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道の駅めぐりアプリ「道ゆき」レビュー!Googleマップやロケスマとの違いは?

2022.06.21

道の駅イメージ

愛される道の駅めぐり

週末レジャーやドライブの目的として、根強い人気の道の駅めぐり。農産物直売所、温泉、アウトドア施設、屋台など立地ごとに特色があり、ひとつとして似た施設がないことも魅力です。

毎年スタンプラリーが開催され、ピンバッジ・マグネット・記念きっぷといった施設名入りアイテムが販売されることからも、「コンプリートする」「収集する」趣味として広く愛されていることがわかります。

そんなコレクター魂を絶妙にくすぐる会員制サービスが昨年誕生。住宅地図でおなじみ、株式会社ゼンリンの「道ゆき」です。

今回は一周年を迎えた「道ゆき」の使用感を徹底レビュー。他サービスと比較したメリット、デメリットも検討します。

こんなサービス

「道ゆき」プレスリリース画像

プレスリリース画像

2021年4月にスタートした道の駅ファン向けの会員制サービス「道ゆき」。所定の年会費を支払うことで、書籍・ナビアプリ・Webサービスの利用ができるようになるものです。

年会費は税込2640円(2023年3月末まで入会の場合)で、現在の特典は以下の4つ。30日間の無料体験もありますが、その期間は1、2は対象外です。

  1. マップ事典の送付
  2. 白地図の送付
  3. ナビアプリの利用
  4. Webサービスの利用

※年会費、特典内容、無料体験期間などは時期によって異なり、今後も変更される可能性があります。

ナビアプリの概要

このうちメインといえるのがスマートフォンで使うナビアプリ。道の駅の訪問履歴を管理する「記録」、旅のルートを作成する「計画」、旅の思い出を残す「編集」がおもな機能です。ひとつずつ見ていきましょう。

「記録する」で訪問履歴を残す

「道ゆき」スタンプ画面

スマートフォンの位置情報システムをオンにして道の駅に近づくと、アプリが自動で現在地を識別し「チェックイン」できるようになります。タップすると、日付とともにスタンプがポン!

「道ゆき」スタンプ画面

あくまでスマートフォン上の擬似的なスタンプ帳ですが、都道府県ごとに「達成率」が表示され、地図に色が塗られていきます。

これまで何度も公式スタンプラリーに挑戦したものの、締め切りまでに達成できずスタンプ帳を無駄にしてきた私からすると、期限なく収集を続けられるのは嬉しい。

施設ごとにデザインが異なるアナログスタンプに比べるとやや味気ないですが、半永久的に保存できます。

アプリの導入前に散々訪問してしまった、という場合も大丈夫。過去に訪問した道の駅も追加できますよ。

「計画する」でルートを作る

「道ゆき」画面

道の駅めぐりを趣味にする人は、一日で複数の駅を訪ねることも多いと思います。そんなときに、行きたい道の駅をアプリ上でポンポンとタップして並べるだけで、ルートや所要時間を調べられます。

出発時刻や滞在時間を調整すれば、自動で「移動距離」「移動時間」が算出されて一日の計画が完成。

さらに、立ち寄りスポットとして「温浴施設」「城・神社仏閣」「キャンプ場」もあらかじめ登録されています。これら登録済み施設であれば、ワンタッチでルートに追加できます。

ところが、マップにあらかじめ登録されていないスポットを追加したいときには大変な手間がかかりました。

たとえばその日の宿や、お気に入りの飲食店、観光施設を登録したいとき。目測で地図にあたりをつけ、ピンを落とし、自分で名称を入力し……とすべてが手作業になります。

このあたりは、Googleの検索網を使える後述のGoogleマップが圧倒的に有利です。一回のドライブで「道の駅にしか行かない」というシーンはそうそうないと思うので、ちょっと物足りないところ。

