ロサンゼルス一望の丘を一気に登る!手軽な観光スポット「カルバー・シティ・ステアーズ」をご紹介 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.03.27

    ロサンゼルス一望の丘を一気に登る!手軽な観光スポット「カルバー・シティ・ステアーズ」をご紹介

    ロサンゼルス国際空港から車で15分ほどの距離にある「Baldwin Hills Scenic Overlook」(ボールドウィン・ヒルズ展望台)。高さたった約91mしかない小山ですが、ロサンゼルス一帯は平坦な地形であることに加えて、高層建築も少ないため、この高さからでも市街地全体を遮るものなく見渡すことができます。

    頂上までほぼ一直線に階段が作られていて、地元では通称の「Culver City Stairs」(カルバー・シティ・ステアーズ)で知られています。週末ともなると大勢の人がハイキングやピクニック、あるいは階段登りのトレーニングに訪れます。

    入場無料。空港の待ち時間にも往復できる手軽なアウトドア観光スポット

    東京タワーの半分、金刀比羅宮の3分の1くらい?

    展望台まで1直線に続く階段。

    この階段は町の中にあります。一応、入り口付近には案内板と、10台くらいの車が停まれる小さな駐車場がありますが、すぐに埋まってしまうため、大半の人は目の前を走る大通りに車を停めて歩いてやってきます。

    歩道のすぐ横まで山の斜面が迫ってきています。高い樹木がないので、展望台がある頂上まで一目で見渡せます。迷いようがありません。

    展望台までのルートは2つ用意されていて、階段か、螺旋状のトレイルのどちらかを選ぶことができます。行きは階段、帰りはトレイルを使う人が多いようです。私もそうしました。

    多感な少年時代、フィラデルフィア美術館前の階段を駆け登るロッキー・バルボアの姿に心を奪われて以来、そこに階段があればとりあえずは走って登ってみるというのが私のネイチャーになっているからです。そのためにわざわざ、ここまで来たのです。

    カルバー・シティ・ステアーズの段数は282段、高さは約91mということです。東京タワーの展望台(600段)の約半分、香川県金刀比羅宮(785の約3分の1に過ぎません。

    それくらいてっぺんまで一気に走れるさ、と思っていたのですが、スタートしてすぐに自分の甘さを思い知りました。

    斜面の傾斜が険しいことに加え、一段一段がとても高く作られているのです。大谷翔平とかダルビッシュ有みたいな長身で足も長い人は違うでしょうが、私などは膝に手をついて、よっこらせと声を出さないと一段も上に進めません。

    頂上付近。

    それでも10分ほど歩けば、頂上が見えてきます。苦行というほどではありません。ゆっくり歩けば、ちょっときつめのハイキングで済みます。私みたいに走ろうとするのが馬鹿なのです。

    そんな無謀なチャレンジに破れたのであろうランナー姿の人もちらほらいますが、小さな子どもを連れた家族もお年寄りのグループもいます。早起きのアメリカ人は、朝食前の散歩くらいの感覚で来ているようです。

    展望台からはロサンゼルスの街を一望することができます。街を遠くに見下ろして、思わずヤッホーとかドラゴ―!とか叫びたくなりますが、周りに人がたくさんいたので自重しました。

    この日はあいにく薄曇りの天気でしたが、晴れた日はきっと青空に映える、さらなる絶景を楽しめるのでしょう。

    展望台の周囲を巡るトレイル。

    私はこの日、家人をロサンゼルス国際空港へ朝の6時半頃に送り、その足でこのカルバー・シティ・ステアーズへやってきました。朝の通勤ラッシュを迎えるフリーウェイを避け、少し時間を潰してから帰宅しようと思い立ったのです。

    空港からは片道15分。階段を登り、トレイルを下って、合計40分ほど。7時過ぎに歩き始め、8時前には出発点まで戻ってきていました。

    Apple Watchで記録した筆者の歩行データ。赤い直線が階段部分。

    もう少しゆっくりしたとしても、数時間あれば十分です。空港からすぐ近くにある手軽なアウトドア。フライトまで時間が空いたようなときにでも立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。 Uber Lyftなど、ライドシェアを使えば空港からの往復は簡単です。

    売店も自動販売機もありませんので、飲料水だけはお忘れなく。

    カリフォルニア州政府観光ページ:https://www.parks.ca.gov/?page_id=22790 

    私が書きました!
    米国在住ライター(海外書き人クラブ)
    角谷剛
    日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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