平均-12℃の極寒でも大丈夫!冬のカナダ・ケベック州のリゾートエリアを散策してみた | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2023.02.25

    平均-12℃の極寒でも大丈夫!冬のカナダ・ケベック州のリゾートエリアを散策してみた

    モントリオールから北に約130kmほどの所にある人気リゾート地、モントランブラン(Mont Tramblant)。

    メープルの木が多く植えられ、秋には美しい紅葉が見られるエリアとして有名なこの地。多くの湖やナショナルパークなどがあり、1年を通してさなざまなアウトドアアクティビティーが楽しめるエリアでもあります。

    今回は、カナダ在住経験のある筆者が、冬のモントランブランエリアの魅力や楽しみ方をご紹介します。海外を旅する気分で読んでみてください。

    一大スキーリゾートで有名なモントランブラン

    モントランブランとは市の名前であり、同名の山も存在します。

    トランブラン山の標高は875m、11月後半から4月上旬までスキーが楽しめる場所として有名です。スキーコースは、初心者からかなりの上級者向けまで、なんと102種類。3つのスノーボードパークもあります。

    今回は山の麓にある、モントランブランヴィレッジを訪れてみました。

    カナダ・モントランブランヴィレッジの入り口付近

    カラフルな建物が並ぶモントランブランヴィレッジの入り口付近。イベントが開催されていることもあります。

    多くのホテルやショップ、レストラン、ナイトクラブやカジノが集まっているエリアで、カラフルな建物がとてもかわいくて印象的。

    スキーをしない人や小さな子どもでも、それぞれ楽しめるアクティビティーが充実している人気のスポットです。

    やっぱり焚き火が人気

    カナダ・モントランブランヴィレッジにある焚き火

    暖かい焚き火の周りはやはり人気。横には薪が積んである。焚き火の周りは囲われているので、小さな子どもにも安心。

    焚き火の周りにはベンチが置いてあり、みんなそこで暖を取っています。

    日本だと魚やお餅を焼きたくなりますが、カナダでは棒の先に刺したマシュマロを焼いているところ/人がちらほら。濡れたスキーウェアや手袋を乾かすのにも利用されています。

    氷点下の中で入る露天風呂がおもしろい

    カナダ・モントランブランヴィレッジにある露天風呂

    水温は低めの36℃ほどですが、雪景色を見ながら入ったら気持ち良さそう。

    ヴィレッジ内には露天風呂もありました。

    モントランブランの冬季の平均気温はマイナス12℃。寒さがもっとも厳しい1月の平均最低気温は約マイナス20℃まで下がります。

    「そんな中で水着になる!?」「決して熱くないお湯に入って、その後濡れた体で氷点下の外に出る!?」と、今までの思考回路では処理できない事態に陥りますが、やってみると意外と楽しかったりします。

    湯気が付いたまつ毛や髪の毛が凍るのもおもしろくて、記念撮影したくなること間違いなし!それでも「いや、ちょっと無理」という方は、ヴィレッジ内に室内温水プールもあるので、そちらへどうぞ。

    道の両側に建ち並ぶカラフルな建物。歩行者専用ゾーンなので、ゆっくりと散歩が楽しめます。

    氷上で固めたメープルシロップ飴を売る屋台を発見

    モントランブランヴィレッジは山の麓からスキー用のリフト乗り場まで広がっていて、高低差がありますが、その間は無料のリフトで行き来できます。

    小さな街のようになっていて、たくさんの種類のお店が並んでいるので、大人から子どもまで飽きずに楽しめるでしょう。

    寒さも冷たさもなんのその!甘いメープルシロップの飴は子どもたちのお楽しみです。

    カナダ名産として知られるメープルシロップですが、それを氷の上に垂らして少し固まったところを棒で巻き取り、飴のようにして売っている屋台がありました。

    この飴、メープルシロップ100%なのでおいしいのですが、クラッシュした氷や雪の上に垂らして固めるため、実は氷の粒も一緒に巻き込まれていたり、周りに付いていたりします。それがとにかく冷たい!

    筆者も試してみましたが、寒い中冷たいものを口に入れるのはちょっとツライ。とはいえ、子どもたちには大人気で、列を作って固まるのを待っていました。

    無料で利用できる野外スケートリンク

    カナダ・モントランブランヴィレッジにあるスケートリンク

    赤い屋根の教会の横に設置された広いスケートリンク。

    私たちが行った時は閉鎖中でしたが、野外のスケートリンクもありました。「開いていれば…!」と思いつつ、塀に囲われているわけではないので、いつでも入れます。

    雪が積もっていたり、氷が平らだったりしないと滑るのには適さないものの、無料で利用可能なリンクです。

    余談ですが、カナダは冬になると、住宅街の公園や校庭などあちこちに野外スケートリンクが登場します。どれもちゃんと整備されているのに、無料で利用できるのが特徴。「カナダのスケートやアイスホッケーの強さの秘密はここに!?」と思いました。

