キャンプやアウトドアで車中泊をする機会が多く、車中泊用のマットを探している人もいるのではないでしょうか。今回は車中泊で役に立つマットの選び方から、おすすめのマットを12個厳選して解説します。車中泊のときの寝心地の悪さに困っている人は必見です。
車中泊でマットが必要な理由とは?

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テント設営の手間がなく、近年人気が高まっている車中泊ですが、車中泊をするならぜひマットを用意しておきたいところです。車中泊におけるマットの必要性を解説します。
凹凸のある車内をフラットに
座席をフラットに倒せる車でも、どうしても多少の凹凸や傾斜があるものです。そこで活躍するのがスリーピング・マットです。車中泊時にマットを敷くことで、シート間の凹凸を埋めることができます。
キャンプ用や車中泊用のマットには厚みがあるので、クッション性を出せるのもポイントです。そのため何も敷かない場合と比べ、快適な寝心地を実現できます。ぐっすり眠ることができれば、翌日のアクティビティを全力で楽しめる上、寝不足での運転を防ぐこともできるでしょう。
折りたたんで収納できるアイテムもあるので、車に常備しておけば災害時にも活躍します。
車中泊用のマットを選ぶポイント

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車中泊用のマットを選ぶ際は、どこに注目すればよいのでしょうか。車中泊用のマットは、サイズとエアーの注入方法、寝心地を含めた機能性をチェックして選びましょう。
サイズは車に合っているか
マットは車のサイズに合ったものを選びましょう。大きすぎると車内で使えず、逆に小さすぎると隙間が空いて機能をうまく発揮できません。事前に車内やシートの幅を採寸しておくことをおすすめします。
また収納時の大きさも考慮する必要があります。車内のスペースは限られているので、ほかの荷物と一緒に積んだときにかさばらないかもチェックすべきポイントです。収納方法には主に、折りたたみ式のマットと、空気を抜いて小さくまとめられるエアー式のマットがあります。
エアーの注入方法をチェック
空気を入れて使うタイプのマットには、自分で空気を入れる手動式と自動膨張式の2種類があります。手動式のメリットは、自分の好みの硬さに調節できることです。また手動式はサイズが大きいものが多く、ミニバンやSUVなど比較的大きめの車で使うのに向いています。
自動膨張式は『インフレーター式』とも呼ばれ、栓を開けることで勝手に膨らんでくれるタイプです。何よりも自分で空気を入れる手間がかからない点がメリットです。収納性に優れたものが多く、小型車やあまりスペースが取れない場合に活躍します。
機能性や寝心地も重要
使用する季節や、寝心地についてもチェックしましょう。春や夏に使うことを想定しているなら、抗菌や防臭の機能を備えたものがおすすめです。夏場は汗をかきやすいので、これらの機能があればマットを清潔に保てます。
秋冬に使うなら、断熱性が高いものを選びましょう。冬場の車は、エンジンを切るとシートから冷気が襲ってきます。そのため快適に寝るためには熱を逃さないマットを選ぶことが大切です。
寝心地を判断するには、マットの厚さや素材に注目しましょう。厚みのあるマットの方が凹凸を軽減し、良好な寝心地を保てます。素材は肌触りを確認して選ぶとよいでしょう。
手動式のおすすめ車中泊用マット

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自分で空気を入れるタイプの車中泊用マットを4つ紹介します。大きさや素材に注目して、自分の車に合うものがあるかチェックしてみましょう。
コールマン「アドベンチャーエクストラデュラブルエアーベッド」
20cmの厚みで凹凸を軽減してくれるマットです。軽量でパンクに強いダブルレイヤー構造となっており、生地には破れにくい素材を使っています。同メーカー同サイズの他製品と比較して、パンク性能は47%アップ、強度は25%アップ、また18%の軽量化に成功しています。
使用時のサイズは185cm×135cmで、主にミニバンでの使用に向いているでしょう。収納時のサイズは約36cm×30cm×9cmなので、収納時もかさばりにくくなっています。

