ハイエースキャンピングカーの内装をチェック!おしゃれ・DIY風・モダン…注目モデル8選 | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.06.09

    ハイエースキャンピングカーの内装をチェック!おしゃれ・DIY風・モダン…注目モデル8選

    キャンピングカーのベース車両として定番人気のハイエース。キャンピングカーの達人による解説で、ハイエースキャンピングカーの内装をチェックしよう。モダンでおしゃれな空間からDIY風スタイル、高級感のある作りなど、魅力的なモデルばかりだ。

    ウッドテイストの内装で居心地◎「MOBY DICK Beluga」

    フレックス/MOBY DICK Beluga

    ベース車両はハイエースのワイドミドルルーフ ワゴンGL。

    北海道から九州エリアまで、全国にハイエースの専門店を32店舗も展開しているFLEX(フレックス)。現行ハイエースの販売台数はもちろんのこと、カスタムやメンテナンスなどハイエースのプロショップとしても知られている。「ベルーガ」は、同社では初めてハイエースのワイドミドルルーフのワゴンGLをベース車両に用い、モデル名は「シロイルカ」が由来。

    ハイエースのボディバリエーションで室内の広さにゆとりがあるのは、スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフだが、ワイドミドルルーフのほうが取りまわしがしやすく、都市部や細い道など普段使いにも向いているというメリットがある。また、ワゴンは10人乗りが標準設定だが、こちらは家具などの架装により6人乗りの仕様になっている。

    家具をひとつにまとめてスッキリとしたインテリア

    L字ソファのリビングが展開可能。脱着式テーブルのほか、キャビネットの天板も広く、食事もしやすい。就寝定員は2人だが、3~4人でゆったりとくつろげる。

    セカンドシートにはキャンピングカー専用の1400mmFASPシート(イタリアFASP社のマルチモードシート)を採用し、横座りのサードソファに移動中も1人掛けできるようシートベルトなど保安部品を装備することで6名乗車が可能。フロントとセカンドシートで5人が前向きに座れ、普段使いにも配慮がされている。

    移動時でも中央の通路部には長尺物なども積める設計。床部分にはウォールナット調の重歩行フロアを採用。キャビネットや上部収納棚、ソファ下にも収納庫が備わる。

    荷室には左側にキッチンキャビネットと上部棚を装備。収納や調理といった機能がここにすっきりとまとめられ、家具類はウッドを基調に角部分にアルミ製コーナーパネルを用い、室内を広く見せつつ、移動の際に足をぶつけるといった危険性を軽減した作りが特徴になっている。

    荷室右側ソファの壁はウッド化されており、照明付きの棚やUSBポートも内蔵。就寝時などでも使いやすい。

    右側の内張りはウッド化しつつ小物入れも備わり、見た目と実用性を両立。中央動線部分は長さ約2mで長尺物の積載もでき、キャンプや趣味の道具も楽に持ち運べる。

    天井にはウッドフレーム付き暖色角型LED照明を2か所に装備。

    2人旅プラス子どもやペットとの旅に「ちょうどイイ」

    キッチンキャビネットには開け閉めの多いスライドドア側に上開き式冷蔵庫を配置。リア側にはシンクを搭載し、蛇口部分を引き出し式シャワーヘッドにすることで外へ伸ばしてペットの足を洗ったり、キャンプ道具などの汚れを落としたりと、使いやすさが光る設計になっている。

    テーブル部分はリビングモードに展開時はもちろんのこと、前向き乗車時でもセカンドシートにセットできるので休憩時などに使えて便利だ。

    左側のキャビネットはスライドドア近くに上開き式40L冷蔵庫を内蔵。手前には便利な跳ね上げ式テーブルも搭載。天板は幅49.5×長さ143.5cmで上部には移動できるスポット照明も備わり、調理や庫内の確認がしやすい。

    キャビネットのリアゲート側にはシンクを配置し、蛇口を引き出し外部シャワーとしても利用可能。深さのある引き出し収納は調理器具やカトラリーなどを入れるのにもまったく不満のないサイズ。

    着替えやタオルをはじめ、小物類を整理するのに便利な上部棚。ここもカーブしたアルミ製のコーナーパネルを使い、ぶつけた際にも角がないので痛みも少なくて済む。

    ベッド展開はセカンドシートをフラットモードにし、サードソファの背もたれを通路にセットするだけ。最大で長さ2580mmのベッドは大人2人でゆったりと寝られ、小さな子どもやペットの就寝スペースも確保できるほど余裕があるのもベルーガならでは。

