飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第12弾では、みんなが大好きな『挽き肉油焼き』を作ってみよう!!
12膳目「挽き肉油焼き」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第12弾は、もはや国民食と言っても過言ではない子どもの晩ごはんリクエスト上位、ファミレスの定番、有名店に並んででも食べる人多数の『挽き肉油焼き』だ!!
え?初めて聞いた??いやいや、そんなわけないじゃないですか〜、みんな大好きな挽き肉油焼きですよ。
そう、洋食の定番ハンバーグステーキ!!日本にも100年前からしっかりレシピがあるんです。そして意外にも「軟食」にカテゴライズされていて、当時は病気の人への栄養食として供されていたんですよ。
今はどちらかというとガッツリ系の食事のように感じますので、体調が悪いときにハンバーグは少し躊躇してしまいますが、その辺りは当時と現在の食文化の違いからなのでしょうか。面白いですね。
少し前に、買ってきた挽き肉をパックで下味を付けてそのまま焼いて頂くというレシピがバズっていて、手間も洗い物も少なくアウトドアにも向いていそうなので飯盒レシピに落とし込めないかなと考えたのですが、そういえばハンバーグステーキなら軍隊由来の伝統のレシピがあったなと思い出しまして。
では早速作っていきましょう。
【材料(1人分)】
牛肉(脂肪が少ないもの)•••90g
玉葱・・・20g
塩•••適量
胡椒・・・適量
ラード・・・少量
①牛肉は木口からフォークで掻きとるか、挽き肉にする
②玉葱をみじん切りにする
③肉と玉葱に塩を加えてよく練る
④小判型に成型する
⑤飯盒の蓋にラードを敷いてよく熱したら、ハンバーグを貼り付けるように押し付けて置いて焼く(私はシングルバーナーを使用しましたが、安定が悪かったです)
⑥縁の色が変わってきたら裏返し、塩と胡椒を振り肉の上面に肉汁が滲み出るまで焼き上げる
⑦粉吹き馬鈴薯を添えて頂く
※付け合わせの粉吹き馬鈴薯も軍隊調理法にレシピの記載があります
【材料(1人分)】
馬鈴薯・・・180g
塩・・・適量
水・・・分量外
①鍋に皮をむいた馬鈴薯を入れてかぶるくらいの水を入れ塩を加える
②蓋をして柔らかくなるまで茹でる
③茹で上がったら1度ザルにあげ、お湯を捨てて再び芋を鍋に戻して水気を断つようにしばらく置く
ご覧の通り、実は元のレシピだと挽き肉にするところから始まります。
私も念の為ひき肉も用意しつつ、ステーキ用の肉をフォークで掻き出して少し試してみましたが、ネギトロみたいな感じになりました。思いのほか時間がかかりそうだったので結局は用意しておいたひき肉を使って作りましたが、掻き出したものは粗挽きの肉とも違っていましたので、全量をフォークから掻き出した肉で作るとまた食感や肉感が変わりそうな予感。
さて、仕上がった挽き肉油焼きのお味の方はというと、期待を裏切らない美味しさ!!
ラードがコクとジューシーさを上乗せし、しっかり肉汁を感じる仕上がりながら、肉肉しさがありつつも塩胡椒で頂くのでさっぱりしています。シンプルな材料から簡単に作ったと思えない満足感で、これはリピートしたい1品です。
キャンプのときならば持っているスパイスを使ったり持ち合わせの調味料でソースを作って好みの味付けをしても勿論OKです。BBQも良いですが、外で焼くひき肉料理もまた格別。
例えば、タネは時間のあるときに自宅で作ってひとつずつラップで包んだものをジップロックなどに入れて冷凍でストックしておき、他の食材を守る保冷剤代わりにして持っても良いかも。
これからの時期は食中毒にも気をつけて野営を楽しみましょう!!
本日はこれまで。それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。