「編集する」で旅日誌を作成・共有する

「道ゆき」ルートログ

GPSを活用した旅日誌の作成も可能です。スマートフォンの位置情報システムをオンにしておくと、移動の経路を自動で記録してくれます。簡単なGPSロガーの役割を果たしてくれるわけです。

チェックインした道の駅が記録に残るのはもちろん、手動で訪問地点を登録することも可能。たとえば食事や休憩や買い物でどこかに立ち寄ったら、その都度登録しておけば後から振り返ることができます。

記録した地点にコメントを入力したり、写真を登録すれば旅の思い出に。このときにWebサービスが役立ちます。

「道ゆき」パソコン画面

スマートフォンの画面で長文を打つのはなかなか大変ですが、パソコンのWebサービスなら直感的に操作できます。写真をアップして、コメントを入力して……ちょうど絵日記を作るような感覚です。

完成品はちょっとしたブログのよう。簡単な操作で見栄えよく整理できるのはいいですね。作成した旅日誌は公開できるので、会員同士の交流の場になっているようです。

ところが私の場合、どこかを訪問したときに手動でアプリを起動し、タップして訪問地点を登録……という作業をついつい忘れがちでした。このあたりも後述するGoogleマップに一日の長あり。

また、普段からブログやSNSで旅の様子を編集・発信することに慣れている人には、あまり活用機会がないかもしれません。

マップ事典と白地図

「道ゆき」送付物

続いて、正式入会すると自宅住所に送付されるマップ事典と白地図。

「道ゆき」白地図

白地図は壁に掲げたいA2版のビッグサイズ。付箋を貼ったり、蛍光ペンでルートを記したりと、存分に地図遊びができます。

「道ゆき」マップ事典

マップ事典はオールカラー、全272ページの大ボリューム。一覧表と地図で、日本全国の道の駅を確認できる地図帳のような内容です。

ひとつひとつの道の駅の情報は限られていますが、網羅性は抜群。ユニークなのは「標高」の表示があること。夏に涼しいところを求めているドライバーに役立ちますね。

「道ゆき」書籍連携画面

さらに「書籍連携」機能を使うとスマートフォンのカメラが起動。道の駅の情報を端末の画面上に表示できます。

表示される情報はそれほど詳しくないのですが、施設公式ウェブサイトへのリンクが便利。ワンタッチで公式情報にたどりつけます。会員投稿の旅日誌やクチコミも表示されるので、時間の経過とともに情報も厚くなるでしょう。

ただし、カメラの操作性があまり良くなく、地図上で道の駅が密集していると目的のものを読み取れなかったり、無反応になってしまったりと若干の動作不良(iPhone 12 Pro Max / iOS 15.5使用)がありました。

他サービスとの比較

ところで、旅の計画を練る、GPSログをとる、目的の場所を探すといったスマートフォンアプリには無料のものも多数あります。たとえば地図サービスの決定版ともいえる「Googleマップ」(PC・iOS・Android)や、行きたい施設を探せる「ロケスマ」(PC・iOS・Android)はどうでしょうか。

「Googleマップ」との比較

Googleマップ画面

「Googleマップ」といえば、訪問先までの道順や周辺情報を確認する機能が一般的ですが、よりパーソナルな目的でも使えます。

アカウントを登録して「マイマップ」と呼ばれる機能を使うと、自分の行きたいところだけをピックアップしたオリジナル地図や、ルート作成が可能です。

なんといってもGoogleの検索機能が強いので、正式名称がわからなくても「札幌市 横丁 ラーメン」のような曖昧検索でスポットを発見。そのままオリジナル地図に追加できます。

地図、公式サイト、クチコミ、混雑情報など異なった機能がシームレスに連動するのは、やはりGoogleの強みです。

Googleマップ画面

また、「タイムライン」機能を使うと端末のGPSを使って移動の履歴を記録できます。

便利なのは立ち寄った場所をすべて自動で把握し、さらに「セブンイレブン○○店ですか?」といったピンポイントな提案をしてくれるところ。滞在時間も記録されるので、旅日誌が自動で出来上がるような感覚です。