    セカンドシートをフラットモードにし、サードソファの背もたれを通路にセットすればベッドが完成。最大幅1400(1200)×長さ2580mmで、長さには余裕があるので子どもやペットもOK。

    右上部にある飾り板はアイアンハンガーのほか、集中スイッチも装備する。

    ファーストカーとして日常でも不便なく使え、遊びや旅でも頼りになる。そんなマルチに使いたいという人にお薦めのモデル。ウッドテイストでまとめられたインテリアは居心地もよく、2人旅なら空間の余裕もたっぷりあって快適に過ごせる内容だ。

    ●全長×全幅×全高:4880×1880×2105mm
    ●乗車人数:6人
    ●就寝人数:2人

    問い合わせ先:フレックス
    https://www.flexnet.co.jp/mobydick/

    ▼参考記事
    新型キャンピングカー「ベルーガ」は普段使いもイケる!フレックスのハイエースがベース 

    ムクの木々に囲まれるDIY風「LAKE SIDE」

    セドナ/LAKE SIDE

    ベース車両はハイエース DXバン。

    勢いを増す車中泊や車上生活の新スタイル「バンライフ」。

    白を基調とした家具とムクの木々で囲まれた壁面で仕上げられた空間は「このクルマでこんな自由な旅がしてみたい」と思わせてくれるワクワク感がたっぷり。「湖のほとりでゆったり過ごせるプライベートスペース」というコンセプトがダイレクトに伝わりつつ、自分ならこの棚にこれを置いて~といった妄想がかき立てられる仕上がりだ。

    2人旅仕様のため、乗車定員は3名に割り切り室内を最大限居住空間に仕立てている。荷物はキャビネットとベッド下に収納できる。

    バンライフをテーマにした車両を製造するキャンピングカービルダー「ワークヴォックス」の担当者・藤田さんにバンライフの魅力を伺った。ワークヴォックスの中でも、バンライフ専門ブランド「セドナ」を立ち上げた立役者のひとりだ。

    「欧米の若者を中心に広がりをみせるバンライフ。窮屈な都市型生活から抜け出し、バン1台に必要な荷物を載せて遊牧民的な自由な生活をするという生き方は、日本でも老若男女問わず憧れがあると思うんです。

    日本でいうキャンピングカーは装備にしても内装にしても至れり尽くせり。だけど、本当にそこまで必要なのかな?っていう部分がありました。セドナでは、便利さよりもちょっとの不便があってもワクワク感のある温か味のある空間作りを目指し、2017年末から開発をスタートさせました」

    ムク材を張り込んだ壁面でクルマとは思えない家感のある作り。天井にはLED照明なども埋め込まれスッキリ。リヤウインドーはウッドの一部がくり抜かれており、外の様子もひと目でわかる。

    「ブランドはボクも含め20~30代の3人を中心に、どういうコンセプトで作っていくかを話し合いました。キャンピングカーでは道の駅やSA/PAを利用した旅をする人も多いですが、もっとキャンプ場やビーチサイドといったフィールド寄りのスタイルに仕上げていきたいと考えました。そこで、バンという限られた居住空間に、木材を使用してDIY感のあるラフさや温か味を持たせていこうと決まりました。主人公はあくまでユーザーで、車両はベースギアとして旅をサポートしていこうということです」

    サイドにはロングカウンターがあり、シンクや冷蔵庫などがビルトインされている。上部のキャビネットはお気に入りのギアを入れておくのに最適。

    「デザインやコンセプトは若いボクらですが、製造は社の大先輩である50代の職人さんたち。それだけにDIY風ですがキャンピングカー製造のプロとしての緻密さを家具やデザインなどに注入し、細部に至るまで仕上げにはこだわりました。

    実際、DIYで車中泊している人ならわかると思いますが、断熱施工や家具類の建付けなどをしっかり行なっていないと走行中の安全性や就寝時の快適性などが損なわれるので、こうした部分はメーカーならではの技術をしっかりと取り入れています。長期の車上生活でも、タフなギアとしてきちんと成立させておくことが当たり前ですが重要なんです」

