アメリカ・ユタ州の自然保護区で、冬だからこそ楽しめる雪景色の中のネイチャーウォークを満喫! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2025.03.17

アメリカ・ユタ州の自然保護区で、冬だからこそ楽しめる雪景色の中のネイチャーウォークを満喫!

アメリカ・ユタ州の自然保護区で、冬だからこそ楽しめる雪景色の中のネイチャーウォークを満喫!
カラカラの乾燥地帯として知られるアメリカ・ユタ州ですが、実は冬の間にまとまった降雪があります。ユタ州北部では、2月は雪が降りやすい季節。積もった新雪が昼間の太陽でとけて、夜間に凍結することも多いので、トレイル選びは少し慎重になってしまいます。

しかし冬は空気が澄んでいて、ワサッチ山脈(ロッキー山脈の西の端)がくっきり見える、ネイチャーウォークにぴったりの季節でもあるのです。外に出ないともったいない!

そこで今回は筆者おすすめの、冬でも安心してバードウォッチングや自然観察が楽しめる「オグデン自然センター」のトレイルをご紹介します。

平坦で歩きやすく初心者や家族連れにもぴったり

手作りの鳥小屋が迎えてくれるトレイル

ユタ州の州都ソルトレイクシティから、車で1時間以内の場所にある「オグデン自然センター」。広大な敷地に湿地や草原、森のエリアが広がり、ユタ州の豊かな自然を気軽に楽しめます。

全体の大きさは、東京ドームのなんと約12倍!街からすぐアクセスできるのに、いったん中に入ると別世界なのです。

入口をぬけると、地元のアーティストや地域の人たちが作った、ユニークな鳥小屋が温かく迎えてくれます。

子どもから大人まで、自然について楽しく学べる「オグデン自然センター」の入口。

アウトドア好きの心をくすぐる大木の門。

舗装された道沿いには、たくさんのユニークな鳥小屋が!毎年「バードハウス・コンテスト」が開催されるほど、鳥小屋はセンターのシンボル。

「ビジターセンターでチェックインしてください」と書かれた看板。

木のぬくもりが心地よい、ビジターセンター(案内所)で入場料を払って外へ出ると、小さな動物園のような場所が。ワシやフクロウ、蛇やカエルなど、様ざまなユタ州原産の生き物たちが保護されています。

これらの生き物たちは、野生の中では自力で生きられないほど、傷を負っているそうです。現在は「動物大使」として、野生生物、生態系、生息地の重要性について、私たち人間に教えてくれているのです。

右の翼を撃たれて、切断手術をしたハクトウワシの「デス」。

「デス」とは、アメリカ先住民の言葉で「太陽の光が、あなたの顔にも心にも、優しく降り注ぎますように」という意味だそうです。保護されたデスの中に、優しい魂を感じたアパッチ族の男性によってつけられた名前だとか。

ちなみに、ハクトウワシはアメリカ合衆国のシンボルです。冬の寒さで葉が落ちた高木の上にとまる、堂々としたハクトウワシの姿を、ロードトリップ中に初めて見たときは、感動しました。

野生動物たちの生活を身近に感じるウォーキング

ビジターセンターでもらった地図を片手に、いよいよ出発です。さて、2月下旬のネイチャー・ウォーキングで、野生動物たちに会うことはできるのでしょうか?

地図上のトレイル沿いには、鳥の名前がついた池が4つ以上も。

ここで、履いてきた靴を間違ったことに気づく私たち夫婦…。雪が残っているのは知っていたはずなのに、夫は防水性まったくなしのシューズです(笑)。私は生活防水スニーカーだったので、ギリギリセーフ。

ちなみに、センター内で見かけた、片手に水ボトルを持って、おしゃれなスポーツウェアを来た女性たちや親子も、ハイキングブーツではなく、普通のシューズのようでした。トレイルの雪を見て、みんな途中で引き返していましたが…。

ゆっくり自然観察できる、全長およそ3キロメートルの短いループ(周回)トレイル。折り返し地点でもある目的地は、看板一番上の「エックルス展望台(Eccles Observation Tower)」。

さっそく見つけたのはシカの足跡。まだ新しい!

すると目の前に発見!写真奥の、3頭のシカの白いお尻見えますか?

シカのうんち。周辺にどんな野生動物が生息しているかを「うんち」で確認できるのも、アウトドア活動の楽しみのひとつ。

敷地内では「子どもキャンプ」のプログラムや季節ごとのイベントも多く、キャンプファイヤーが楽しめる場所も。

表面が薄く凍った池の奥に見えるのは「ワサッチ山脈」

「橋を渡ると何があるんだろう?」と好奇心をかきたてる冬の森。

橋を渡るとまるで鳥の楽園のような、甲高い鳴き声が辺り一面に!ツヤツヤした毛並みの「キジ」が、挨拶してくれました。

森の先に待っていたのは開放感あふれる絶景

鳥たちの声に癒されながらしばらく歩くと、雪に覆われたワサッチ山脈が目の前に広がり、興奮状態。歩く足も早まります。

折り返し地点の展望台が見えました!

塔の上に到着!なのですが…。なぜか、展望台からの絶景の写真がありません。緑豊かな季節に訪れたときの、お楽しみということで許してください(笑)。

帰りのトレイルでふと空を見上げると、真っ赤な木の実が。茶色い冬の景色に現れた鮮やかな赤にほっこり。

シカなどの野生動物から守るために、金網で囲まれた植物たちの新芽。

水洗トイレもあるので安心。

ツリーハウス・ピクニックエリアにあった木。どうしても私には「フクロウ」にしか見えません!BE-PAL読者のみなさん、どう思いますか?

「寒いからやめとこうかな…」という気持ちを、「ちょっと歩いてみようかな!」に変えてくれる自然センターでのネイチャーウォーク。

鳥たちの声を聞きながら、雪景色の中で深呼吸するぜいたくな時間でした。「やっぱり歩いてよかった!」

オグデン自然センターの公式サイト
966 West 12th Street Ogden, Utah
https://www.ogdennaturecenter.org/

私が書きました!
アメリカ・ユタ州ライター
トロリオ牧

2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。パンデミックをきっかけに「いつ死んでもOK!な生き方」を意識するようになり、17年間務めたアメリカ政府の仕事を2023年に辞職。現在はNHKラジオ出演や日本のWebメディア執筆など幅広く活動中。編著に電子書籍『型の中に答えはある』がある。夫婦でRVキャンプを楽しむのが最高の癒し時間。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。「海外書き人クラブアウォーズ2025」最優秀新人賞受賞

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

巨大トカゲがすぐそこに!タイ「プランブリー森林公園」マングローブ林を歩く

2026.06.19

森の迷路を抜けて「巨岩展望台」へ! バンクーバー郊外で、絶景ハイキングに行ってみた

2026.06.19

カリフォルニア州で唯一“クルマで走れるビーチ”として人気の「オセアノ・デューンズ」が閉鎖されたわけ

2026.06.19

南アフリカにモニュメントバレー?岩柱が並ぶ「荒廃の谷」でサンセット鑑賞

2026.06.18

「ナウシカ」のアレを発見!?南フランスの海沿い断崖遊歩道をぐるっとハイク

2026.06.17

塩を運ぶためにできた南フランスの「中世の村」。フレンチアルプスの麓を歩く

2026.06.16

南フランスの「城塞村」をプチハイクしてみた!

2026.06.15

これぞコートダジュールの青と赤!ニース「城址公園」と「裏道」ハイク

2026.06.15