マッターホルンが丸見えのお手軽スノーハイキング!絶景レストランとおすすめのホテル | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

マッターホルンが丸見えのお手軽スノーハイキング!絶景レストランとおすすめのホテル

2022.05.06

マッターホルンを目の前にスノーハイキングを楽しむ人々

マッターホルンを目の前にスノーハイキングを楽しむ人々。

スンネッガから歩くマッターホルン絶景ハイキング!

スイスの街では水仙やチューリップが咲き、春の陽気。4月上旬に降雪があったおかげで、標高の高い山岳観光地ではまだまだ雪が残っている。ツェルマットのスキー場は4月24日までオープンしていた。

雪道

スイスではスキーだけでなくスノーシューやソリ、スノーハイキングが人気だ。今回はツェルマットのおすすめスノーハイキングのコースをご紹介する。ここは歩いている間、マッターホルンが存分に楽しめ、山にあるレストランが数軒並ぶグルメなハイキングコースとしても有名だ。

まずは地下ケーブルに乗車

スンネッガ行きの地下ケーブル

スンネッガ行きの地下ケーブル。トンネル内はひんやりとした冷たい空気。

ツェルマット村内を流れる川のほとりにある麓駅から、地下を走るケーブルカーに乗車。スンネッガ展望台を目指す。約3分で村から最も近い展望台へ到着する。

日本では「スネガ=Sunnegga」として紹介されることが多いが、スイス・ドイツ語の発音としては「スンネッガ」と言われる。地名の由来は【sun=太陽】、【egg=角】を組み合わせた「ひだまり」を意味する。日差しが降り注ぐ絶景ポイントだ。

絶景スノーハイキングのスタート

快晴の中、楽しそうに歩く人々

快晴の中、軽快に歩く人々。足元はスノーブーツやハイキングシューズ。

スンネッガ展望台の標高は2,288m。ランチをするレストランまでは約30分の下り。食後はツェルマットまで約1時間半下る予定だ。スンネッガエリアから見るマッターホルンは東壁と北壁のバランスが美しく、遠くから見るのが素晴らしい景観だ。スキーコースの端を歩いていく。

途中で見つけたレストランの看板

途中で見つけたレストラン「パラダイス」の看板。

歩き出してすぐに、かわいらしいレストランの看板を発見。「営業中。リラックスして食事とドリンクが楽しめますよ」と書かれている。

クライン・マッターホルン展望台

左上にある三角の黒い岩がクライン・マッターホルン展望台

圧雪されたコースを足取り軽く進んでいく。気分もよく、おしゃべりも弾む。

古い建物が並ぶフィンデルン集落

フィンデルン村の入口

フィンデルン集落を歩いていく人々。趣のある古い建物が続く。

約20分歩きフィンデルン集落の入口に到着。16~18世紀の古い建物が続く。ここから数件の絶景レストランや小さなチャペルを経由。ランチをする予定のフィンデラーホフを目指す。

日当たり良好の場所は雪解けが進む

左がオーバーガーベルホルン、右がチナールロートホルン

左がオーバーガーベルホルン、右がチナールロートホルン。どちらも4,000m峰。

太陽が当たる場所は雪解けがだいぶ進んでいる。凍っている箇所やぬかるんでいる箇所には木のチップが敷かれており、滑らないようになっている。手入れをされた整った道が多く、優しい心遣いがありがたい。スイスのホスピタリティを感じた。

ネズミ返しの穀物倉庫

ネズミ返しの石が挟まれている古い穀物倉庫

ネズミ返しの石が挟まれている古い穀物倉庫。

古びた建物を発見。家の部分はツェルマット周辺で伐採されたカラマツの木、屋根や土台は鉄平石を使った穀物倉庫だ。ネズミが侵入しないように床と倉庫を支える柱には丸く平らな石が挟まれている。家の木の部分は太陽光で焦げて黒くなっている。数百年前の生活を想像すると冬はより雪深く厳しかったに違いない。

大人気の「レストラン・フィンデラーホフ」

レストラン・フィンデラーホフ

多くのハイカーやスキーヤーで賑わうレストラン。

いくつかの絶景レストランを経由。休憩したい誘惑をおさえつつ、一番下に位置する「レストラン・フィンデラーホフ」に到着。フィンデルン集落にあるすべてのレストランの評判は良いが、ここは筆者もよく訪れるもっともお気に入りのレストランだ。春はスキー場とあわせて4月24日までの営業。しばし休息期間になり、夏は6月11日からオープンする予定。

テラス席が人気のわけ

テラス席から見るマッターホルン

テラス席から見る美しいマッターホルン。

ランチはテラス席にてマッターホルンを眺めながらいただき、至福の時間となった。屋根はないので帽子やサングラスが必須。ビタミンDは太陽光を浴びて体内で生成される。冬は日照時間が短く谷や日陰が多いスイス。冬に太陽を浴びることは大事とされており、テラス席が大人気。