コールマン
アドベンチャーエクストラデュラブルエアーベッド
使用時サイズ:約185×135×20(h)cm
収納時サイズ:約36×30×9(h)cm
重量:約2.5kg
キングキャンプ「車中泊マット」
中央より周縁部を厚くすることで、睡眠時の転倒を防いでくれます。使用時の縦のサイズは188cmと車中泊用のマットの中でも屈指の大きさを誇ります。防水機能もあるので、万が一のときもマットに水が染み込みません。
素材は弾力性のあるTPU素材を使っており、スムーズな肌触りだけでなく、保温や断熱効果も高くなっています。耐久性にも優れており、季節を問わず使えるアイテムです。空気入れのバルブはTPU素材を使っており、女性でも簡単に空気を入れられるでしょう。
収納時のサイズはわずか約28cm×15cmで、重量も約900gのため持ち運びも便利です。

スノーピーク「キャンピングマット」
キャンプでも車中泊でも活躍するマットです。本体のサイドには連結部分があり、複数のマットをつなげることでさらに広く使うことが可能です。収納ケースはポンプ機能を兼ねているので、空気入れを別に用意する必要はありません。
またリペアキットが付属しており、軽微な損傷であれば自分で修復可能です。マットの素材には弾力のある軽量ウレタンフォームを使用しており、快適な寝心地を確保できるでしょう。裏地にはノンスリップ加工がされているので、ズレによるストレスを軽減できます。

アイリスオーヤマ「エアーベッド」
厚さが22cmあり、冷気を防ぎながら快適な寝心地を実現できるでしょう。表面はフロッキー加工(起毛風の加工)がなされているので、肌触りも抜群です。
横幅は73cmと1人使いに最適で、スペースが限られた車内でも問題なく使えるでしょう。収納時は35cm×37cm×12cm程度と、リュックに収まるくらいの大きさに折りたためます。
専用の空気入れが付属。この空気入れは、ポンプ用のハンドルを押すときだけでなく引くときにも空気が入るよう設計されているので、女性でも3分程度で膨らますことが可能です。スペースに余裕があれば、2つつなげて使ってもよいでしょう。

自動膨張式のおすすめ車中泊用マット
空気が自動で入るタイプの車中泊用のマットを4つ紹介します。栓を開けるだけでセッティングができ、手間がかからないのが嬉しいポイントです。
ベアーズロック「キャンピングマット」
『高反発』と『体圧分散』の2つの機能が特徴的なマットです。素材に使われている高反発ウレタンフォームは、体重を押し返す力に優れており、楽に寝返りを打つことができます。またウレタンフォームの反発力によって全身をバランスよく支えてくれるので、自然な寝姿勢を保てるでしょう。
空気の入れ具合を調節すれば、自分好みの硬さに合わせることが可能です。横幅は65cmと1人使いや車中泊に適しており、ラインナップによって厚さが3cm〜10cmまで分かれています。モデルによっては枕が付いているものもあります。

キャプテンスタッグ「インフレーティングマット」
塩化ビニルを生地へ圧着させるPVC加工により、高い強度と防水性を実現しています。サイズは58cm×188cm×2.5cmと比較的コンパクトです。収納時のサイズは外径12cm×長さ59cm、重さ900gなので、使わないときもかさばらないでしょう。
中身は収縮性に優れたウレタンフォームを使用しており、膨らませたときの寝心地は抜群です。裏面のカラーはグレーで、汚れが目立たないよう工夫がされています。コンパクトで手軽に使えるマットを探している人や、小型車におすすめです。

ロゴス「どこでもオートベッド100」
電動式の空気入れが内蔵されており、ボタン一つで自動で空気を入れられるマットです。電池式なので場所を選ばず電動ポンプが使えます。電動空気入れには強力モーターが搭載されており、約2分で空気を入れ終わります。電池が切れてしまったときも、付属のフットポンプにより空気入れが可能です。
マットの表面は肌触りのよいベルベット調に仕上がっています。サイズは98cm×184cm×20cmで、1人で使うには余裕があり、厚さも冷気や地面の硬さを防ぐには十分です。収納に便利な収納ケースが付いています。

