12年に一度のご開帳! ラダック・ヘミス・ゴンパの幻の巨大仏画 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル - Part 2

海外の旅

2016.08.31

12年に一度のご開帳! ラダック・ヘミス・ゴンパの幻の巨大仏画

Text

仮面舞踊の儀式が始まる前、本堂では大勢の僧侶の方々による読経が行われていました。読経が終わりにさしかかると、全員がいっせいに頭に紅い帽子をかぶりました。紅い帽子はヘミス・ゴンパの宗派(ドゥクパ・カギュ)の特徴です。

境内に押し寄せた地元の人々と外国人観光客の数があまりにもものすごく、文字通り立錐の余地もなかったので、本堂の屋根の上に上がって、そこからチャムの様子を見させてもらうことにしました。低いホルンや華やかな笛の音、太鼓やシンバルが響き渡る中、さまざまな仮面や服装の僧侶たちが入れ替わり立ち替わり現れて、荘厳な舞を披露していきます。

ヘミス・ツェチュで披露されるチャムの中でもっとも重要なのが、グル・リンポチェとその生涯を象徴する八変化(グル・ツェンギェ)の仮面をつけた僧侶たちが披露する舞の場面です。屋根の上からだとあまりよく見えなかったのですが、かろうじて拝見できたのが、このグル・リンポチェの仮面を身につけた僧侶の姿でした。

12年に一度の特別な祭りというだけあって、ものすごい熱気に包まれていた2016年のヘミス・ツェチュ。こうした信仰の場で、遠い昔から積み重ねられてきた人々の祈りは、今もこれからも、ラダックの人々の間で受け継がれ、互いの心を支え合う力となっていくのでしょう。

山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』を雷鳥社より刊行。
http://ymtk.jp/ladakh/

山本高樹 写真展「Summertime in Ladakh」
会期:2016年9月9日(金)〜30日(金)(月曜休)
会場:ポイントウェザー
神奈川県横浜市港北区綱島西1-14-18
http://pointweather.net/

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

高地トレーニングと大自然のゲートシティ——アリゾナ州フラッグスタッフ【100周年を迎えるルート66の点と線・その6】

2026.01.24

シマ模様はみんな同じ!? 絶滅危惧種もいるシマウマの見分け方とは?

2026.01.22

風景と文化の交差点——ニューメキシコ州アルバカーキ【100周年を迎えるルート66の点と線・その5】

2026.01.20

歴史と文化が交錯する街——オクラホマ州タルサ【100周年を迎えるルート66の点と線・その4】

2026.01.19

アラビア砂漠の「遊牧民キャンプ」のあと○○に行ってみた!

2026.01.12

垂直落差1,131m!サウジアラビア・リヤドで「世界の縁」まで行ってきた

2026.01.09

映画『バグダッド・カフェ』の舞台を訪ねる【100周年を迎えるルート66の点と線・その3】

2026.01.08

サウジアラビア建国の地「ディルイーヤ遺跡」を夜間探検!

2026.01.08

伝説のモーテル&カフェ「Roy’s」を再建した日系人【100周年を迎えるルート66の点と線・その2】

2026.01.07