極上サバイバル飯第9弾は、かつてフランス軍が使っていたメスキットでお雑煮を作ります。お雑煮はいつ食べても美味しいものです!
9膳目「お雑煮」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第9弾は、海外の飯ごう事情も皆さんにお伝えしたい!
私が持っている中で最も大きい飯ごうをご紹介します。かつてフランス軍が使っていたメスキットでお雑煮を作ってみましょう!(1月の記事にする予定だったので季節外れですが、いつ食べてもお雑煮は美味しいですよね)
さて、こちら。ル・ブテオンといいまして、意外と日本でも手に入るんです。
ミリタリー好きのキャンパーには持っているかはともかく、比較的浸透しているこの装備。飯ごうやル・ブテオンではなく、『フランス軍メスキット』や『ラージクッカー』という名前で割と流通しています。
ラージクッカーとは言いますが、見てくださいこのサイズ。
で、でかーーーーー!!
ラージにも程がありますよね。このメスキット、容量としては5リットル入りまして、アルミ製なので熱伝導率が高く、お米を炊くとしたら2升近く炊けるという噂が。
しかしながら、日本と違ってフランスでは、ひとりひとりがこのサイズのメスキットを持っていて食器代わりに使うというわけではなく、個人の装備としては別でソロに適当なサイズのメスティンがあるので、今回ご紹介するこの飯ごうについては、分隊(10人前後)の食事を入れて運ぶ、フードコンテナの役割としての使い方をしていたそうです。
学校給食のイメージと言えば伝わりやすいでしょうか?
大量調理したものをクラスの人数分冷めないように各教室へ運ぶ、あの銀色の容器。因みに自衛隊では食事を入れる大きめの容器のことを飯缶(ばっかん)と呼びます。アルミ製でもプラスチック製でも、用途が食事を運ぶための入れ物だと全部飯缶。
飯缶で配膳された食事を戦闘飯盒2型を食器にして頂くというのが自衛隊スタイルですが、フランス軍もこの大きなメスキットで分隊ごとにシチューやコーヒーなどを運んで、各人のメスティン(ラージではない)を食器として使用していたというわけです。
とはいえ、折角上蓋の柄の部分も揃った状態で持っているので、今回は飯ごう本来の使い方である調理器具として使っていきましょう。
お雑煮は地域性が出やすいのであくまで私の実家のレシピになります。
【材料(4人分)】
大根•••50g
人参・・・50g
ごぼう・・・50g
糸こんにゃく・・・100g
油揚げ(大)・・・1枚
餅・・・8切
醤油かダシ醤油・・・50cc
干し椎茸(水で戻す)・・・10個分
出汁の素(こんぶ、鰹)•••10g
水・・・全ての具が浸る量
①大根は短冊に切り、ニンジン、ゴボウは千切り、油揚げは1口大に切る
②ル・ブテオンに餅以外の材料を入れ、煮る
③調味料類で味付けをして餅を入れ、餅に火が通るまで煮る
いつものように蓋を食器にして取り分けましたが、ル・ブテオンの蓋自体が最早片手鍋のサイズなので大ボリューム。
柄が長いので持つのも大変でした。
確かにこのサイズだと実際にフランス軍が使っていた通り、フードコンテナのように使うのが1番適しているかもしれません。とはいえ、大量調理ができるのでファミリー層なら持っていて損は無いですし、ミリタリーファンにもオススメです。
見かけたら是非手に取ってみてください。
本日はこれまで。それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。