家族で大コーフン!イタリアで大人気の「グランピング動物園」レポート | 自然観察 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • 家族で大コーフン!イタリアで大人気の「グランピング動物園」レポート

    2022.10.02

    平常を取り戻したイタリアで生活する記者がお届けする、現地体験レポート企画。

    今回はトリノ近郊にあるビオパークZOOM(ズーム)でのグランピング体験をレポートします。

    ビオパークとは、絶滅の危機に瀕した動物や自然資源を保護することを目的とした研究を行う動物園や水族館などのことで、ZOOMはその中でも2009年に開館した比較的新しい動物園です。

    2021年には動物園内に宿泊することができるグランピング施設「レイク・イージー・リゾート」をオープンし、人気を呼んでいます。予約殺到で競争率がとても高いという、今イタリアでとてもホットなグランピング施設です。

    水上コテージ。小さいが設備は充実。

    いざ、レイク・イージー・リゾートへ

    リゾート宿泊者は通常の来園者とは異なる入り口から入場します。まずはレセプションで鍵の使い方や園内での過ごし方などの説明を受け、滞在中身に付ける布製のブレスレットを渡されます。これを見せることで宿泊日とその翌日、たっぷりと動物園内を満喫できる仕組みです。

    アフリカンスタイルのカラフルなベッド。

    今回私たちが宿泊したのは、湖の上に浮かぶ水上コテージ。細い桟橋を渡って自分のコテージに移動します。中は布張りで狭いですが、クーラーやミニ冷蔵庫なども付いていてとっても快適!広々としたベッドで寝心地も最高です。ベッドの後ろには小さなシャワーとトイレ、洗面所が備わっています。

    起床時は朝焼けが湖に反射して美しい。朝の新鮮な空気を吸ってゆったりと眺めたい。

    水上コテージの魅力は湖に向かったプライベートテラスがあることです。コテージの配置が配慮されているため通行人や他の施設が視界に入ることもなく、ベンチに座ってのんびりとリラックスすることができます。

    湖には魚やカメ、白鳥やアヒルなどの水鳥がたくさん泳いでいて、すぐ目の前までやって来てくれます。

    この他にもリゾート敷地内では野うさぎが自由に走り回っていたり、可愛いヒナを連れたお母さん鳥がチョコチョコと歩いてお散歩をしていたりと、動物好きにはたまりません。ここでは動物たちがみんなのびのびと過ごしていて、時間もゆったりと流れていくように感じられます。

    テントタイプも人気。

    レイク・イージー・リゾートには水上コテージの他に、キャンプタイプ、ヴィラタイプ、ロッジタイプなど複数の宿泊施設が用意されています。それぞれに特色があるので、自分好みのスタイルを見つけるのも楽しいですね。

    ペンギンやカバと泳ぐ!

    ZOOMが人気なのは、様々な動物たちを見られるから、だけではありません。

    暑い夏のお楽しみは、真っ白な砂浜と大きなプール!

    ビーチもアフリカンリゾートスタイル。

    私たちはビーチパラソルレンタル付きの宿泊プランを予約していたので、ビーチの係員に引換券を渡して自分たちの寝椅子とパラソルに案内してもらいます。動物園の中で泳げるなんて、不思議な気分です。

    かわいいペンギンは子どもたちに大人気。

    そしてこのプールの目玉は、なんといってもペンギンやカバの水槽と隣接していること!ペンギンたちが泳ぎ回る様子をすぐ近くで見たり、カバの隣でリラックスしたり、自分も一緒に泳ぐ気分を味わうことができるのです。

    巨大なカバが悠々と水の中で過ごす姿は圧巻!水中にいるカバたちをこれほど近くで見られる機会は滅多にありません。ここではガラスの向こう側にいる動物たちを、プールに浸かりながらじっくり観察することができます。

    お父さんカバはあまりに巨大で、水中に寝転がっていると岩かと見間違ってしまうほど。

    BBQ屋台でディナー、そして夜は野外劇場へ

    大ボリュームの炭焼きお肉とポテトでお腹いっぱい。

    動物たちの姿に癒やされながらプールで一日中遊んだ後は、お待ちかねの夕食です。

    レストランやピッツェリアもありますが、広場でバーベキューをしている香りに釣られて屋外で食べることにしました。

    夕食を終え陽が落ちてからもお楽しみは終わりません。

    チェックイン時に渡されたブレスレットを見せると、予約無しで野外円形劇場でのショーに優先的に入場することができるのです。

    一日の締めくくりは、幻想的な屋外ショーで。

    夜のショーは光と音を効果的に使った、自然を大切にするというメッセージが込められたエンターテイメントショーでした。

    自然との共生というテーマは、ZOOMの至るところで見られます。ゴミの分別もしっかりしているし、フードロス防止のため食べきれなかった食事には持ち帰り用の箱をもらうこともできました。

