釣りで大切な「リールに巻くラインの適正量」って? 下巻きを実践してトラブルを減らそう | 海・川・カヌー・釣り 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.05.14

    釣りで大切な「リールに巻くラインの適正量」って? 下巻きを実践してトラブルを減らそう

    リールにラインを巻く。普段、何気なくこの作業を行っている方も多いと思います。実は、リールに巻くラインの量で魚が釣れるかどうか、つまり釣果へ影響を与えてしまうことがあるのです。

    というのも、ラインはそれぞれのリールに合った適正な量だけ巻くことが重要だからです。

    今回は、それぞれのリールの適正な量だけラインを巻くために必要な「下巻き」を、わかりやすく解説します。

    「スピニングリール」は巻くラインの量が重要

    ラインの量が釣果に影響する!?

    キャストの瞬間

    写真は静止状態ですが、キャスト時にはこのようにラインが放出されます。

    あらゆる釣りで広く使われている、ロッド下部に取り付けるタイプのリール「スピニングリール」は、巻くラインの量が重要です。というのも、ラインの量が適正ではないとラインが絡まってしまうなどのトラブル、ルアーをキャスト(投げる)したい際に飛距離が出ないなどの失敗、が起きやすくなるからです。

    ライントラブルは釣りそのものの時間を奪ってしまいますし、岸からの釣りでは飛距離は非常に重要な要素です。ともに釣果に大きく影響を与える要素と言えるでしょう。

    ラインの量が適正でないとどうなるか?

    ラインが少なすぎる例と、多すぎる例

    ラインが少ない状態(左)と、多すぎる状態(右)

    ここでは、ラインの量が適正でないとどうなるかについて、リールの仕組みとともに解説します。

    まず、知っておきたいのが、巻かれたラインの左側(上の写真)にある「スプールエッジ」と呼ばれる部分。スプールエッジは、放出されるラインにほどよく当たることで抵抗をかけて、放出されるライン量を調節してくれる役割を担っています。上の写真で言うと、丸枠の部分です。

    リールに巻いているラインの量が少なすぎると、キャスト時にスプールエッジにラインが強く当たるようになるため、抵抗が大きくなりすぎて、ルアーが失速し飛距離を短くしてしまいます。

    一方で巻いているラインの量が多すぎると、ラインがまとまって放出されてしまい、絡むなどのトラブルとなります。

    ラインが適正量巻かれたリール

    シマノ社のリールの例。

    上の写真は、適正量のラインが巻かれたスプールです。

    スプールエッジの端と巻かれたラインに段差が無い状態が、飛距離を伸ばしつつライントラブルを防ぐ、ラインの適正量なのです。

    適正量にするには下巻きが必要

    様々なスプール

    様々なライン容量のスプール。

    例えば1号のラインを200m巻くことを想定されたスプールに、1号より細い0.8号のラインを200m巻くと「ラインが少なすぎる状態」となります。

    そのような場合、あらかじめ余分に別のラインを巻いておき、その上から実際に使用するラインを巻くことで「適正量の状態」を作り出すことができます。

    このために必要な作業を「下巻き」と呼びます。

    下巻きに必要なもの

    実際に釣りに使用する本命ライン

    釣りに使用するライン。

    スプールによりラインキャパシティは様々です。

    今回は、こちらのナイロンラインを使用します。

    今回は下巻き用ラインと色で区別できるように、グレーの色味のものを使用しています。

    下巻きに使用するライン

    下巻きに使用するライン

    下巻きに使用するライン(ブラウン色)。

    こちらは実際には釣りに使用しないラインですので、特に号数や銘柄にこだわる必要はありません。

    ただし、釣りに使用する本命ラインより太いものを使用してしまうと巻き取りの密度に差ができ、本命ラインが食い込むというトラブルが発生しやすくなります。

    なるべく釣りに使用するラインと同じか、細い号数を選ぶようにしましょう。こちらは、ブラウンの色味のものを使用しました。

    高速リサイクラー2.0

    高速リサイクラー2.0

    写真のアイテムは執筆者私物。

    この後、下巻きの手順を解説しますが、ラインの下巻きをする上で必ず必要になるのが、リールからラインスプール(市販のラインが巻かれているボビン)に再びラインを回収するという作業です。

    しかし、100m以上にもなるラインを手で回収するのは大変な作業です。

    これを解決してくれるアイテムが、第一精工社の「高速リサイクラー2.0」という商品です。

    高速リサイクラー2.0セット例

    クランプで机などに固定し使用します。

    この道具はハンドルを回すことで、簡単に高速でリールからラインを回収することができます。また、リールにラインを巻く際にも使用できる機能があります。

    いくつかのブランドから同じような商品が販売されていますが、今回は高速リサイクラー2.0を使用し、ラインの下巻きを解説していきます。

    下巻きの手順

    下巻きの手順は、大まかに以下の流れになります。

    1. 釣りに使用する本命のラインをリールに巻く
    2. 下巻き用ラインを本命ラインの上に巻く
    3. 巻き取ったラインをラインスプールに戻す
    4. それぞれのラインをリールに巻いて完成

    最初に本命ライン→下巻き用ラインと巻くことで、下巻き用ラインがどのくらいの長さが必要かを見極めます。

    釣りに使用する本命のラインをリールに巻く

    高速リサイクラー2.0からラインを巻き取る

    実際の釣りの際と同じ感覚で、リールでラインを巻き取ります。

    まず、釣りに使用する本命のラインをリールに巻きます。通常通りラインを巻いていけばOKです。

    下巻き用ラインを本命ラインの上に巻く

    下巻きラインを本命ラインの上から巻く

    本命ラインの上から下巻きラインを巻きます。

    続いて、先ほど巻いた本命ラインの上から、下巻き用ラインをリールに巻きます。

    スプールエッジを見ながら、先に説明した「ラインの適正量」まで巻いたら、下巻き用ラインをカットします。

    巻き取ったラインをラインスプールに戻す

    下巻き用ラインをラインスプールに巻き戻す。

    カット済みの下巻きラインをリールから回収します。

    高速リサイクラー2.0を使用し、下巻き用ラインと本命ラインをリールから各ラインスプールに回収します。

    これで、「本命ラインがラインの適正量」になるよう調整された長さの、下巻き用ラインができました。

    それぞれのラインをリールに巻いて完成

    できあがった下巻き用ラインをリールに巻いていき、その上から本命ラインを巻いていきます。

    本命ラインの巻き付けが完了した状態

    本命ラインが適正量巻かれた状態になりました。

    これで本命ラインを適正量となる位置まで巻くことができ、完成となりました!

    自分でやるということ

    今回解説したラインの下巻きは、リールやラインを購入する際に釣具店のスタッフに依頼すれば実施してくれることもあります。

    しかし、釣りなどの「道具を使用する趣味」というのは、道具のメンテナンスも含めて楽しむものです。

    自分自身でメンテナンスをした道具で遊び、釣果や目的を達成すればより一層その道具に愛着が湧くことでしょう。

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    私が書きました!
    釣りの探究者
    志田 こうたろう
    30代、2児の子育て中の釣り大好きパパ。 幼少から釣りに触れていたものの、”趣味としての釣り”をするようになってからは10年を越えたところ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を、可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 シーバス、ライトソルト、渓流・本流トラウトなどのルアーフィッシングを楽しみ、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。
    Youtubeチャンネルあります。

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