キャンピングカーの達人が解説!クイーンサイズのベッドが付くハイエース「リコルソac」 | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.07.24

    キャンピングカーの達人が解説!クイーンサイズのベッドが付くハイエース「リコルソac」

    デビュー18年でも人気が衰えないハイエース

    2004年にフルモデルチェンジで200系となったハイエース。すでにデビューから18年目を迎えたロングセラーモデルですが、今年の4月には一部改良を実施するなどマイナーチェンジを繰り返して商品力を維持。平均の月間販売台数はなんと8000台を超えるという人気ぶりとなっています。

    ボディバリエーションが豊富なだけあり、キャンピングカーや車中泊カーのベース車両としても未だ人気ナンバー1。ハイエースのキャンピングカーだけで本が1冊作れてしまうほど、多くのビルダーがベース車に選んでいます。

    今回はワイドボディ・ミドルルーフのワゴンGLをベースにしたアネックス社の「リコルソac」を紹介していこうと思います。

    アネックス「リコルソac」。乗車定員:8人/就寝定員3人。

    家具の作り込みが高い、優雅な2人旅仕様

    リコルソは2008年にデビューした2人旅に特化したモデル。コンセプトは「トラベルワゴンにモダンデザインを」を掲げ、左右に振り分けたロングソファーレイアウトにより抜群の開放感を実現。また、フロントにはL字カウンターのキッチンユニットを搭載。ベース車のハイエース同様、定番モデルだけに進化熟成を繰り返して現在に至っています。

    今回新たに加わった「ac」はポータブルエアコンを標準装備したモデル。通常モデルでは冷蔵庫があった部分にエアコンが置かれたことで、冷蔵庫の位置などが変更されています。

    インテリアはオフホワイト基調にした家具類とライトグレーのソファー生地という配色で清潔感ある印象。乗車定員は8人で、移動時はロングソファに横掛けで3人ずつ座れるようになっています。

    特筆すべきは家具類の質感の高さ。ヒンジやシーリング、照明など、細部まで高い質感が感じられる作り。ソファーの座り心地も適度な硬さがあって疲れにくいのもうれしいです。ほかにも室温センサー付きFFヒーターなど装備も充実しています。

    リビング上部のシーリングボードは緩やかなアール形状。8つのダウンライトの位置も計算されており、テーブルに当たる明るさなどを考慮。もちろん調光式。

    スライドドア横には照明などの集中スイッチとシューズラックを装備。

    前方にあるL字のキッチンキャビネットは、コンパクトながらも使い勝手が高いのも特徴。フロントシート後部にあるカウンターは運転席部分とリビング空間の仕切りとなっているだけでなく、跳ね上げ式になっているのでウォークスルーもできとても便利。雨天時などは外に出ることなくリビングへのアクセスができるようになっています。

    コンパクトなキッチンキャビネットには上部収納棚も装備。

    跳ね上げ式のカウンターにより前後の移動も楽々。

    「ac」グレードはノーマルと異なり、エントランス右横に引き出し式冷蔵庫が備わる。外遊びのときなど、すぐに冷たい飲み物が取り出せて便利。

    最後部にあるカウンターにはシンクも備わっている。

    シンク上にある上部棚にはフェイスミラーも備わり、身だしなみもしやすい。

    ベッド展開は超カンタン。おまけにリクライニング機構を搭載

    左右にロングソファーを配したリビングは2人旅なら広すぎるほどの広さで、大人4〜5人でのんびりくつろげる広さを確保。中央にはテーブルも備わり、ゆったりと食事が楽しめます。

    ベッドは1800×1660mmとクイーンサイズ。ソファー下は荷物置きとしても活用できる。

    中央のテーブルは取り外しができるほか、写真のようにベッド状態でもテーブルが使えてスライドや回転も可能。

    また、「ちょっと横になりたいな」と思えばそのままソファーで横になることも可能。さらに、ベッド展開するのであれば背もたれのマットを中央にセットするだけ。余計なシート展開などもなく、ものの1〜2分でベッドメイクができるのもポイントが高いです。

    ほかにもソファーの最後部は左右分割でリクライニングができ、好みの角度でくつろぐことができるのもリコルソならではの特徴と言えるでしょう。

    リクライニング機構により寄りかかってくつろげるのがうれしいポイント。

    ポータブルエアコンで季節を問わず快適な旅を満喫

    新たに加わった「ac」はキッチンキャビネット内にポータブルエアコンを内蔵。フロア下に給排用の配管を施しており、エアコンの効きは抜群。電源についても外部AC電源やサブバッテリー以外に専用の配線を施すことでポータブル電源にも対応しています。また、200Ahリチウムイオンサブバッテリー&1500Wインバーターのオプションも用意しています。

    キッチンキャビネット内にポータブルエアコンを内蔵。冷房能力2.2kWとパワフル。

    フロア下はエアコンの給排気や排水ホースなどしっかりと加工されている。

    広々とした空間、落ち着きのあるモダンなインテリアの魅力はもちろん、室内レイアウトをあれこれと汗を流しながらする手間がまったくないのがリコルソの人気の理由だと実車に触れながら体感しました。エアコンも含め快適な2人旅がしたいという人にはお薦めできる1台。今回取材した標準仕様のライトインテリアのほか、ウッディな雰囲気が特徴のダークインテリアもラインナップしています。

    気になる価格は5583000円〜。

    アネックス TEL:04-2936-6635072-641-7500

     

    私が書きました!
    編集者・ライター
    伴 隆之
    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと取材用のトヨタ・プリウス。また、日産エルグランドをベースに自身で車中泊カーを製作中。完成後はエルグランドで国内をキャンプ旅するのが目下の目標。

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