
ランチも朝食もアメリカン!マカラ家流ファミキャン飯の成功メソッド

アメリカ出身で、群馬県南西部に在住。ご夫婦はお互いにALT(外国語指導助手)として来日して、出会い、結婚。英会話教室を営みながらも家族の時間を大切にし、キャンプを楽しんでいる。
幼少期を日本で過ごし、アメリカで育ったという共通の境遇を持つマカラ夫婦は、緑豊かな環境に暮らしながら、定期的に2人のお子さんとキャンプを楽しんでいる。だが、そのスタイルには日米の文化が混ざり合った自由でユニークなものだった。
マカラ家にアウトドア遊びを持ち込んだのは、ご主人のケンジさん。もともとオートバイで旅をしてソロキャンプやハイキングをするのが趣味だったが、家族ができたことでファミリーキャンプに挑戦。
はじめはソロキャンプのときに使っていた小さめのテントを2つ張っていたそうだが、あるとき自宅に忘れてしまい、大型テントをレンタルしたことが転機となった。
「私たちの子育てはアメリカンスタイルで、小さいころから親と子は別々の部屋で寝ています。だから、大きなテントで家族全員が一緒に寝るという体験は新鮮で、キャンプが特別な時間に感じられたんです」
これがきっかけとなって日本的な道具にこだわるオートキャンプに傾倒。ジェシカさんもキャンプキッチンの構築に夢中だ。
結果マカラ家のキャンプギアは日本のブランドを中心にコールマンもミックスした構成となっているが、キャンプ飯はジェシカさんによるテキサス仕込みのアメリカン。日本の自然の中でワイルドな味を楽しんでいる。
マカラ家キャンプのこだわりポイント
リビングはセパレートで子供エリアを作る

キャンプ中も自由に床に座ったり寝転んだりして遊べるよう、シェルター内にリビングシートを展開。
頻繁に使う道具は吊るす、腰にかける


スペースを取らず、なおかつすぐに道具を使えるように、吊り収納も活用。キャンプ好きのケンジさんらしい男の美学。
子供用ハンマーでお手伝い

お気に入りのキャンプ場で購入した木製ハンマー。エリンちゃんが3歳から使っている愛用ギアだ。
ジェシカさん直伝! キャンプキッチンシステム
家族4人の食事を作るなら、効率的なキッチンのレイアウトは必要不可欠。横移動だけですべてが完結できるような配置となっている。

・ガス缶や玩具はケースごとに保管
・カトラリーや食材、お酒を段ごとに小分け
・シンクは足元において水受け&洗い物入れに
・ゴミ箱は奥に置いて簡単に捨てられる

ポップアップボックスに市の指定ゴミ袋をセット。キッチンスタンドの奥側に置くことで、料理時に出るゴミがすぐに捨てられる。

・クーラーは100均の小物できれいに収納

タイヤ付きの持ち運び便利なイグルーのクーラー。なかは突っ張り棒とカゴを駆使して、空間を有効活用している。

子供たちも大満足! キャンプ飯のフルコース
Breakfast

グレーターでポテトを千切りにするのはアメリカっぽい! カリカリのベーコンと特製ソースで炒めた野菜、チーズをフラワートルティーヤで巻いたら完成。


ブリトーはワンハンドで食べられるように半分にカット。栄養たっぷりな大満足の朝食だ。
Lunch

ヘルシーにアレンジしたチリ、ホットドッグや自家製サルサなど、昼食も食べ応えのあるテキサススタイル!
Snack time

マシュマロとチョコをトッピングした、甘さ際立つ焼きバナナ。キレンくんはチョコで口の周りを真っ黒にするほど夢中で平らげた。

料理好きキャンパーの3か条
1 キッチンの配置は効率が命
2 家族と協力、楽しく調理!
3 キャンプの日はチートデー
※構成/鈴木純平 撮影/羽田貴之
(BE-PAL 2025年5月号より)