    カナダ・モントランブランヴィレッジにあるカフェ

    木製で皮のバンドが付いた昔のスノーシュー。今の軽量化されたスノーシューとは形も違います。

    ヴィレッジ内を歩いていたら、昔のスノーシューが飾ってあるカフェを見つけました。テニスラケットみたいですが、こうやって飾るとかわいいですね。

    街の中にはおもしろいオブジェがあったり、遊び心あふれるお店の看板があったり、歩いているだけでも十分楽しめました。

    モントランブラン スキーリゾート
    住所:1000 Chem. des Voyageurs, Mont-Tremblant, QC J8E 1T1 Canada

    ナショナルパークで雪上散歩を楽しむ

    モントランブランヴィレッジを後にして、そこから北側に広がるナショナルパークにも行ってみました。

    敷地面積はなんと1510平方キロメートル!6つの大きな川、400以上の湖があり、そして40種類以上の野生動物が住んでいると言われています。

    ここでも1年中さまざまなスポーツや大自然を満喫できますが、冬はトレイル散歩のほかに、スノーシュー、ファットバイク(雪道などの走行用にマウンテンバイクよりもさらに車輪を太くした自転車)などのウィンターアクティビティー、そしてエキスパートの人のみが許されるウィンターキャンピングなどを楽しむことができます。

    さて、そんな数あるアクティビティーの中から私たちは雪上のトレイル散歩を楽しむことにしました。

    広大なナショナルパークへ入るにはいくつかの入場地点があり、そこで入場料を払い、渡されたアクセスパスを洋服の見えるところにつけます。

    ここではスノーシューやファットバイクなどのレンタルができ、ほかにも各トレイルの案内や天候などの最新情報を得られます。したがって、歩き始める前にチェックしておくのがおすすめです。

    モントランブランナショナルパークに掲示される情報

    フランス語圏のケベック州ですが、カナダの公用語である英語併記がされています。

    ナショナルパーク内では、クロスカントリースキーやバックカントリースキーなどもできるので、雪の状態や適したワックスの状態まで記載されています。

    私たちが行ったのは3月11日でしたが、予想最高気温はマイナス17℃!笑っちゃいますね。そして最低気温はマイナス26℃、これには笑ってばかりもいられません

    でもスキーウェアとミトン手袋、マフラー、ブーツなどで全身しっかり完全防寒して行けばお散歩も存分に楽しめます。逆に言うとこのくらいの気温では、防寒をしっかりして行かないとトレイル散歩どころではないという事態になってしまいます。

    皮の手袋なんてあってないようなもの、あっという間に指先の感覚がなくなりますし、凍傷の危険もあるでしょう。しっかり防寒対策をしていくことが必要です。

    野生動物への餌やりを体験

    アクセスポイントには、無料で動物たちの餌が置いてありました。中には、いろいろな植物の種が入っています。

    モントランブランナショナルパークに設置されている餌

    カゴの中に用意されていた餌。紙袋に少量ずつ小分けされていました。

    「野生動物にはエサをあげないでください」というのが常識だと思っていたので、ビックリしましたが、これは厳しい気温の中で活動し続ける動物や鳥に餌を運ぶための仕組みです。

    餌場が設置されており、ナショナルパークに来る人たちにそれを運んでもらえるようにしているというわけです。

    もちろん私たちもいくつか手に取って歩き始めました。歩き始めてすぐ、リスの姿を発見!

    モントランブランナショナルパークで見られる野生のリス

    冬の間でも冬眠せずに活動を続けるリスの一種。雪の上に撒かれた餌を食べているところ。

    リスはその個体にもよりますが、比較的近くに寄ってきて、慣れていると人間の手からも餌を取っていきます。

    一生懸命、餌を食べている姿を間近で見られるのはとても感動的。同時にこんな寒い場所で生きている生命力にも感動を覚えます。

    リスと同じくらいよく見られるのは野鳥!手の上に餌を乗せておくと取りに来ます。

    モントランブランナショナルパークで見られるアメリカコガラ

    カナダで良く見られるアメリカコガラ。トレイル散歩中、一番寄ってくる種類です。

    タイミングによっては次から次に来ることもあり、同時に2羽が手の上に乗るケースも!大自然の真ん中で、野鳥の羽音を間近で感じられるだけではなく、その重さまで実感できる貴重な体験でした。