    サイドドア部分にはスライド式バタフライテーブルを格納。アウトドアテーブルとしても使え、テーブル下は荷物置き場としても利用可能。

    問い合わせ先:セドナ
    http://sedona-vanlife.com/

    ▼参考記事
    「バンライフ」を楽しむのにピッタリな1台! 好きな空間に仕上げて車中泊を楽しむ

    軽量性と見た目の美しさを両立した内装「Rakuneru Van Tour」

    メティオ/Rakuneru Van Tour

    ハイエースのキャンピングカーは数多くあるが、標準ルーフ・標準ボディをベースにしたモデルは少数派。

    この「Van Tour(バンツアー)」は、昨今話題のバンライフをモチーフに、独自の技術をたっぷり注入し製作。ベース車輌であるハイエースの標準ルーフ・標準ボディは同モデルの中でも最小の3サイズ(全長×全幅×全高)4695×1695×1980mmとなっており、都市部でも扱いやすいサイズ。


    いちばんの特徴は家具フレームに木材では無くアルミのチャンネル材を使用していること。その利点は家具の軽量&高剛性化ができることだそう。

    アルミフレームフレームと合板を組み合わせた家具は軽量かつ見た目の美しさを両立し、収納スペースも創出。セカンドシートにREVOを採用し、楽にベッド展開ができる。3列目ソファを組み合わせたベッドサイズは2000×1200mm。

    それでいながらも、3列目ソファ後方に間仕切りを設け、最後部をマルチルームにしているところが斬新。このマルチルームは左キャビネットにコンパクトキッチン、右キャビネットは電子レンジや温水器、トイレなどのオプションを用意し、旅のスタイルに合わせて搭載ができるようになっている。

    基本的には2人旅仕様だが、マルチルームのキャビネット上にオプションでチャイルドベッドも装着できるため家族旅仕様にも対応する。

    左キャビネットにあるキッチン蛇口は引き出し式シャワーフォーセットになっているので外部シャワーとしても使える便利アイテム。右キャビネットの使い方はユーザーの自由自在。

    18L冷蔵庫をはじめ、200Wソーラーパネル、4連換気ファンをはじめ、オプションも豊富にそろっているので好みに応じて拡張できるのも嬉しい。

    電装系についてもサブバッテリーに走行充電システム、500Wインバーターを標準装備。価格も338万円~とハイエースベースのキャンピングカーとしてはとてもリーズナブルだ。

    ●全長×全幅×全高:4695×1695×1980mm
    ●乗車定員:6人
    ●就寝定員:2人

    問い合わせ先:メティオ
    http://www.metio.jp/rakuneru/

    ▼参考記事
    ハイエースベースで機動性もバツグン!キャンピングカー「Rakuneru Van Tour」の魅力

    開放感が高くくつろげる内装「FOCS FIKA」

    フジカーズ/FOCS FIKA

    ベース車両はハイエースのワイドミドルルーフのワゴンGL。

    フジカーズジャパンといえば海外支店を含む全国18拠点、共有在庫5000台を誇る巨大カーディーラー。また広島と 茨城には自社工場を構えており、オリジナルブランド「FOCS(フォックス)」シリーズを製造するキャンピングカーメーカーとしても知られている。

    フォックスシリーズの特徴は、カーテンやシートの縫製も含め、全てを自社で一貫生産しているところ。また神社やお寺を建設するときに宮大工が用いる日本の伝統的な大工工法「宮大工工法」を用いて家具類を製造。ホゾで組み付ける事により、強度を高めることができるという。

    そんなフォックスシリーズに新たに追加された「FIKA(フィーカ)」は、ハイエースのワイドミドルルーフのワゴンGLがベース。セカンド&サードシートを廃して3人がけの二の字シートを採用しているのが特徴で、8名乗車を実現している。

    運転席・助手席の後方にキッチンを置くことで、後方すべてが居住スペースになり開放感が高いレイアウトが特徴。

    フィーカはレイアウトも特徴的で前方にL字キャビネットを配し、後方の二の字シートはサイドウインドウよりも低い位置にすることで視覚的な圧迫感と見晴らしのよさ、採光性を両立させることに成功。家具類を極力減らし、シート下を収納スペースとすることも功を奏している。

