
FILE57は、浅草にある待乳山です。
第57座目「待乳山(まつちやま) 」
今回は、都営浅草線浅草駅5出口登山口からのスタートです。

都営浅草線浅草駅5出口登山口。
あの金色のオブジェ何か知って…ますよね?
駅を出発して、隅田川沿いに歩いていきます。堤防を下るところで、浅草らしいシャッターチャンスが待っています。
アサヒビール本社にあるあの有名なオブジェと東京スカイツリーが隅田川を手前に全て写真に収まるポイントなのです。アサヒビールのあの有名なオブジェが何をイメージして作られたか知っていますか。
僕は雲だと思っていましたが、実はあのオブジェ、「聖火台の炎」なんだそうです。金色の炎は「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表わしていてアサヒビール100周年の記念事業の一環として、1989年に完成したそうですよ。
隅田川沿いを歩く
隅田川沿いには遊歩道があり、多くのカメラマンやランニングする人、犬の散歩の方で賑わっています。対岸を見るとスカイツリーがよく見えます。しばらくすると目の前に東武伊勢崎線の線路と共に、すみだリバーウォークが見えてきました。
全長約160メートルの遊歩道内のガラス床から、隅田川の水面や運航中の船を覗くことができるそうです。夜はライトアップされるそうですのでちょっと夜にも来てみたいですね。
春のうららの隅田川♬
さらに進むと、言問橋(ことといばし)の下をくぐります。最初の階段を登って土手の上に上がると野球場が見えてきます。日曜日だったこともあり、球場からはコーチの厳しい言葉が聞こえてきます。
ふとみると石碑がありました。何が書いてあるのだろうとのぞきこむと、春のうららの。あっ隅田川♬滝廉太郎が作曲したあの歌です。タイトルが「花」だったとは。知りませんでした。
待乳山聖天(まつちやませいてん)
この地域が干ばつに見舞われたとき、十一面観世音菩薩が悲しみ哀れみ、大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)の姿となって待乳山に降り立ち、 苦しむ民を救ったそうです。これが聖天様が待乳山に鎮座された起源であるといわれています。
いざ、待乳山へ
僕が待乳山聖天に行った日は、婦人講という行事のさなかでした。伝統ある講中で、家内安全の大般若法要が執行されているそうです。僕は、入口でINSTA360を止めました。さすがにこのような日に動画は失礼だと思いました。
中では行事が執り行われていました。邪魔にならないように本堂に行き周りを少し歩きます。待乳山の痕跡は中々見つけられません。本堂を正面に右手に進み、さくらレールの脇をさらに奥に進んだ場所に、かつてここが待乳山であった記述の看板を見つけたのでした。
さくらレールとは
さらっと流しましたが、本堂に向けて小高い丘になっているので、お年寄りや足腰の悪い方のために設置されたモノレールだそうです。4人乗りでレールの「長さ」は18m。乗車時間はわずかに1分だそうで、都内で最も短いモノレールです。
実は、待乳山聖天の本堂手前には、庭園があり、参拝者の方に解放されています。山登りのついでにお庭を鑑賞するのもいいですね!
次回FILE58は、同じく浅草にある南千住富士です。