商品はこちら

サンコー
ネッククーラーPro R4
サイズ:最小:幅約110×高さ約40×奥行約130(mm) 最大:幅約215×高さ約40×奥行約210(mm) 重量:約300g
おすすめの最強ネッククーラー【電動タイプ・プレート型】

公共の場やビジネスシーンでは、ネッククーラーが丸見えになるのはあまり好ましくありません。そこで、衣服の下に隠せるおすすめの商品を二つ紹介します。
SONY「REON POCKET5」
首元に装着して、体表面を直接冷やせるパーソナルクーラーデバイスです。本体には調整可能なネックバンドが付属しており、首の後ろにしっかりと密着できます。体を動かしても本体がずれにくく、静音性にも優れた商品です。
REON POCKET5の特徴は、温度・湿度・日射量などを検知できる『センシング機能』を搭載している点です。本体を装着している間は、センサーが暑さを感知して自動で冷却の強度を調整します。
使用者が操作しなくても、暑い場所では強めの冷却、クーラーの効いた場所では弱めの冷却など、臨機応変な温度調整が可能です。
冷却レベルは、好みや状況に合わせて設定もできます。最大冷却レベルの『COOL Level 5』で使用した場合、使用時間は約4時間です。
- 商品名:SONY「REON POCKET5」
- 公式サイト:商品はこちら
sony
REON POCKET 5
RNPK-5
サンコー「セナクール」
背中を直接冷やして涼を取る、USB充電式の冷却デバイスです。首かけ式のアームを搭載しており、首から背面を冷却します。
本体は金属製冷却プレートと、送風ファンを搭載した設計です。稼働時は冷却プレートが直接肌を冷やし、ファンが衣服内の熱を外に排出します。熱気が背中にこもりにくく、外気温から最大で約-14℃まで下げることができます。
本体の厚みは最小で約28mm、重さは約120gで、対応できる首周りのサイズは約28~50cmです。フル充電した状態で、エコモードなら最大で約2時間使用できます。
商品名:サンコー「セナクール」
公式サイト:商品はこちら

おすすめの最強ネッククーラー【PCMタイプ】

PCMは、NASAの宇宙技術から生まれたエコな素材です。PCMタイプの最強のネッククーラーを探す人に向けて、おすすめの商品を2つ紹介します。
グリーンクロス「PCMネッククーラー 920001」
2~2.5時間の間約26℃をキープできる、お手軽なネッククーラーです。内側に敷き詰められたPCMの接触面積が大きく、体感温度を下げやすいデザインがポイントです。
凍結に必要な時間は、氷水なら約10分・冷凍庫なら約40分・冷蔵庫なら約100分となっています。本体のサイズは約16×20×5cmで、MサイズまたはLサイズを選択できます。Mサイズは約37.5cm、Lサイズは約39cmの首周りの人におすすめです。
- 商品名:グリーンクロス「PCMネッククーラー 920001」
- 公式サイト:商品はこちら

無印良品「ネッククーラー」
シンプルなカラー&デザインで、使う人を選ばないネッククーラーです。カラーバリエーションは、クリアまたはグレーの2種類があります。
PCM素材は約28℃で自然に凍結するため、冷凍庫に約5分・冷蔵庫に約20分入れておくだけでOKです。冷たさを感じにくくなった場合は、空調の効いた部屋に置いておくと冷たくなります。
サイズは、M(約14×16cm)とL(約15.5×18cm)の2種類です。女性や首が細めの人はM、男性やゆったり使いたい人はLを選択しましょう。
- 商品名:無印良品「ネッククーラー」
- 公式サイト:商品はこちら

おすすめの最強ネッククーラー【タオルタイプ】

軽量でデザイン性に優れるタオルタイプは、簡易的な暑さ対策に最適です。人気のタオルタイプから、おすすめのネッククーラーを紹介します。
マンシングウェア「クーリング ネッククーラー」
アメリカのゴルフウェアブランド『マンシングウェア』のネッククーラーです。マンシングウェアらしいシンプルかつ上品なデザインは、普段使いからスポーツシーンまで幅広くマッチします。本体サイズは、約7×32.5cmです。
中材に『ベルオアシス』という特殊素材を採用しているのが、大きな特徴です。この素材は水にぬらすだけで冷却効果を発揮するため、冷却手段がない屋外でも気軽に使用できます。
表地にはユニチカの『ウチミズ』ドット素材が採用されており、汗をかいても水分の蒸発を促進しやすい仕様です。
- 商品名:マンシングウェア「クーリング ネッククーラー」
- 公式サイト:商品はこちら

おすすめの最強ネッククーラー【アウトドアタイプ】

アウトドアブランドが販売しているネックゲイターの中には、クール機能を持つものがあります。アウトドアシーンで首元をクールダウンしたいときは、アウトドアブランドのラインアップもチェックしてみましょう。
最後に、人気の高いアウトドアブランドから、ネッククーラーとしても活用できるネックゲイターを2つ紹介します。
モンベル「WIC.クール ネックゲーター」
春夏のアウトドアシーンに最適な、高いUVカット機能を持つネックゲイターです。モンベル独自の『ウイックロン クール素材』が採用されており、水分を内側にこもらせません。汗の吸収・拡散効果が高く、長時間の着用でもさらっと快適な使用感が続きます。
また、汗の臭いが気になってしまう人には魅力的な『光触媒効果』もあります。名前の通り、光に反応して消臭効果を発揮する素材です。
肌にぴったりとフィットさせたいときは、上部に付属しているひもとコードロックで調整できます。
- 商品名:モンベル「WIC.クール ネックゲーター」
- 公式サイト:商品はこちら

コロンビア「フリーザーゼロⅡネックゲイター」
サンプロテクション機能『オムニシェイド』を搭載したネックゲイターです。UPF50という高い紫外線防御効果があり、炎天下でも顔や首周りの日焼けを抑制できます。
特徴は、コロンビア独自の冷却機能『オムニフリーズゼロ』が搭載されている点です。装着中に汗をかくと、生地に配されている青いサークル状の冷却剤がクールダウン効果を発揮します。
生地が肌に貼り付きにくく、気温の高い環境でもさらっと快適な使用感を維持するでしょう。ベンチレーション機能により、呼吸のしやすさも確保されており、首元から鼻・口元までカバーできます。
- 商品名:コロンビア「フリーザーゼロⅡネックゲイター」
- 公式サイト:商品はこちら

まとめ

ネッククーラーは、首に装着することで冷却効果を期待できるアイテムです。屋外や空調のない場所でも使用しやすく、アウトドアシーン・屋外アクティビティで活躍します。
最強のネッククーラーを求める人におすすめなのは、電動タイプです。冷却プレートとファンで効率的に肌を冷やすため、高い冷却効果が期待できます。ただし、電源が必要になるため、使用シーンによってはPCM・タオルタイプを選択することも必要です。
暑い季節の屋外活動は、熱中症のリスクが高まります。ネッククーラーを用意して、暑さ対策を徹底しましょう。