山の上で絶品ランチ

牛肉とレシュティ

ランチのメインは牛肉とレシュティ。

山にあるレストランだが、豪華に3コースが並ぶ。前菜はスープかサラダ、メインはグリルした牛肉とレシュティ(ジャガイモを炒めたもの)。デザートはアイスクリームだ。澄んだ空気と絶景のマッターホルンが食欲をそそる。一品ずつ注文するアラカルトもあり、筆者が秋に来たときはポルチーニやアンズタケのキノコ料理が美味しかった。

ハイキングをする人のための看板

ハイキングの看板がいろいろな場所に設置され、道が分かりやすい。

ゆったり食事を楽しんだあとはホテルまで歩くことに。ツェルマット駅まで約1時間半の下りでちょうどいい距離だ。スンネッガまで登り返すと約1時間。食後に登るのはきついので下りを選択。お酒を飲んだ人は足元に注意。

下山も慎重に

下山コースの様子

午後も雲ひとつない快晴でお天気に恵まれた。

登山道には雪がなくなり途中に凍っている部分は慎重に降りていく。下りもマッターホルンが見守ってくれる。約20分歩くと森林限界になり、カラマツの森に入る。整備された登山道を森林浴をしながら下っていく。

評判の「ホテル・マティオル」へ

宿泊したホテル・マティオル

マッターホルンや反対側にはスイス国内最高峰のドムが見える。

今回宿泊したのは、ツェルマットの村の一番奥に位置する4つ星の「ホテル・マティオル」。マッターホルンがとても近い。数年前に建設されたばかりで、室内はとてもきれい。アパートタイプのキッチン付きの部屋やスパも完備。

ガソリン車乗り入れ禁止の村ツェルマット

ホテル専用の電気自動車

かわいらしいホテル専用の電気自動車。おもちゃのようだ。

ツェルマットは環境に配備し、1988年よりガソリン車乗り入れ禁止の山岳リゾートだ。ツェルマットまでは鉄道を利用するか、自動車の場合は手前のテーシュ駅の大きな駐車場に停車し、シャトル列車にてのアクセスになる。

このホテルはツェルマット村の一番奥にあるので駅から歩いてかなり距離がある。しかしホテル専用の電気自動車が無料で利用でき、近くに村を走る電気バスの停留所もあるので移動に困ることはない。村の中心より静かでマッターホルンを間近に感じることができる。

マッターホルン初登頂者ウィンパーも宿泊したホテルレストラン

レストラン・ウィンパーストゥーベ

レストランにはエドワード・ウィンパーの写真が飾られている。

夕食は由緒ある「ホテル・モンテローザ」の下にある「レストラン・ウィンパーストゥーベ」へ。このホテルは、1865年にマッターホルンを初登頂したイギリス人の登山家エドワード・ウィンパーが宿泊していたことで知られている。

前菜の乾燥肉とチーズの盛り合わせ

前菜は、乾燥肉とチーズの盛り合わせ。

まずは乾燥肉とチーズ、白ワインで乾杯。その後はチーズフォンデュをいただいた。スイスの伝統料理のラクレットやフォンデュ・シノワーズ、ソーセージ、牛肉や羊のステーキなどのがメニューに並ぶ。

晴れたら絶対に撮りたい朝焼けマッターホルン

マッターホルンの朝焼け

朝焼けで黄金色に輝くマッターホルン。心に響く美しい景観だ。

朝焼けマッターホルンを撮影するために、前日のうちに天気や日の出時間を確認。日の出の時間は季節によって変わる。ホテルから見ることもできるが、近くの橋まで散歩に行き、撮影に成功。早起きしたかいがあった。圧倒される壮美なマッターホルンを見て、心も洗われるような気分になった。音は鳥たちのさえずりのみで静けさを感じつつ癒された。

2022年5月2日以降、スイスへの入国がパンデミック前と同様となり、再び世界のすべての国を受け入れる予定だ。年間を通して大自然を体感しアクティビティや食事を楽しむことができるツェルマット。ぜひいつかゆったりとする時間を過ごしに訪れていただきたい。

旅の情報

●スイス政府観光局(取材協力)

www.myswiss.jp

●ツェルマット観光局

www.zermatt.ch

●お得な交通パスの情報

https://www.myswitzerland.com/ja/planning/transport/tickets-public-transport/

私が書きました!
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド&スキーガイド・ヨガ講師
西村志津
スイス在住、2児の母。スイスの山岳観光地やアクティビティ、ギア、トレンド、文化をお伝えします!ヨガを通して心と体のメンテナンス方法もお届けし、より快適な山行のお手伝いができれば嬉しいです。美味しいものとカフェ巡りが好き。スイスと日本の架け橋となる活動に努める。オンラインにて「スイスツアー」や「登山者のためのヨガ」を発信中! instagram@seas_yoga_hiking_skiing
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