ルノーのSUV「アルカナ」がアップデート! ソト遊びに効くハイブリッド技術とは? | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

試乗記

2024.10.14

ルノーのSUV「アルカナ」がアップデート! ソト遊びに効くハイブリッド技術とは?

ルノーのSUV「アルカナ」がアップデート! ソト遊びに効くハイブリッド技術とは?
「カングー」で有名なフランスの自動車ブランド、ルノー。地に足の着いた自然派生活を楽しむ国民性からか、アウトドア派にも魅力的なモデルはほかにもある。そのひとつがSUVの「アルカナ」だ。マイナーチェンジした最新モデルが日本に導入されたので、紹介しよう。


フランスの"使える"SUVをレビュー!

ルノー・アルカナってどんなクルマ?

ホイールが18インチから19インチに拡大され、スポーティな印象が高まった。

「アルカナ」は屋根の高さを押さえたスタイリッシュなSUVで、日本には2022年から導入されている。全長4,570ミリの、いわゆるミドルクラスSUVだ。

全高は1,580㎜と機械式駐車場にはぎりぎり収まらないことが多いものの、その代わりに最低地上高をしっかり確保していて、その数値はクロスカントリー系SUVに匹敵する200ミリ。前輪駆動のみの設定だが、小石が転がる河原などにも入っていきやすいのはうれしい。

四角い道具箱的なSUVのようにはいかないが、見た目以上に積める。

車体後端にかけて傾斜のついたスタイリングは見た目が美しい反面、後部座席の頭上空間や荷室容量に制限がつきもの。だが、「アルカナ」は大人が座っても無理を強いられることはないし、荷室においてはしっかりしたつくりのラゲッジボードを取り外すことで、床が深くなる。

さすがに大径インチの自転車を立てたまま積むのは無理だが、コンテナボックスやハードクーラーの積載で悩むことは少ないだろう。

テールランプの意匠を変更。美しいリアスタイルだ。

左/開口部の高さは低いが、奥行きを長めに確保。右/ラゲッジボードを外した状態。床が深くなり、高さのある荷物も積みやすい。

新しいデザインをまとうグレードが登場

前席は人工レザーとスエード調素材のコンビ。

後席は6:4分割可倒式。足元空間も十分。

「アルカナ」改良型の変更点はデザインや内装の素材が中心だ。外観は前後のデザインがスポーティになり、ホイールは19インチに。内装では従来リアルレザーだったシート表皮がステアリングホイールともども人工皮革に。

これはサステナビリティの一環であると同時に質感の高さを保ったまま体が滑りにくい機能性をも実現した、理にかなった改良だ。

新しい装備には、広いガラス面積を誇る電動パノラミックルーフがある。17万円(税込み)のオプションだが、前席のみならず後席の乗員にとって長時間のドライブで開放感を味わえるメリットは大きい。ファミキャン派はぜひご一考を!

開口面積の大きい電動パノラミックルーフはぜひ付けたいオプションだ。

スマートフォンとの連携に慣れている人なら、むしろミラーリング機能付きのほうが使いやすいだろう。画面が大きくなり、表示されるカメラ映像は360度で、新たにサイドビューも加わった(写真は海外仕様)。

また、多くの情報を表示する前面モニターは従来の7インチから9.3インチへとサイズアップ。ナビゲーション等の機能は、手持ちのスマートフォンを連携させるミラーリング機能に対応している。

フランス車の伝統として、エンジン排気量が小さめだったり、2WDMT車が人気だったりするのだが、そこにあるのは「必要十分でいいじゃない」という合理的価値観。フルナビシステムではないところにも、そうしたフランスの気質を感じる。懇切丁寧に案内してくれる日本製車載ナビに慣れた人には、少々物足りないかもしれない。

ハイブリッド車の乗り心地にソト遊びの疲れも吹き飛ぶ

高度な技術を使ったハイブリッドユニットの各種情報が表示される。また、バッテリー切れを防ぐために積極的にエンジンを駆動して充電する「E-SAVE」機能も追加された。

改良版「アルカナ」は、このようにデザインや快適機能を中心としたアップデートにとどまるものの、その走りは実に洗練されている。導入される2タイプはいずれもハイブリッド車で、3.6kW5PS)の補助モーターを搭載するマイルドハイブリッド「エスプリ アルピーヌ マイルド ハイブリッド」、そして36kW49PS)のメインモーターと15kW20PS)のサブモーターを搭載する「エスプリ アルピーヌ E-TECH フルハイブリッド」(以下、E-TECH)だ。

今回E-TECHで市街地と都市高速を走ってみたが、1.6リッター自然吸気エンジンと組み合わせたパワーユニットは、スタート時が100%モーター駆動。そして低速からの力強さに加えて動力の切り替えや変速が滑らかだ。路面の衝撃をしっとりとしなやかに収める足回りと合わせて、素晴らしい乗り心地だった。

USBポートは前面パネル部分に2口。

「アルカナ」は日産や三菱と合同で開発したプラットフォーム(車体の基本となる骨格)を使ったクルマだが、このハイブリッドシステムはルノー独自の設計で、特にトランスミッションはドッグクラッチというハイテク技術を取り入れたもの。これは簡単にいうと、変速時のギアの回転差をモーターの力で合わせるもので、ルノーがF1参戦で培った技術が元になっているという。

エンジンとモーターを最適に制御し、WLTC燃費は22.8km/ℓに達する。しかも、わずかながらモーターのみで走るEモードも付く。燃料はプレミアムガソリン仕様だが、高い経済性のおかげで安く済む。

この絶品の乗り味は、ソト遊びで疲れた体に効く。高速道路での渋滞で便利なストップ&ゴー機能付きのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をはじめとした運転支援技術も充実し、ハンドルを握るのが嫌にならないどころか、今までもよりもっと遠くへという気にさせてくれるだろう。

長期休暇をとことん楽しむフランスの文化を宿した「アルカナ」で、ソト遊びの可能性を広げてみては?

ボリュームのある後席(つまり座り心地がいい)の背もたれをたたむと、かなりの奥行きが生まれる。

RENAULT ARKANA esprit Alpine E-TECH FULL HYBRID

  • 全長×全幅×全高=4,570×1,820×1,580mm
  • 最小回転半径:5.5m
  • 車両重量:1,470kg
  • 乗車定員:5
  • トランスミッション:電子制御ドッグクラッチマルチモードAT(エンジン用4速、モーター用2速)
  • 駆動方式:前輪駆動
  • WLTC燃費:22.8kmWLTCモード)
  • 車両本体価格:¥4,990,000(税込み)

問い合わせ先 :

ルノー・ジャポン

TEL: 0120-676-365

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