対策しておきたいキャンプの洗い物
楽しい食事の後に必ず出る洗い物。
この洗い物、甘くみてはいけません。「たかが洗い物、されど洗い物」です。
キャンプ場では、洗い物に関して以下のような不便さがあります。
- 洗い場は共有の場所なので、自由に使えない。
- 調理しながら洗い物を進めることができない。
- 雨の日は洗い場に行くことさえ大変。
- 冷たい水では油が落ちにくい。
- 夜の洗い物を放置すれば、朝がバタバタになる。
どうでしょう。こう聞くとキャンプでの洗い物が大変な作業だと、改めて思い知らされませんか?
実は洗い物は、キャンプにおいてしっかりと対策を立てるべき重要なポイントなのです。
そこで今回は、キャンプでの洗い物を劇的にラクにするコツと、洗い物自体を減らすための工夫について紹介します。
簡単にできる3つのコツとは
今回紹介するコツは、その場で簡単にできることばかりです。ぜひ試してみてください。
コツ1. 洗う前に汚れを取る
使用した食器は、洗う前に、さっと汚れを取ってしまいましょう。
汚れを取るために、使えるものはいろいろあります。
(1)キッチン用スクレーパー、切った厚紙や牛乳パック
これらは、汚れをこそげ取ることができます。スクレーパーは、汚れを拭き取れば何度でも使えます。厚紙や牛乳パックは、使用後にそのまま捨てることができるのに加え、余った分は焚き火の着火剤として使えます。
(2)キッチンペーパー、ウェットティッシュ、トイレットペーパー
これらはあると何かと便利なので、常備しておきましょう。
(3)アルカリ電解水、アルコールスプレー
こちらは、汚れのふき取りに役立つ液体です。
アルカリ電解水は、100%水でできた強アルカリ性の洗浄液です。油汚れに強く、乾くと跡が残らないので、フライパンや鍋の後始末に最適です。また、アルコールスプレーは油汚れに使えるほか、テーブルの除菌ができたり、手をふけたりと、何かと便利です。
これらは最悪、水が使えなかった場合、汚れた食器を自宅まで持ち帰るときにも役立ちます。
コツ2.つけ置きをする
ライスクッカーなど、置いておくと固まってしまう汚れものは、ある程度拭き取ったら、つけ置きしておきましょう。
(1)折りたたみバケツ
あらかじめ水を汲んで、つけておくことができます。
(2)ミニシンク
洗い場にそのまま持って行って使えるミニシンクを準備するのも一つです。直火OKのシンクもあります。水を入れたシンクを火にかけて温めておけば、シンクに入れた食器の汚れが落ちやすくなります。
コツ3.熱湯を利用する
食後に温かいお茶やコーヒーを飲むときには、熱湯を作りますね。その熱湯も、食器洗いに利用すると良いでしょう。少しでも放置すると固まって落ちにくくなってしまうガンコな油汚れには、熱湯を少量かけておきましょう。汚れを柔らかくしてからふき取ると、あっという間にきれいになります。
その他:BBQで使った網
網についた焦げ付きは、たわしでゴシゴシこする前に、炭化するまで火にかけたり、バーナーで焼いたりしてみましょう。炭化したら、トングなどで軽く削るだけで、焦げがポロポロ落ちていきますよ。
洗い物を少なくする工夫をしてみる
洗い物自体を減らす工夫をするのも一つの方法です。
1.使う食器を考える
ラップを使う:食器にラップをかける方法です。少し味気ない気もしますが、水があまり使えないキャンプ場や、撤収のために急ぎたい朝ごはんどきには有効です。
紙皿:思いきって紙皿を使うのも手です。最近ではアウトドアシーンにぴったりな、かわいい紙皿もたくさん販売されています。
2.食材を切り分けて持っていく
事前にメニューを考え、食材を切ってジップロックなどに入れて持っていくと、包丁やまな板を使う必要がなくなります。
3.まな板シートを使う
ラップのように切って、まな板にのせて使います。焼いた肉を切り分ける時などにあると便利です。
4.BBQ用アルミシートを使う
BBQコンロに専用のアルミシートをあらかじめ敷いておくと、汚れが付きづらくなり、その場で洗う手間が省けます。
洗い物が楽になるコツのまとめ
いかがでしたか?
「不便を楽しんでこそキャンプ」と言いますが、それでも面倒な作業はできるだけ避けたいですよね。
食事をすれば必ず出る洗い物ではありますが、ほんの少しの工夫でかなりラクになります。
せっかくの貴重なキャンプ時間です。効率よく洗い物を片付け、後の時間をのんびりと過ごしてくださいね。