    ワイドミドルルーフベースのキャンピングカーは数多くあるが、それらに比べても開放感が高くゆったりとできる空間になっている。実際、身長179cmの筆者でも視界の広さも相まって、居心地よく車内でくつろげた。中央に動線があることで車内の移動もしやすく、後方の荷物を取るときにもいたってスムーズ。これはフロントキッチンレイアウトによる効果がはっきりと現れている。

    横向きの二の字シートを採用。片側に3人ずつ、合計で8人乗車を可能としている。

    ベッド展開はシートの背もたれを中央にセットするだけ。サイズは長さ1960×幅1690mmで大人3人就寝が可能。

    薄型の飾り板付きLEDライン照明は室内全体を優しく照射し、快適。調光機能もあるので好みの明るさに調整できる。

    スライドドアの左側にはシューズラックを装備。手すりも備わり出入りしやすい。

    ●全長×全幅×全高:4840×1880×2100mm
    ●乗車定員:8人
    ●就寝定員:3人

    問い合わせ先:フジカーズ
    https://focs.campnofuji.jp/

    ▼参考記事
    キャンピングカー「フィーカ」はハイエースの広さを生かした8人乗車・3人就寝仕様だ!

    モダンな内装で快適な2人旅を「リコルソac」

    アネックス/リコルソac

    ベース車両はワイドボディ・ミドルルーフのワゴンGL。

    リコルソは2008年にデビューした2人旅に特化したモデル。コンセプトは「トラベルワゴンにモダンデザインを」を掲げ、左右に振り分けたロングソファーレイアウトにより抜群の開放感を実現。また、フロントにはL字カウンターのキッチンユニットを搭載。ベース車のハイエース同様、定番モデルだけに進化熟成を繰り返して現在に至っている。

    新たに加わった「ac」はポータブルエアコンを標準装備したモデル。通常モデルでは冷蔵庫があった部分にエアコンが置かれたことで、冷蔵庫の位置などが変更されている。

    インテリアはオフホワイト基調にした家具類とライトグレーのソファー生地という配色で清潔感ある印象。乗車定員は8人で、移動時はロングソファに横掛けで3人ずつ座れるようになっている。

    特筆すべきは家具類の質感の高さ。ヒンジやシーリング、照明など、細部まで高い質感が感じられる作り。ソファーの座り心地も適度な硬さがあって疲れにくいのもうれしい。ほかにも室温センサー付きFFヒーターなど装備も充実している。

    リビング上部のシーリングボードは緩やかなアール形状。8つのダウンライトの位置も計算されており、テーブルに当たる明るさなどを考慮。もちろん調光式。

    スライドドア横には照明などの集中スイッチとシューズラックを装備。

    前方にあるL字のキッチンキャビネットは、コンパクトながらも使い勝手が高いのも特徴。フロントシート後部にあるカウンターは運転席部分とリビング空間の仕切りとなっているだけでなく、跳ね上げ式になっているのでウォークスルーもできとても便利。雨天時などは外に出ることなくリビングへのアクセスができるようになっている。

    コンパクトなキッチンキャビネットには上部収納棚も装備。

    跳ね上げ式のカウンターにより前後の移動も楽々。

    「ac」グレードはノーマルと異なり、エントランス右横に引き出し式冷蔵庫が備わる。外遊びのときなど、すぐに冷たい飲み物が取り出せて便利。

    ベッド展開は超カンタン。おまけにリクライニング機構を搭載

    左右にロングソファーを配したリビングは2人旅なら広すぎるほどの広さで、大人4~5人でのんびりくつろげる広さを確保。中央にはテーブルも備わり、ゆったりと食事が楽しめる。

    ベッドは1800×1660mmとクイーンサイズ。ソファー下は荷物置きとしても活用できる。

    中央のテーブルは取り外しができるほか、写真のようにベッド状態でもテーブルが使えてスライドや回転も可能。

    また、「ちょっと横になりたいな」と思えばそのままソファーで横になることも可能。さらに、ベッド展開するのであれば背もたれのマットを中央にセットするだけ。余計なシート展開などもなく、ものの1~2分でベッドメイクができるのもポイントが高い。

    ほかにもソファーの最後部は左右分割でリクライニングができ、好みの角度でくつろぐことができるのもリコルソならではの特徴と言えるだろう。

    リクライニング機構により寄りかかってくつろげるのがうれしいポイント。

    広々とした空間、落ち着きのあるモダンなインテリアの魅力はもちろん、室内レイアウトをあれこれと汗を流しながらする手間がまったくないのがリコルソの人気の理由だと実車に触れながら体感した。エアコンも含め快適な2人旅がしたいという人にはお薦めできる1台だ。

