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    2016.10.05

    【鍛冶職人の村チリン1】自然に寄り添って生きる、辺境の村の人々の暮らし

    インド北部のチベット文化圏、ラダック。その中心地レーから60キロほど離れた険しい谷間に、チリンと呼ばれる村があります。人口わずか70人ほどのこの小さな村には、遠い昔にネパールから来た仏師の末裔にあたる、精緻な金属細工を作る鍛冶職人(セルガル)が暮らしています。今回、この村に数日間滞在しながら、村の人々や鍛冶職人の方々の様子を取材させてもらってきました。

    麦畑の向こうから歩いてきて、にこやかに微笑んでくれた、チリンの村のおばあさん。伝統的なラダックの民族衣装、ゴンチェを身につけています。

    チリンでは7月下旬頃から、大麦の収穫が始まります。ラダックの他の村々と同様、人手不足に悩む村の人々は、刈り取りや脱穀などの農作業に機械を導入しつつあります。


    この時期は大麦だけでなく、アンズの収穫時期でもありました。村の中には至るところにアンズの木があって、ちょっと風が吹くと熟れた実がポトポトと下に落ちてしまいます。村の人たちはアンズの実を拾って、種を取り出し、天日に干して干しアンズを作ります。長く厳しいラダックの冬をしのぐための、貴重な食糧の一つです。

    両岸を断崖に挟まれたザンスカール川沿いにあるこの村には、まだ携帯電話の電波は届きません。外界との連絡手段は、村に一つだけある衛星回線を使った電話です。電話のある家には、入れ替わり立ち替わりいろんな人がやってきては、思い思いの表情で電話でのやりとりを楽しんでいます。

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