精度はかなりのもので、普段はGPS追跡をオフにしておかなければ私生活が丸見えになってしまうほど。

難点は、すべての機能を使いこなそうと思ったらパソコンが必要になること。そして「レイヤ」「スタイル」といった概念を理解しなければならず、操作がやや難しいこと。

普段からGoogleマップを使いこなしている人なら、「道ゆき」のプランニングやGPSログ機能には物足りなさを感じるでしょう。逆にパソコンに詳しくなくても、スマートフォンだけで誰でも簡単に使えるという点では「道ゆき」に利点があります。

「ロケスマ」との比較

「ロケスマ」画面

行きたい道の駅を探す、という機能に関してはどうでしょうか。

目的の場所がはっきり決まっておらず、「近くに○○がないかな?」というざっくりした検索には「ロケスマ」が便利です。

チェーン店が中心となりますが、「ローソン」「ガスト」などの特定のブランドを探したり、「ドラッグストア」「ガソリンスタンド」といった大きなくくりでも探せます。

「最寄りのコンビニは」「郵便局は」「避難施設は」とカテゴリーごとにボタンひとつで探していけるので、場合によってはGoogleマップよりも便利なことも。

「ロケスマ」画面

実は、同じ方法で道の駅も表示できます。画面上の情報は最小限ですが、公式サイトへのリンクがあるので、そこから詳細をたどっていけます。

ただし「ロケスマ」はあくまで検索アプリなので、所要時間や経路を調べたり、カーナビとして使ったり、といったことはできません。

ところが(iOS標準の)マップアプリや、Googleマップアプリなどと連携しているので、実際にはシームレスにナビ機能に移行可能。

Googleマップにしてもロケスマにしても、「他のサービスと簡単に連携できる」「機能を拡張できる」という点が使いやすさにつながっています。ひとつのアプリではできないことも、他サービスとの連携で実現しているわけですね。

「道ゆき」のメリット・デメリットまとめ

「道ゆき」プレスリリース画像

プレスリリース画像

以上のことをまとめると、「道ゆき」の特徴は次のようになるでしょう。

  • スタンプ収集や白地図の塗りつぶしなど、道の駅めぐりに特化したサービス
  • 送付されるマップ辞典や白地図は利用価値大
  • パソコンやスマートフォンに詳しくなくても簡単な操作でルート作成・記録ができる
  • 他サービスとの連携が弱いため、機能が限定され汎用性がない(道の駅スタンプ機能以外は、他の無料サービスが優位)
  • アプリデザインや操作性にやや難あり、今後のアップデートに期待

良くも悪くも道の駅めぐりに特化したサービスであり、チェックインしてスタンプが集まっていくのは楽しいです。期日までに所定の道の駅をめぐる「チェックインクエスト」や、交流のための「ユーザー会」など会員限定イベントも開催。

ただしプランニングやGPSログに関しては、他サービスに優れたものがあるため、あくまで「おまけ」と考えた方がよいでしょう。

このサービスを特徴づけるのは、やはり道の駅のスタンプ収集。もしリクエストできるならば、施設ごとのオリジナルスタンプや、複数回の訪問で表示が変化していくなど、チェックイン機能を強化する方向性なら嬉しいです。

ユーザーの体験談が集まり、「道の駅に関する情報はここ!」というくらいコミュニティとして成熟していくのもいいですね。今後の展開に期待です。

私が書きました!
フリーライター
SAYA
グルメ、トラベル、車中泊、クルーズなどの記事を執筆しているフリーライターです。バンコンタイプのキャンピングカーで全国を巡っています。太陽も昆虫も苦手なインドア派ですが、車中泊×観光の組み合わせに無限の可能性を体感中。車を拠点にした遊びの話題をお届けします。
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