    リコルソ

    最新モデルではリア上部にホームエアコンを搭載したモデルもラインナップしている。

    問い合わせ先:アネックス
    https://annex-rv.co.jp/

    ▼参考記事
    キャンピングカーの達人が解説!クイーンサイズのベッドが付くハイエース「リコルソac」

    ロングカウンターが効果的な内装!ポップアップルーフ付き「UTONE500-ER」

    アネックス/UTONE500-ER

    ベース車両はハイエースバンS-GLロングワイドミドルボディ。

    数多くの人気キャンピングカーを有する老舗のキャンピングカービルダー「アネックス」。バンライフスタイルが特徴の「RIW(リュウ)」シリーズが、素材や装備などをすべて見直し「UTONE(ウトネ)」シリーズへとフルモデルチェンジされた。

    シリーズで1番ボディサイズの大きい「UTONE500」から、ポップアップルーフを搭載した「UTONE500-ER」を紹介。ちなみにUTONEとは「ウゴク・トドマル・ネル」の頭文字から「ウ・ト・ネ」と名付けられている。

    セカンドシート・サードシートにキャンピングカー専用のREVOシートを採用。移動中は前向き乗車、休憩や就寝時のシート展開も楽々。

    UTONE500はハイエースバンS-GLロングワイドミドルボディがベース。RIWの魅力だった、クルマとアウトドアの「ソトとナカ」という垣根をなくしたいというコンセプトはしっかりと受け継がれており、土足のまま車内に上がることができるようになっている。

    フロアには標準ですべりにくい縞鋼板を採用し、取材車両のようにオプションで耐久性の高いヒッコリー天然ムク材のリアルウッドをも用意。

    ヒッコリー天然ムク材を使ったフロアはオプション。使い込むほど味がでる。

    レイアウトは運転席後方からリヤにかけてロングカウンターを配置しているのがポイント。このロングカウンター内にキッチンや電装システム、収納スペースなどを集約することで、車内全体をスッキリさせつつ居住性に余裕を持たせることに成功している。

    さらにこのカウンターはフレームにアルミを採用しており、軽量かつ高強度、耐腐食性やリサイクル性も実現。カウンターの天板やテーブルには北海道産シラカバ間伐材を利用。断面の仕上がりが美しいのはもちろん、ホルムアルデヒドのないノンホルマリン接着剤を使用しシックハウス症候群対策にも抜かりない。

    右側にロングカウンターを配置。上開き式40L冷蔵庫やシンク&コンロなどを内蔵。右スライドドアから水タンクやカセットガスなどの充てんがしやすく、メンテも行いやすい。

    セカンドとサードシートにはキャンピングカー専用のバタフライタイプの900mm幅REVOシートを搭載。このシートは簡単にフラットモードにできるのはもちろん、バタフライタイプだけに座面も跳ね上げてたたむことが可能で、どちらのシートもロングスライドレール上にセットされているため、シートを跳ね上げたまま前方に移動させれば広大な荷室空間を作り出せるようになっている。

    ポップアップルーフにより室内は超・開放的。シートアレンジも豊富

    食事やくつろぐときはフロントシートの背もたれ背面を活かしてセカンドシートと対座できるリビングモードと、セカンドシートを反転させてサードシートと対面できるモードも用意。利用人数や荷物などに合わせて展開できるのはこのモデルならでは。

    またポップアップルーフが搭載されていることにより車内での移動が楽に行えるのはもちろん、ワンボックスカーとは思えない開放感が得られるのも注目ポイント。

    フロントとセカンドシートでの対面のほか、写真のようにセカンドシートとサードシートでリビング展開も可能。ルーフを上げれば開放感も抜群。

    就寝はセカンドシートとサードシートをフラットにしてフロアベッド、付属のマットを使い荷室部分に上段ベッド、さらにポップアルーフ内でも就寝できるので、大人数での利用ができるのもこのモデルならでは。

