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    2021.06.26

    トッカグンが実践!「火を使わず」に調理するとっておきの道具とおすすめ料理4品

    サバイバル系YouTuberが火を使わずに調理する方法を紹介

    サバイバル系YouTuber・トッカグンの小野寺さんに取材する連載。第1回の記事では、キャンプでも使えるいざというときに便利な道具を教えてもらった。

    2回目は調理術。元自衛隊という異色の経歴で培ったサバイバル術を駆使し、火を使わずに料理を作っていただいた。

    火を使わないで調理できるって本当?

    「モーリアンヒートパック Lサイズ」※ジップロックは別売り。

    ところで、本編に入る前に「火を使わずに調理って本当にできるの?」と疑問に感じた人もいるだろう。しかも家で作り置きしたものではなく、だ。

    小野寺さんは、「ヒートパック」という道具を使う。これは、発熱剤から出る蒸気を使って食材を温める調理道具で、電気も火も使わずに料理を作れる優れもの。

    今ではAmazonや楽天といったネット通販でも購入できるので、手軽に手に入るとのこと。

    ヒートパックの一般的な使い方

    使い方は簡単。まずは発熱剤を開封して袋の中に入れる。発熱剤は酸化カルシウムとアルミ粉末で構成され、水に触れると瞬間的に熱を発する。

    発熱剤は非常に高温になるため、コットンなどの生地で覆っておくのがポイント。小野寺さんはサバイバルを意識し、靴下で包んでいた。

    発熱剤の上に食材をのせる。今回はこの中で調理をするため、ジップロックに食材を入れてそのままヒートパックに入れる。

    発熱剤が入っていた袋は水の計りにもなっており、目盛りに合わせて水を入れる。

    水をヒートパックに投入し、封をする。

    すると、1分もしないうちに蒸気が登場! おおむね15〜20分ほど寝かせると完成だ。

    手軽にできる火を使わない料理4選

    それでは、小野寺さんにこのヒートパックを使ったとっておきの料理を作ってもらった。

    その1:自衛隊カレー

    まずは自衛隊でよく食べられるカレーを再現した料理。

    材料(2人前)

    玉ネギ 8分の1をスライス
    ニンジン 8分の1小さく賽の目にカット
    ジャガイモ 6分の1小さく賽の目カット
    シメジ 少々
    ツナ缶 1個
    固形ルー 2ブロック
    水 180cc

    作り方はとっても簡単。野菜は火が通りやすいように小さくカットし、ジップロックにすべて入れて空気を抜いて閉じる。

    自衛隊カレーの隠し味(ケチャップ、ブルーベリージャム、ウスターソース、とんかつソース、福神漬けの汁)をそれぞれ入れ、靴下で包んだヒートパックに入れて1520分温めれば完成。

    ちなみに、靴下などで発熱剤を包む必要があるのは、食材を入れたジップロックが溶けないため。

    その2:ミネストローネ

    身体を温めてくれるスープ類も、サバイバルだけでなくキャンプでも大活躍。

    材料(1人前)

    ベーコン 1枚を細くカット
    しめじ 少々
    玉ネギ 8分の1スライス
    トマト缶 3分の1
    ニンニク 2分の1片みじん切り
    コンソメ 2分の1
    オリーブオイル 小さじ1
    塩コショウ 少々
    水 50cc

    こちらも作り方は簡単。すべての食材をジップロックSMに入れ、ヒートパックで1520分加熱するだけ。

    自衛隊では、できるだけ洗い物を増やさないように器としてビニール袋を敷いておき、その中にミネストローネを入れて食べるそうだ。

    残ったらそのまま持ち帰りもできるし、食べ終わったらビニール袋だけを捨てればいい。

    その3:サーモンの味噌バター

    材料(1人前)

    サーモン 1切れ
    バター 1キューブ
    味噌 大さじ1
    砂糖 少々
    塩コショウ 少々

    こちらもジップロックSMに材料をまとめて入れ、ヒートパックで1520分加熱するだけの簡単料理。

    下ごしらえとして、ジップロックに入れる前にサーモンに塩コショウを振っておく。通常はお酒で臭み取りをするが、ヒートパック調理だとアルコールが飛びきれないため、代用で事前に振っておいたほうがいいとのこと。

    その4:ローストビーフ

    最後に、一度は憧れるローストビーフも作れるということで、こちらの調理方法も教えていただいた。

    今回はヒートパックではなく、カイロを使って調理。今回は圧倒的な高温になることで知られる桐灰化学の「めっちゃ熱いカイロ」を使用。

    これだけでなく、冬に使い切るのを忘れた一般的なカイロでも問題なし。ただし、材料を埋めて調理するためある程度の量は必要とのこと。

    道具

    ステンレスザル、激熱カイロマグマ 10袋

    材料(1人前)

    牛肉ブロック 500g
    塩コショウ 少々

    牛肉に塩コショウを振り、ジップロックLに入れてザルに置く。その後、カイロの中の粉で牛肉を埋めて40分ほど温めれば完成だ。

    ※写真では室内で撮影したため、テーブルを焦がさないためにフライパンを使用

    今回紹介した4品は、どれも火を使わずに簡単にできるものばかり。災害時にも使える方法なので、一度試してみてはいかがだろうか。

    火を使わない調理が役立ったエピソード

    小野寺さんは、自衛隊時代にこのヒートパックを使った調理を知り、YouTubeでも度々紹介。とくに牛すじ料理は22万回再生されるほど大反響だったそうだ。

    小野寺さん:ヒートパックを使って戦闘糧食(携帯食)を温めて食べることはあります。水を入れるだけで放っておけば食事を温められるので、演習中に火の注意も要らないので楽なんです。

    あと、演習前に増加食(演習などの作業用に追加カロリー分の支給飯)としてカップラーメンを支給されましたが、山の中で火を焚いてお湯を沸かせないため、ある隊員はこれに水を入れて20分で麺をふやかして食べていましたね。

    次はトッカグンが使う道具を紹介!

    今回は、キャンプでもサバイバルでも生きる火を使わない調理法を教えていただいた。最後となる次回の記事では、小野寺さんが愛用する道具を紹介。お楽しみに!

    「トッカグンの東京サバイバル」YouTubeサイト
    https://www.youtube.com/results?search_query=トッカグン

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