ニュージーランドに行ったら裸足トレッキング!?美しき海辺のアベルタスマン国立公園で出会った植物と鳥 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2023.05.25

ニュージーランドに行ったら裸足トレッキング!?美しき海辺のアベルタスマン国立公園で出会った植物と鳥

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裸足でアベルタスマン国立公園の大地を踏みしめる

ニュージーランド南島の最北端に位置するアベルタスマン国立公園の大地を裸足で踏みしめる。

ニュージーランドを裸足で歩いてみた

ニュージーランドには、裸足の人たちがいる。気分やシチュエーションによって靴を履かない人たちで、公園はもちろん、道路やスーパーなどで日常的に見かける。引っ越してすぐ、初めて遭遇したときは正直少しギョッとした。

多分、「自然がいっぱい」というより、「自然しかない」ニュージーランドの開放感が、つい、人を裸足にさせるんだと思う。

郷に入りては郷に従え。私も裸足を満喫したいと思っていたところ、絶好の機会がおとずれた。それは、登山系ユーチューバーのかほさんを交えた5人で、4泊5日の旅をしたアベルタスマン国立公園でのこと。

今回のツアーのメンバー

今回のツアーのメンバー。左からクロヴィスさん、大垣さん、私、かほさん、トレイシーさん。

海岸線沿いにトレイルが敷かれたアベルタスマン国立公園では、干潟に現われるトレイルや砂浜を歩くときに一旦靴を脱いで裸足になる。そのあと森の中のトレイルに戻るのに、また靴を履きなおすのも面倒くさい。トレイルは幸い、ゴツゴツした岩はほとんどなく、よく整備された道が続く。いっそこのまま、今夜泊まる山小屋まで裸足で歩いてしまおうと思いついた。

干潟を、裸足で歩く

ある日の風景。長く続く干潟を、荷物を担いだまま裸足になって歩く。

土のトレイルは、意外と歩きやすい。そして裸足の方が、靴を履いている時より滑りにくく、むしろ安定している。もちろん、たまに小石がツボに当たると痛いけれど、それよりも意外と痛かったのが、こちら。

地面に敷かれた金属製の格子

靴を履いているとわからないけれど、裸足になると意外と痛い!

滑り止めのためか、橋の上などに敷かれている格子状のマット。これが意外と、足の裏に食い込んで痛い。もうやせ我慢はやめて、とっとと靴を履けば良いのだけど、一度始めたことは最後までやり通したい。

靴を履いて歩くほかのメンバー

途中まで裸足に付き合ってくれたメンバーも、結局は靴に戻った。

足の裏を休めるために、いや、ニュージーランドの植物をよく観察するために、私はノロノロ歩いてあちこちで足を止めてみる。

アベルタスマン国立公園の植物

ハラケケの葉で折られた花の形の折り紙

ハラケケの葉で折り紙のように折られた花。

トレイルの途中で、葉っぱで折られたバラを見つけた。ハラケケという植物で、マオリ族の時代から織物工芸の材料に使われていたそう。こうして折り紙のように遊んだり、カゴのようなものを作ることもできる。

シルバーフーンの葉

シルバーファーン。葉っぱの表側は鮮やかな緑色をしているが、裏返すと白銀っぽい。

これはシルバーファーンと呼ばれるシダの葉。裏側の色が白銀に見えることからその名がついたとか。

シルバーファーンの芽

巨大なワラビみたいな芽がニョキニョキ生えている。

それからこの巻き巻きしたものは、シルバーファーンの芽。森へ入ると、あちこちにいっぱい生えている。

シルバーファーンとコルはニュージーランドのシンボル的な植物で、ニュージーランド航空の機体にも大きく描かれている。

ホロエカの木

ホロエカの木。

このノコギリみたいな形の葉は、ホロエカの木。

最大で15mほどの高さに育つが、この葉っぱの形は樹齢が幼いうち限定で、ある程度の高さを超えると丸みのある葉っぱが生えるようになる。

ギザギザの葉っぱは一説によると、絶滅したジャイアント・モア(ダチョウのような大きな鳥)がかつてニュージーランドに棲息していた時代、モアに葉っぱをむやみにつつかれないようにする役割をしていたとする見方がある。そのため、ジャイアントモアの体長を十分に超えるくらい高く育ってやっと、丸みのある葉っぱが生え始めるという。

海を眺めて小休憩

森の各所には、気分転換に砂浜へ降りられるトレイルがある。浜にはいろんな鳥がいて、なかでも可愛らしかったのがこの鳥。

ペンギンみたいな鳥

ペンギンみたいな鳥を見つけた。

お腹が白くて、背中が黒い。首を引っ込めている時は、ペンギンみたいなシルエットをしている。

目の周りは、よく見ると鮮やかな水色がアイシャドウみたいに載っている。マミジロウという鳥らしい。

マミジロウという鳥

あっ!うんちした!

