
キャンプでおすすめのロケーション4選

今回のキャンプ地。
自然に抱かれながら、美しさ、清々しさを全身で感じながら過ごすキャンプ。設営する場所によって、それぞれの魅力があります。
開放感のある海、静寂が包む森、豊かな水が流れる渓谷、ダイナミックな景色が望める山など、各ロケーションならではの風景や体験がそこに待っています。そのため、ロケーション選びはキャンプをする上で大切な要素のひとつなのです。
森:静寂と自然の香りが心地良い

森は癒やしの空間。
はじめにご紹介するのが、快適に過ごすための環境が整い、街の喧騒から離れてのんびり過ごせる森です。初めてキャンプをする方におすすめのロケーションで、テントの設営や焚き火など、基本的な野営技術を経験するにも適しています。周辺が木々で覆われているため、柱となる木を利用してロープを張ってタープを設営したり、ハンモックを設置したりといったことも。
ロープワークや各種道具の扱いを覚えるのに森が適しているのは、風雨の影響を受けにくいのが大きなポイント。テント設営時に生地が煽られることがなく、地面もよほど荒れているところがなければペグも打ちやすいです。適度に陽光が入り、木々が揺れる音、動物の鳴き声が聞こえたりと、自然の息遣いを感じながら過ごす時間は最高の癒しになります。
森で快適に過ごすために必要な準備は季節にもよりますが、夏は虫が多いので虫除け対策が必須です。また、キャンプ場ならあまり心配はありませんが、無料のキャンプスペースでは水の確保が必要な場合もあるので、飲料水を持ち込むのも忘れずに。
渓谷:水に恵まれて夏におすすめ

水流の音が心地良い。
夏にキャンプをする場合、真っ先に想像するのが渓谷ではないでしょうか。川や沢の音が聞こえてくるとキャンプ場が近づくワクワク感が込み上げ、非日常の世界に来たんだと実感します。渓谷の魅力はなんといっても水遊び。
穏やかな水流と浅い場所であれば、ファミリーキャンプで子どもと過ごすのには最高のロケーションです。水の近くには様々な水生生物がおり、また水際ならではの植物を見ることができます。渓谷沿いは風の通り道でもあり、場所によっては大きめの石がゴロゴロしているので、渓谷から少し離れた森にテントを設営するのがおすすめです。
渓谷沿いで気をつけるポイントは、悪天候時の増水。近づくことはせず、水流が穏やかになるのを待ちましょう。渓谷沿いで持っておくと良い道具は、川底でもしっかりグリップしてくれる水陸両用のシューズ。これがあるだけで遊びの幅が広がります。サンダルだと脱げて流されてしまうので、シューズがおすすめです。
海:開放感が魅力

遮るもののない開放感。
遮るものが何もなく、波音を聞きながら過ごすキャンプ。山側のロケーションにはない開放感とともに過ごせるのが海の魅力です。虫に襲われる心配が少なく、砂浜で遊んだり釣りを楽しんだり、小さい子なら河口付近で遊ぶこともできるので、デイキャンプから宿泊までおすすめのロケーションです。
活発に遊ぶだけでなく波を見つめながらぼんやり過ごし、夜は波音を聞きながら焚き火をするという贅沢な時間も。
魅力が詰まった海でのキャンプですが、テント設営や道具の取り扱いには山側とは異なる配慮が必要です。風の影響を受けやすく地面は砂地が多いので、場所によってはテント設営に苦労することがあります。砂地での設営に向いたペグがあるので、海での設営用に用意しておくと便利です。
また、砂が入りやすく海水を浴びることで道具の劣化が早まるので、キャンプ後の道具の洗浄も抜かりなく行いましょう。キャンプサイトが海近くの林間にあるキャンプ場だと、こうしたリスクが減るのでおすすめです。
山:過酷な環境下で出会う絶景

自らの足でたどり着いた楽園。
最後にご紹介するのが、自らの足で野営地まで向かい、これまでのロケーションと比較して標高の高いエリアで過ごす、山でのキャンプです。麓までのアクセスはマイカーや公共交通機関ですが、以降は荷物を背負い野営地まで登っていきます。
苦労して登ってたどり着いた野営地から見る山々の景色は、一生忘れることのできない記憶になることは間違いありません。沢登りをはじめとした特殊な登山を除き、一般的な野営地なら山小屋が管理している指定地でテントを設営します。
道具は、テント泊に必要な登山道具一式が必要です。その中で持っておきたいおすすめの道具が、山岳向けの計量で保温性の高い水筒。夏でも山の気温は低いので、お湯を沸かして入れておくとすぐに身体を温められます。
ロケーションを選んで最高のキャンプ&テント泊を

テントを持ってどこまでも。
いかがでしたか。それぞれのロケーションでのキャンプは、一度だけでなく季節ごとに訪れることでさらに魅力が増していきます。万全の準備をして、最高のキャンプを楽しんでください。