    園内の飲み物の容器も使い捨てではなく、2回目以降は同じコップにお代わりを注ぐ形にすると割安に飲み物を購入することができます。コップはお土産として持ち帰ることができるので、ついつい全種類集めたくなってしまいますね。

    キリンと食べる朝ごはん

    ビュッフェに並ぶ人々。焼き立てパンケーキが人気。

    神秘的な夜の動物園を堪能し、ぐっすりと眠った翌朝。

    身支度を済ませて朝食会場であるカフェテラスへ向かいます。ここはなんと、キリンたちと朝ご飯を食べることができる特別なカフェなのです。

    基本はビュッフェ形式ですが、コーヒーやカプチーノなどの温かい飲み物は注文するとバリスタが入れてくれます。メニューも豊富で、シリアルやヨーグルトはもちろん、クロワッサンやドーナツ、その場で焼いてもらえるパンケーキ、甘いものが苦手な人には種類豊富なミニ・パニーノなども用意されていて、まさに至れりつくせり!

    朝ご飯はキリン舎のお隣で。

    ちょうど席に着いたタイミングでキリン舎の扉が開き、キリンたちがやってきました。キリンたちのエサがちょうど私たちの目の前に置かれていて、目の前でむしゃむしゃ食べ始めます。まるで相席して一緒に食事しているみたいです。

    ビオパークで生き物について学ぶ

    サルたちが自由に歩き回るマダガスカルゾーンでは、私たちがお客さんだ。サルたちにストレスを与えないよう、事前にルールの説明を受けて入場する。

    ZOOMで過ごす2日目は、プールではなく動物園部分を遊び尽くしました。

    ワオキツネザルたちが自由に行き交うマダガスカルゾーンや、ワシやハゲタカなどの飛行を間近で見られる飛行ショーなどを鑑賞した後は、事前に予約していたカバの餌やり体験へ。

    ZOOMでは人数限定で様々なアクティビティが行なわれており、それらは当日朝に園内で予約することができます。園内で使えるアプリをダウンロードすると、何時にどこでどんなアクティビティが行なわれるかがわかって便利です。

    前日プールで一緒に泳いだカバファミリー。ここで生まれた子カバのフィリッポくんはみんなの人気者だ。

    私たちが近づいただけで大きな口をパカっと開けて、オヤツをねだるカバの親子。

    ただ餌やりをするだけでなく、アクティビティ中は飼育員さんがカバの習性などについて詳しく講習を行なってくれます。

    予約制のアクティビティ以外にも各所で飼育員による説明会が行なわれており、動物の生態やビオパークの役割などを話していました。

    動物園は檻に動物を閉じ込めてかわいそうだという意見もある中、こうして真摯に生き物に向き合う人たちの言葉を直接聞くことができたのは、貴重な体験でした。彼らは環境や動物たちの生態を研究し、保護し、絶滅の危機に瀕した動物たちを守るため日々様々な努力を重ねています。私たちが目にするのはそのほんの表層にすぎません。

    今回の滞在で最も印象に残ったのは、スタッフの人々の笑顔でした。誰もが機嫌よく冗談を交わし合い、気さくに話しかけてくれる様子は、温かい人間味に溢れていました。彼らの姿勢からはビオパークの一員としての誇りと、仕事への愛が感じられたのです。だからこそ、2日間という短い滞在期間でも、心からリラックスして過ごすことができたのだと思います。

    ZOOMは動物の種類や数で勝負をするタイプの動物園ではないかもしれません。しかし「泊まれる動物園」として独自の価値を高め、他にはない魅力を持ったビオパークとしてこれからも人気を集めていくことでしょう。

    施設詳細

    名称:ZOOM Torino
    住所:STRADA PISCINA 36, CUMIANA (TO)
    公式サイト:https://www.zoomtorino.it

     

    私が書きました!
    イタリア在住ライター
    佐藤モカ

    2009年よりイタリア在住。料理と旅行とモノづくりが趣味のシングルマザー。イタリア在住ライターとして多数の媒体に執筆する他、企業向けマーケティング・リサーチや料理研究など幅広く活動。海外書き人クラブ会員https://www.kaigaikakibito.com/

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