世界中から人が集まるオアフ島はショッピングやリゾートのイメージが強いが、一歩街からはなれればとても自然豊かな島である。都会と自然の距離が遠い日本と違い、例えば会社帰りにふらりとハイキング、休み時間にサーフィン、そんな生活と自然が一体化した毎日が送れるのもオアフ島ならでは(非常にうらやましい!)。そんなオアフ島の大自然とふれあうエコツアーに参加した。
ハワイの固有種は絶滅の危機に瀕している物も多く、自然の姿を保つ為にいろいろな努力が行なわれている。例えばオアフ島の山に登るときは、シューズ底の土を落としてから入る。これは靴底についた種(外来種)が入山するのを防ぐため。また個人のお散歩では大丈夫だが、ツアーでは1日に36人までしか入る事が出来ない。さらに土日祝はツアー自体禁じられている。ツアーに参加する方はこのあたりを留意しておこう。
有名なタンタラスの丘を越え、ダイヤモンドヘッドやホノルルの町並みが見下ろせるコオラウ山脈のひとつ、“プ・ウ・オーヒア”の山頂(613m)を目指す。440mまでは車で行く事が出来るので子供でも参加できるツアーだ。18本のハイキングコースが有るが、その中のカラワイネルートからハイキングスタート。ハワイの色々な自然ツアーが体験できる“アロハ・アイナ・エコツアーズ”のガイドの長坂まり子さんは12年前にハワイに移住し、現在はツアーガイドとして活躍しているパワフルウーマン。彼女曰く夏の登山の楽しみのひとつであるという、いいにおいのするジンジャーの花の香りに包まれながらゆるりと足を運ぶ。