WAQ「インフレータブル式マット」
キャンプから車中泊まで、ミニバンにも対応しているサイズのマットです。マット部分に使われているウレタンフォーム素材は、ひし形にカットされています。これによって浮きすぎず沈みすぎず、程よい寝心地を実現しています。
厚さは8cmとなっていますが、これはWAQ独自のリサーチによりアウトドアに最適とされた厚みです。また192cm×62cmというサイズは、ミニバンのフルフラット時にぴったり収まるサイズです。2枚連結して使うことで、凹凸や不要なスペースといった車中泊にありがちな問題を解消できるでしょう。
底面には滑り止め加工がされているのも嬉しいポイントです。

すぐに使えるおすすめ車中泊用マット
広げてすぐに使えるなど、使い勝手のよいマットを2つ紹介します。用途や条件に合わせて、以下のマットも検討してみてはいかがでしょうか。
エムール「コンパクトロールマットレス」
空気を入れる必要がなく、広げてすぐに使えるマットです。丸めて収納でき、取っ手を付ければ楽に持ち運びができるでしょう。サイズは180cm×60cmとコンパクトなので、使う場所を選びません。
約1.72kgの軽量設計ながら、断熱性に優れたウレタン素材により下からの冷えをしっかりとシャットアウトしてくれます。またウレタンの凹凸が体圧を分散させてくれるので、寝心地も良好でしょう。カバーが汚れた際は洗濯機で洗えるのも嬉しいポイントです。
コンパクトで携帯性に長けているので、車中泊だけでなく、さまざまなアウトドアシーンで活躍してくれるアイテムです。

モザンビーク「キャンプマット アルミナムフォーム」
表面のアルミ加工が前面に出ているのが特徴的なマットです。アルミ加工によって、アルミ部分が熱反射板としての機能を果たします。冬場はアルミ面を上に向けて使用することで、下からの冷気を遮断するだけでなく、体温を反射させることで高い保温性を発揮してくれるでしょう。
逆に暑い夏場はアルミ部分を下に向けて使うことで、アルミが下からの熱を跳ね返してくれます。そのため暑さによる寝苦しさを軽減できます。収納時は屏風のようにコンパクトに重ねて折りたためるのがポイントです。専用ケースも付いているので、持ち運びも楽でしょう。

寝心地にこだわったおすすめ車中泊用マット
(出典) photo-ac.com
寝心地を重視して厳選したおすすめのマットを2つ紹介します。季節を問わず使えるものもあるので、寝心地にこだわる人は要チェックです。
ねむりっち「エアープールエクストラ トラック布団」
体圧分散と高い通気性により、爽快な目覚めを可能にしてくれるアイテムです。マット部分は4層構造となっており、腰や肩へ負担がかかりにくい設計となっています。厚さは10cmと分厚く、ベッドのような寝心地を実現してくれるでしょう。
マットに使われている固綿は建材にも使われる素材で、吸音や断熱性に優れています。そのため周囲の音が気になりにくく、さらに熱や冷気を遮断してくれる点にも注目です。

オンリースタイル「車中泊専用マット」
厚さが10cmと分厚いため、車中泊での悩みの種である凹凸をしっかりと解消できます。マット部分に使われているウレタンの密度を高くすることで、硬すぎず柔らかすぎない適度な硬さを実現しています。
マジックテープで簡単に連結ができるので、車内を広々と使いたいときにももってこいです。マットは両面使えるようになっており、夏場はサラサラな表地を、冬は滑らかで保温性の高い裏地を上にして使うのがおすすめです。

まとめ
近年人気が高まっている車中泊ですが、疲れを翌日に持ち越さないためには快適な寝床を作ることが大切です。快適な睡眠を妨げてるのが車内の凹凸であり、それを解消するには車中泊用のマットが必須といえます。
車中泊用のマットを選ぶ際は、まずはサイズが車に合っているかを確認することが重要です。空気の入れ方は手動と自動膨張の2種類あり、自動膨張型は自分で空気を入れる手間を省けます。
断熱性や寝心地などの機能面にも注目して、ぜひ自分に合った1枚を選びましょう。