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    2018.11.01

    【ヨーロッパのアウトドア風景】雄大なドナウ川から、シロクマ危険のキャンプ場まで。イチ押しは野宿OKのノルウェーと碧く美しきアドリア海!

    軽キャンピングカーで、地球半周中の放浪夫婦です。
    稚内からロシアへ渡り、モンゴルで道草してから中央アジアへ。イラン、コーカサス、トルコと抜けてヨーロッパへ入りました。目指すは南アフリカの喜望峰。ガイドブックにないパワースポットを探し出し、人知れぬ絶景・奇景を「マイ秘境」と呼んで喜んでいます。

    ヨーロッパ・キャンピングのレポートです。今回の軽キャンパードライブに、2009年のスクーター旅をプラスしました。
    白夜だったり、駐車場にしか見えなかったり、サウナが三角テントだったり、難民キャンプに迷い込んだり、野宿OKのアウトドア天国もあります。
    左側の地図は今回のルート、右は2009年のものです。

    中世のようなオーストリア(エンゲルハートシュツェル:一泊21€(車1台/2人/以下同様)/Wi-Fiなし/キッチンなし)

    オーストリアのドナウ川沿いは、深い木々を縫うワインディング・ロードです。ドライブに良しキャンピングに良し。中世のような古い家が点在し、緑豊かで静か。釣り人多し。

    駐車場に見えたドイツ(ハンブルグ:一泊29€/Wi-Fi無料/キッチンなし)

    駐車場にしか見えない住宅街のキャンプ場は、電車に乗ればビートルズが演奏した有名なBarまで1時間。
    ヨーロッパのキャンピングカーは、圧倒的にデカい。我が家が犬小屋に見えます↓

    世界遺産のルクセンブルグ(エヒテルナッハ:一泊17.85€)

    世界遺産のルクセンブルグ市は、魔女が歩いていそうな古都。キャンプ場は、散歩するとドイツに迷い込むラビリンス。

    世界一混雑したオランダ(アムステルダム:一泊24€/キッチンあり/Wi-Fi無料)

    ロケーション最高のビーチサイド。歩く隙間もないほどテントが張られた、世界一混んでいるキャンプ場です。ダウンタウンへのアクセスが良いので、ナイトライフ好きのアウトドア派へ。

    プレイルームが充実のデンマーク(Børkop/一泊175クローナ/Wi-Fi有料)

    子供用のプレイルームが充実。最新設備が整った広いキッチンは、人感センサー照明なので10分毎に真っ暗。お子様づれの料理派に最適。

    エビとあさりのフランス(オレロン島:一泊23€)

    海の幸のオレロン島。シーフード好きにはたまらない市場近接。エビとあさりを買って、鍋ざんまい。10月ともなると冬季休みに入るキャンプ場が増え、キャンピングが難しくなってきました。

    工場跡地のスペイン(バレンシア:一泊12€/Wi-Fi無料)

    我が家の料理用ストーブが故障! 自炊できません。それなのにスペインのキャンプ場ときたら、キッチンなしがデフォ。カップ麺を食べたいんだけどってお願いしたら、「うちのシャワーは熱いわよ」って(泣)。マイ秘境のキャンプ場は、巨大なコンクリート柱が林立した工場跡地です。

    ヨーロッパ・キャンピングのいち押しは、ノルウェー

    野宿OKのノルウェーは、アウトドア天国。
    さすがサンタクロースの国ですね、トナカイに萌えます。ツノ、大きすぎないですか?

    三角テントがお茶目なキャンプ場。テントサウナで汗を流そう。

    ヨーロッパ大陸最北端のキャンプ場は、ノールカップ。夜中の2時くらいから、太陽が横滑りする完全白夜。眩しいっ!

    ノルウェー・キャンピングのハイライトは、島々を紡ぐロフォーテン諸島。ほとんど車の通らない海岸線は、無人島を探検するごとく。水平線を眺めて、おやすみなさい。

    世界最北のキャンプ場は、ロングイェールビーン

    世界最北のキャンプ場は、スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島、ロングイェールビーン。青空でも肌寒い北緯78度です。夏は黄色い白夜、冬は真っ暗な極夜。海辺のキャンプ場には柵も塀もないけれど、シロクマが出るんじゃないんですか?

    町まで徒歩30分。猟銃携帯が義務です。銃のレンタル代は、弾付きで100US$(2009年当時)。どこで銃を借りるのか知らないので、とりあえず歩きます。シロクマに遭遇しませんように、なんまいだぶ〜。

    世界最北のキャンプ場の周囲は、眺めるだけで凍えそうな雪と山。嵐のような風は天地創造級。石と丸太でテントを補強しました。1週間後にテントを畳んだら、その下だけ緑色の芝生。普通、逆ですよね?

    海好きなら、碧いアドリア海

    碧く光り輝くアドリア海。クロアチアの海沿いのキャンプ場は、過剰な設備がなくて素朴です。「魔女の宅急便」の舞台と言われるドブロクニクは、すぐ近く。泳げます。釣りできます。

    エストニアの奥地に日本語OKのキャンプ場

    エストニアにマイ秘境です。エングレからパルヌへ向かう道を外れ、田園地帯の先の山にぶつかったどん詰まり。観光地でもなんでもない、農家の庭先がキャンプ場! 秘境にランクインしたわけは、娘さんが驚くほどに日本語がペラペラなこと。焼き魚をご馳走になりました。ありがとう! 

     

    【ヨーロッパ・ドライブ情報】
    ビザ:不要(シェンゲン圏内の滞在期間は3ヶ月)
    車両保険:ヨーロッパで使えるグリーンカード(値段は取得国
    次第)ブルガリアでは50€(30日間)
    SIMカード:ルーマニア(27レイ/1ヶ月間無制限)ドイツ(9.99€/1ヶ月750MB)
    ヨーロッパのキャンプ場情報:https://en.camping.info/campsites
     
    次回からアフリカ編が始まります。
    第一弾はモロッコです。

    石澤義裕・祐子
    住みやすい国をリサーチしようという話から2005年から世界一周をスタート。アメリカ、カナダなどをスクーターで旅行し、オーストラリアをキャンピングカーで回ったのをきっかけに2015年の夏から軽キャンピングカーで旅を始めた。

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