カンボジア・バッタンバンで大自然の驚異を体感!洞窟で500万匹のコウモリが繰り広げるショーは圧巻
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    2024.09.18

    カンボジア・バッタンバンで大自然の驚異を体感!洞窟で500万匹のコウモリが繰り広げるショーは圧巻

    カンボジア・バッタンバンで大自然の驚異を体感!洞窟で500万匹のコウモリが繰り広げるショーは圧巻
    カンボジア西部の都市バッタンバン。その郊外にプノンサンポー山があります。

    この山にはカンボジア内戦時の被害者の遺骨を納めた洞窟礼拝所、日が暮れると500万匹のコウモリが一斉に飛び立つ洞窟などがあります。そんな興味深い山を人々と触れ合いながら登ってみました!

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    聖なる山にはカンボジアの悲劇を物語る洞窟も

    泥棒サルとの対面劇!

    バッタンバンの市内から南西へ約25キロ地点にあるプノンサンポー山。バッファローの背のようなこんもりとした形をしていて、頂上の標高は約140メートルあります。

    山の麓まで来ると、そこには約800段の階段が待ち受けていました。また階段か!実は、先日の記事でも書きましたが、同日の午前中に別な山の頂きにあるバナン寺院まで約350段の階段を登っていたのです。オジイサンライターの私はため息が出てしまいました。

    聖なる山への登山口がここ。

    私の横をすり抜けて行く欧米の若者に励まされたりしながら、何とか頂上の展望台まで到着。わ~お、わんだほ!思わず叫んでしまうナイスビューが待っていました。これは記念写真を撮るしかないですよね。近くにいた現地の方にスマホを渡して撮ってもらいました。しかし、その時、私の背後に怪しい影が忍び寄っていたのです!

    こちらの写真をご覧ください。長い階段をまた登るはめになって悲しい表情を浮かべる私、デイパックの左側にはミネラルウォーターが入っています。ところが、下の写真ではそれがなくなっています!そして、私の横に座るサルの手にそのボトルが!

    あそこまで登るのか……。

    浮かれている私の隙を見たサル。

    泥棒サルに気がついた私は、相手にミネラルウォーターを返してくれないかと丁寧に頼んだのですが、次の瞬間……。

    私は自分のミネラルウォーターを返して欲しいと交渉。

    「キキキッキ~‼」。うわっ、ビックリした!超怖い!ミネラルウォーターはあきらめ、足早に去りました。

    「このボトルはもう俺の物だぜ」。

    洞窟内の大虐殺犠牲者を祀った慰霊所

    展望台の横には仏教寺院があります。その周辺にはブッダなどの像、地獄の風景を模した物などがあります。

    個性的な寺院が。

    地獄の風景が描かれている。

    カンボジアは1970年代にポル・ポトの率いるクメールルージュという極左過激派勢力によって支配されていました。彼らは粛清という名目で人口の約3分の1に当たる200万人以上を虐殺しました。

    カンボジア各地に被害者を祀っている慰霊所があります。このプノンサンポー山の洞窟もそうです。薄暗い階段を下りて行くと、大きな寝仏陀像が置かれた横に、被害者の遺骨を納めた慰霊所がありました。手を合わせて犠牲者の方々の冥福を祈りました。

    山の中腹にある洞窟。

    コウモリたちの自然のショーを待つ!

    階段をまた苦労しながら下りていくと、道の脇に食べ物屋台がズラリと並び、その向かい側にはテーブルや椅子が置かれ人々が飲み食いをして楽しんでいます。実は彼ら、日が落ちるのを待っているのでした。その理由は、目前の山の上にある洞窟にあります。

    地元の人たちだけでなく外国人観光客もたくさん。

    この洞窟内にはヒダクチオヒキコウモリが約500万匹住んでいます。カンボジアを含めインド、タイ、マレーシア、中国など東南アジア及びアジア地域に生息するコウモリなんですが、これだけ大きいコロニーは珍しいそう。日が暮れる時間になると、コウモリたちがそこから飛び立つのです。

    仏陀たちの彫刻が施された山の側面の右側にある洞窟に注目

    私もカンボジア式の焼きそばを食べながら、その時を待ちます。辺りが暗くなり始めると、みんなソワソワ。そして、ついに洞窟から大量のコウモリたちが出てきました!すごい迫力です!列を成して、まるで煙のように空へと舞っていきます。私は場所を移動しながらコウモリたちの写真を撮り続けました。

    夕闇の中を飛ぶコウモリたち。

    10、15、20分経過してもまだコウモリたちは洞窟から出てきます。何しろ500万匹ですからね~。彼らは毎夜、餌を求めて50キロも飛び回るそうです。大自然の驚異のショー、最高でした!

    コウモリたちの空の行進が延々と続く。

    私が書きました!
    タイ・バンコク在住ライター
    梅本昌男
    タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードなどに執筆。観光からビジネス、グルメ、エンタテインメントまで幅広く網羅する。海外書き人クラブ会員

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