    トレイルの先で鹿と出合う

    リスや鳥と戯れた後は、トレイルの先になんと鹿を発見!先を歩いている人たちのところに餌を求めて寄って来ていました。

    「うわぁ~!」と大感動で走り寄りたいのを我慢して、驚かさないようゆっくりと近づいていきます。

    先にいた人ともアイコンタクトをして、大きな声では話しません。鹿は実際に近付くと結構な大きさがあるのですが、驚いて声を出さないよう注意が必要です。

    モントランブランナショナルパークで見られる鹿

    相当おなかが空いていたのか、みんなの手から餌をもらっていました。

    この時はリスや野鳥だけではなく、鹿まで手から餌を取っていきました。

    週末ともなれば比較的多くの人が訪れて餌を持ってくるのかもしれませんが、平日などはもらえる餌も限られていることでしょう。トレイルを歩いて行き、その先にあった餌場の周りでは、たくさんの動物の足跡が見られました。

    モントランブランナショナルパークで見られる動物の足跡

    動物によって足跡が違うので、観察するだけでも面白い体験になります。

    雪の上に付けられた足跡からどんな動物が来ているのかを知ることができます。多いのは鹿やリスですが、ウサギやネズミなどの小動物が通った跡もありました。

    そして木の上には美しい青い鳥、ブルージェイ(アオカケス)の姿も!

    モントランブランナショナルパークで見られるブルージェイ

    ブルージェイはあまり人の近くに来ることはありません。青い羽根が美しい30cmほどの鳥です。

    野生動物と身近に触れ合えるのは冬のお楽しみ

    こんなふうに野生動物と触れ合えたり、身近に見られたりするのも冬のお楽しみ。夏場は自然のエサが豊富なので、鳥やリスなどの姿を見ることができても、ここまでたくさんの触れ合いは体験できないかもしれません。

    モントランブラン ナショナルパーク
    住所:Mont-Tremblant National Park, Quebec

    凍った湖の上で繰り広げられるカーレース

    たくさん遊んで帰路についた私たち。

    ふと見た先で何か雪煙が上がっています。そこで行われていたのは、凍っている湖の上で繰り広げられる氷上カーレース!もちろん停車して見学しないわけにはいきません。

    カナダ・モントランブランで行われる氷上カーレースの様子

    かなりのスピードで雪煙をあげて走るレース中の車。

    ダメージを受けてもいい、もしくは既に充分ダメージを受けている車で迫力満点の氷上カーレースが繰り広げられています。

    だからと言って大会といった感じではなく、知人たちで集まって一緒に楽しんでいる雰囲気。しばらく地元の人に混ざって見学を楽しませてもらいました。

    車はこんな感じで、バンパーなど一部が既になかったり、ボコボコにへこんでいたりするものもありました。

    氷上カーレースで使用された車

    極寒のカナダでは完全に湖が凍っているためにできる遊びですね。車が停まっているのも湖に張った氷の上で、地面の上ではありません。

    氷上カーレースで使用される車のタイヤ

    装着しているタイヤはこんな感じで、釘が全面に打ち込まれています。

    もうとにかく「すごい!」の一言。この湖には夏も来たことがあるので、そのギャップにビックリしました。アイデアと工夫で楽しめることを見つけるのは、さすが冬が長いカナダ!

    おしゃれな人気スキーリゾートから、野生動物と触れ合えるナショナルパーク、そしてワイルドな氷上カーレースまで、いろいろな楽しみが詰まったモントランブラン周辺。寒い国・時期ならではの貴重な体験ができました。

    私が書きました!
    オーストリア・ウィーン在住ライター(海外書き人クラブ)
    バレンタ愛
    2004年よりウィーン在住。うち3年ほどカナダ・オタワにも住む。長年の海外生活と旅行会社勤務などの経験を活かし、2007年よりフォトライターとして多数の媒体に執筆、写真提供している。著書に『カフェのドイツ語』(三修社)、『芸術とカフェの街 オーストリア・ウィーンへ』(イカロス出版)など。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    ガラガラヘビに遭遇したときの適切な行動とは?【カリフォルニア動物ドッキリクイズ全4問】

    2024.06.21

    井浦 新さん&監督にインタビュー! 映画『東京カウボーイ』で感じる馬と人と自然のリズム

    2024.06.18

    メルボルン中心部を流れるヤラ川沿いを、ワケあって未明に歩いた【オーストラリア・メルボルン旅vol.1】

    2024.06.09

    二度目の高山病を乗り越え、世界で1番天国に近いヒマラヤの湖へ!【38歳女芸人・橋爪ヨウコの爆夢旅その9】

    2024.06.09

    New York Postに世界No.1と報じられた、中央アジアの国・タジキスタンのトイレを巡る旅

    2024.06.07

    ハイジの世界を体験!イタリア北東部・ドロミテにある標高2,000mのファミリーパークをご紹介

    2024.06.06

    開放されるのは年に数日だけ!ロサンゼルス近郊の知る人ぞ知るトレイルをハイキング

    2024.06.01

    砂漠が多いカリフォルニアの希少エリア!ロサンゼルスから2時間で行ける「カリゾ平原」って?

    2024.05.31