    フロアベッド1900×1200mm、上段ベッド1670×1630mmのサイズ。上段はチャイルドベッドや荷物・ペットのケージ置きとして利用できる設計。

    ポップアップルーフは前と左右にメッシュウインドウも装備。ベッドサイズは1900×1350mmと広々。

    右側の飾り板にアイアンバーやLED照明、スイッチ類を装備。

    カウンター内には市販のTP規格のコンテナボックスが収納できる設計。サイズも豊富なので整頓がしやすい。

    ●全長×全幅×全高:4840×1880×2105mm
    ●乗車人数:6人
    ●就寝人数:4人+子ども3人

    問い合わせ先:アネックス
    https://annex-rv.co.jp/

    ▼参考記事
    アネックスのポップアップルーフ付きキャンピングカー「UTONE(ウトネ)500-ER」はハイエースで多人数就寝を実現!

    温もりある内装が◎トータルコーディネートも魅力的な「ウッド・ヴィレッジ」

    フレックス/ウッド・ヴィレッジ

    ベースはハイエース標準ボディDX5ドア。外観はボディキットに加え、ディーンの「コロラド」にフレックスオリジナルのマーガレットホワイトを施した限定ホイールを装着。

    ベース車はハイエースの中でもいちばんコンパクトな標準ボディDX5ドアを採用。ミニバンライクに運転ができ普段使いに優れているほか、6人乗車できて左右にスライドドアが備わるなど、使いやすさが魅力でキャンピングカー初心者にも乗りやすい1台。さらにシリーズでもっともリーズナブルなのもうれしいポイントとなっている。

    FASPのセカンドシートは3席ともに3点式シートベルトを採用。前後シートにはオリジナルシートカバーを装着。

    セカンドシート右側にはカップホルダーも装備。

    室内はセカンドシートに海外のキャンピングカーにも多く採用されるFASPシート(形状を変えられるマルチシート)を採用し、荷室のマットを自由に組み合わせてダイネット展開が可能。右側にシンク付きロングカウンターを備え、左側にはベンチをレイアウト。ベンチは一部カセットコンロ置き場としても使える設計で、下部分は電装システムと収納庫になっている。

    右側にロングカウンターを配置しカップホルダーやシンクも装備。カウンター内にはベッド展開時でも開閉しやすい収納棚も備わる。

    デザインは天井のウッド張りをはじめスライドドアやバックドアの内張りのウッド化、ウッド柄重歩行フロアなどインテリア全体がウッド調でまとめられており、温もりある空間なのが印象的。

    前後に装着されるシートカバーもベージュ系のアースカラーで組み合わせられておりトータルできちんとコーディネートされている。

    セカンドシートをフラットにし、テーブルをたたんで、左側ベンチの背もたれを中央にセットするだけでベッド展開が可能。ベッドサイズは2060×1280mmと長さもたっぷりあり、3人就寝ができる。

    テーブルの位置は好きなところで固定が可能。セカンドシートを使わずマットのみでリビングとして使うこともできる。

    ●乗車定員:6人
    ●就寝人数:3人

    問い合わせ先:フレックス
    http://www.flexnet.co.jp/

    ▼参考記事
    丸目仕様にもできるキャンピングカー「ウッド・ヴィレッジ」を詳細レビュー!

    エアコン付きで快適仕様!家具の作り込みも◎「リークIIIエボライト」

    ナッツRV/リークIIIエボライト

    ベース車両はハイエースのスーパーロングワイドハイルーフ。

    国内大手のキャンピングカービルダーであるナッツRVから、ハイエースのなかでも最大サイズのスーパーロングワイドハイルーフをベースにした「リーク3」が登場。家庭用エアコンが標準装備、さらに断熱材には「エアフォリア」と呼ばれる素材を採用することで従来以上の断熱性を実現している。

    また、エボライトと呼ばれる同社オリジナルの充電システムを搭載することでサブバッテリーへ短時間で充電が行えるようになっている点も見逃せない。車内で使う電気についてもストレスフリーかつ、エアコンによる快適性も抜群。家具の作り込みの高さも同社ならではとなっている。

    セカンド、サードシートにはキャンピングカー専用のFASPシートを採用し、反転やフラットも楽々。

    エアコンにはダイキンのルームエアコン「リソラ」を搭載。

    ●乗車定員:7人
    ●就寝定員:4人

    問い合わせ先:ナッツRV
    https://nutsrv.co.jp/

    ▼参考記事
    超快適仕様のハイエースも登場したぞ! 東京キャンピングカーショー2023レポ

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