12年に一度のご開帳! ラダック・ヘミス・ゴンパの幻の巨大仏画 - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2016.08.31

    12年に一度のご開帳! ラダック・ヘミス・ゴンパの幻の巨大仏画

    インド北部、ヒマラヤ山脈の西外れに位置するチベット文化圏、ラダック。ここには今も各地にチベット仏教のゴンパ(僧院)が点在していて、ラダックの人々から篤い信仰を集めています。

    それらの中でももっとも有名なゴンパの一つが、ヘミス・ゴンパ。17世紀、当時のラダック王国の菩提寺として建立されたこの僧院には、現在も数百人の僧侶が所属し、日々修行に励んでいるそうです。

    このヘミス・ゴンパでは、年に一度、チベット暦の5月10、11日(太陽歴では6、7月頃)に、ヘミス・ツェチュと呼ばれるチャム(仮面舞踊)の祭りが催されます。中でも12年に一度、申年にあたる年の祭りの時だけ、通常の年の祭りでは見ることのできない幻の巨大なタンカ(仏画)がご開帳されるのです。2016年はちょうど申年。幻の巨大タンカとはどんなものなのか、拝見してくることにしました。

    本堂の壁に掲げられた、12年に一度だけ見ることのできる巨大なタンカ。描かれているのはグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)という伝説的な密教行者のお姿です。この巨大タンカは、ヘミス・ツェチュ初日の未明にご開帳されますが、午前中のうちにしまわれてしまいます。12年に一度、ほんの半日ほどの時間でのご開帳。そのせいか、この日のヘミス・ゴンパには、いつにもまして大勢の地元の人々が拝観に訪れていました。

    ゴンパの中には、グル・リンポチェの大きな像を祀ったお堂もあります。グル・リンポチェは8世紀頃にチベットに仏教をもたらしたと伝えられていますが、空を飛んでチベットにやってきて土着の神々を調伏したなど、その生涯には数多くの伝説が残されています。

    壁画に描かれているのは、17世紀頃のラダック王家の導師、タクツァン・レーパ。ヘミス・ゴンパは、ラダック王国が全盛期だった当時の王、センゲ・ナムギャルがタクツァン・レーパのために建立した僧院なのだそうです。

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    スイスでオープンデッキのあるロープウェイに乗った!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.08.22

    アメリカ東部ポコノマウンテンの湖畔で出会った“動かないキャンピングカー”の暮らし方とは

    2025.08.20

    ヤシの木が減少している!?変わりつつある「ロサンゼルスっぽい」風景

    2025.08.19

    スイスアルプスで登山!2つの山頂を吊り橋縦走【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.08.17

    キャンピングカーが⾏き交う世界の屋根・パミール⾼原の旅

    2025.08.17

    ロサンゼルス近くの港町で見かける野生のラッコ。実は絶滅危惧種に…【動物ドッキリクイズ・その30】

    2025.08.15

    イタリア北部の知られざる幻景「グレノダム廃墟」へ。自然と歴史が交差する秘境ハイキング体験

    2025.08.14

    チンギス・ハーンの大遠征を可能にしたモンゴル馬の意外な特徴とは?【動物ドッキリクイズ・その29】

    2025.08.12

    夏のフランスで絶景”逆さアルプス”をひとり占め!穴場「ラック・デュ・ポンテ」を紹介したい

    2025.08.06