アベルタスマン国立公園のトレイルの楽しみ方は、日本の山歩きとは少し違うかもしれない。

ここを歩くほとんどの人は、山頂を目指して歩いてはいない。自然をのんびりと楽しみながら、毎日無理ない距離を歩いて、コツコツ距離を重ねていく。

波の音を聞きながら、ふと考えてみる。アベルタスマン国立公園の魅力を日本に伝えようと集まったこの旅のメンバーのバックグランドは、整理してみるとみんなバラバラだ。

昼寝する大垣さん

トレッキングツアーに参加しながら雑誌の仕事をこなす大垣さんのパワーナップ風景。

アウトドアへの愛と情熱を仕事にぶつけている雑誌編集者の大垣さん。

ユーチューバーとして、国内外を撮影してまわっているかほさん。

助産師さんとガイド業の二足のわらじを履いているトレイシーさん。

ニュージーランドで剥製づくりの仕事をしながら、時々文章を書いている自由人の私。

そして、ニュージーランド航空日本支社長のクロヴィスさん。

日本語のTシャツを着ていたクロヴィスさん

トレッキングツアー中は毎日、日本語のTシャツを着ていたクロヴィスさん。

失礼ながら、ストレートにこんなことをクロヴィスさんに尋ねてみた。「どうしたらそんなに出世できるんですか?」。答えを要約すると、ひたむきに仕事を続けていったら、いつの間にか、そういう位置にたどり着いたらしい。

そういわれても、私にはその境地は全く想像ができない。

たくさんの注目を集めながら活動するかほさんが、きっとどこかで感じているプレッシャーも。倒しても倒してもまた次の敵が現われるみたいに仕事が降ってくるなか、「記事づくりを通して、自分の好きな山やギアを応援できるのがうれしい」と満面の笑みで答える大垣さんの情熱も。ただ旅から旅へフラフラし続けている私には、まだないかもしれない。

ただ、辿っている人生はみんな違っても、こうして自然の中に身を任せると、浮かぶ感想はほとんど同じらしい。

きれいだなあ。

気持ち良いなあ。

まだしばらく、こうしていたいなあ。

今宵の宿は、海辺のロッジ=ハット・バークベイ

かほさんとウェカという鳥

かほさんとウェカ。

この日泊まったのは、バークベイという浜の近くにあるロッジ。

近道をするべく、引き潮で浅くなったところを、荷物をかかえてじゃぶじゃぶ歩く。

かほさんの前を横切ったこの鳥は、ウェカ。ずんぐりむっくりの飛べない鳥だ。すばしっこくて、人を恐れず、キャンプ場に泊まる人の食べ物を狙っている。

「ああっ!最後のチョコレートなのに!!」

向こうの方で、キャンパーの悲痛な叫びが聞こえた。

トレアという鳥

この鳥は、トレア。

こっちの鳥は、トレア。くちばしがオレンジ色なのが大人で、やわらかい羽毛をはやした黒っぽいくちばしが、雛らしい。

ロッジの外観

ハット・バークベイの外観

そして、ここが今夜のお宿。

雑魚寝式のロッジで、ソロの人から家族連れまで多くの人で賑わっていた。

ロッジの室内

ロッジの室内。雑魚寝式のベッドエリア。

お布団は、撥水タイプの清潔感ある厚手のシーツに包まれた四角いマットで、準備も片付けも楽ちん。寝袋だけ持っていけば寝れるスタイル。

ロッジの中の共用キッチン

ロッジな中には、共用キッチンがあり、とても広々としている。

宿には共用キッチンもあるけれど、私たちはあえて、屋外の焚き火スペースで調理することに。

薪を割るクロヴィスさん

薪を割るクロヴィスさん。テンポよくどんどん割っていく。かなりうまい。

焚き火エリアに太い薪と斧が用意してあって、自分たちで割って使うスタイル。

クロヴィスさんは昔、薪割りのお手伝いをしていたことがあるそうで、大きな薪も難なく割っていく。

「あっ!見て!!」

バークベイにかかる虹

バークベイに生えた虹。

トレイシーさんが指さす方を見ると、海からキレイな虹が生えていました。

そんな虹の浜に翌朝やってきたのは、大きな荷物を載せた船。

カヤックを積んだ船

町から遠く離れたトレイルの途中でも、船を使ってレンタルカヤックを届けてくれる。

なんと、カヤックをたくさん積んで運んできてくれました。

次回は、アベルタスマン国立公園トレッキングツアー最終回。シーカヤックの様子をお届けします。

私が書きました!
剥製師
佐藤ジョアナ玲子
フォールディングカヤックで世界を旅する剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。中日新聞の教育コラム「EYES」に連載。現在はニュージーランドでワーキングホリデーをしながら、牧場に暮らし、山やバイクで遊んでいる。

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