台湾には日本でおなじみのバーナーが入っており、ガスカートリッジも手に入りやすい。けれど、プロパン仕様のバーナーを持ち込んでいるグループも少なくない。ルーローハンを作っていた蔡宇倫さんグループも、ちょっぴり改造したプロパンバーナーを使っているという。ガス製品を改造するとは、なんともおおらか。
台北は台湾野中でも雨が多いエリアなので、前室が大きなテントや、タープとしっかり接続できるテントが人気だ。プレミアムシリーズを使っている露翩他さんは「パネルを跳ね上げられるのが便利。横から雨が入ってくるのを防ぐためにサイドパネルを自作しました」と加藤さん、宮下さんにアピール。
何種類ものファスナーを試し、自身のテントのファスナーと合致するものを端に縫い付けている。そのため、このサイドパネルは取り外し可能。Y字の縫い目は「1枚の布で作っているんですが、そのままだとたるみが出ます。だから、ピンと張るように少し縫い縮めたんです」(露翩他さん)。ほかのキャンパーからは「自作できないので似たようなオプションがほしい」という要望も飛び出した。
電気系の職人である露翩他さんは、手先が器用で、バーナーを置くテーブルや各種棚を自作。これも見事。
台湾のキャンパーは、日本の雑誌やWEBサイトを参考にキャンプをしているというが、その熱量は日本のキャンパーに負けていない。サイドウォールなど台湾発の提案も、今後どんどん増えてきそうだ。
文・撮影=大森弘恵