猛暑を避けて外房・勝浦を自転車でぐるり。親子で楽しめる約13kmのルートを紹介! | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自転車・MTB

2026.09.07

猛暑を避けて外房・勝浦を自転車でぐるり。親子で楽しめる約13kmのルートを紹介!

猛暑を避けて外房・勝浦を自転車でぐるり。親子で楽しめる約13kmのルートを紹介!
旅エッセイストの国井律子です。
観測開始以来、猛暑日になったことがないことから、「東京から一番近い避暑地」と話題の千葉県勝浦市。そんな勝浦にある親の代から引き継いだ古い家で、この夏も半月近く過ごしました。今回は家族でレンタサイクルを利用して市内を巡ることに。
ところが出発直前、中1の長男が「大人用自転車は大きくて怖い!」とまさかのリタイア。
そこで長男と夫は徒歩、私と小2の次男のふたりで自転車に乗って出発しました。海、絶景、歴史、グルメを巡る約13kmの「勝浦親子サイクリング」。親子で楽しめる一押しルートを紹介します!
Text

大人用の自転車は、KAPPYビジターセンターのレンタルを利用

KAPPYビジターセンター
●9:45● 出発地点のKAPPYビジターセンター前。なんとここで長男がリタイア。参考のため、各スポットの通過時間を記します。

今回は私だけが、JR外房線の勝浦駅から徒歩約5分の場所にある「KAPPYビジターセンター」のレンタサイクルを利用しました。ここには小学生以下の子どもが乗れるレンタサイクルがないため、次男用の自転車は東京からクルマに積んで持参しました。

レンタサイクル
電動アシスト自転車をレンタル。坂道の多い勝浦でも快適でした。

KAPPYビジターセンター レンタサイクル

  • 対象:中学生以上、身長145cm以上
  • 料金:1,500円/日
  • 利用時間: 9時~16時(11月~4月)、9時~17時(5月~10月)
  • 利用期間:当日のみ(※日をまたいでの利用はできません)
  • ヘルメット:無料貸し出しあり。
  • その他:子乗せ自転車は1台のみ。事前予約が必須です。
  • ホームページ:https://www.katsuura-kankou.net/rental/
スマホホルダー
レンタサイクルには、便利なスマホホルダーが装着されていました。

レンタサイクルの前かごに遊び道具を積んで出発!

今回準備した遊び道具
今回、サイクリング用に準備した4人分の荷物。マイヘルメットも持参しました。

徒歩組の夫と長男、そして次男の荷物は各自のリュックに入れて。私が借りた自転車には大きな前カゴがあったので、途中で汲んだ水などの重い物を載せて運びました。今回は、途中で海遊びをする予定だったため、いろいろなものを用意しました。

勝浦サイクリング+海遊びの道具

  • ヘルメット
  • 水分、行動食
  • 子ども用ライフジャケット
  • 日よけ用サーフハット
  • タオル、ビーチサンダル、着替え
  • 日焼け止めスプレーとリップクリーム、サングラス
  • ウェットティッシュ
  • 空のペットボトル2本(水汲み用) 

空のペットボトルは、途中で水を汲み、磯で遊んだあとに潮を洗い流すために使います。とても便利で快適です。また、途中でテイクアウトしたものを公園で食べるときのためにウェットティッシュを用意しました。夏場は飲料水など水分を多めに準備することも忘れずに。

今回走った約13kmのルート

コースマップ
スタート&ゴールは、①のKAPPYビジターセンター。

①KAPPYビジターセンター(スタート&ゴール)
②遠見岬神社
③めがね岩
④めんこい亭(サンドイッチをテイクアウト)
⑤潮風公園(ランチ)
⑥八幡岬公園
⑦官軍塚
⑧勝浦市立図書館

遠見岬神社で井戸水をいただく

遠見岬(とみさき)神社入り口
●10:00● 下本町朝市通りの真ん中にある、遠見岬(とみさき)神社へ。

KAPPYビジターセンターを出発し、最初に訪れたのは下本町朝市通りの真ん中にある遠見岬(とみさき)神社です。社務所近くにある水を汲める場所で、持参した空のペットボトルに井戸水を汲みました。

水汲みできる場所
水場は、ひとつ上の写真の鳥居をくぐってすぐ右側にあります。

これは井戸水で、塩素消毒をしていない生水のため飲用はできないそうです「神棚へのお供え、玄関や敷地に撒く、お風呂の湯船に入れるなどの利用を推奨する」と書いてありました。

水を汲む
蛇口をひねって、水を汲みます。

神聖な水をいただいたら、いよいよ鵜原方面へ向かいます。

遠見岬神社

めがね岩近くで磯遊び

尾名浦(おなうら)のめがね岩を目指し、遠見岬神社から勝浦漁港を右手に見ながら鵜原方面へ走ります。

勝浦中央海岸を眺めるポイント
●10:35● 勝浦中央海岸を眺め、西へペダルを漕ぎます。
狭いトンネル
●10:40● 道幅が狭いトンネルでは、安全第一で自転車からおりて歩道を歩きました。

海沿いの国道128号を走りますが、ここで注意したいのが途中にあるトンネルです。道幅が狭いうえに交通量も多いため、子どもと一緒ならとくに慎重に。自転車からおりて押して歩くのが正解です。

めがね岩の前の浜
●10:49● 遠見岬神社から約4㎞走り、めがね岩前に到着。
尾名浦のめがね岩
奥に見えるのがめがね岩です。

ビーチの横に駐車場はありますが、台数に限りがあるため、この日は入庫待ちのクルマもありました。そんななか、私たちは自転車なのでスムーズに到着できました。
めがね岩は、長い年月をかけて波に削られてできた自然のアーチ(海蝕洞)が特徴の絶景スポットです。次男はここで磯に降り、海に足を浸したり、カニを探したりしていました。

汲んできた水で足を洗う
●11:04● 先ほど遠見岬神社でいただいた水で手足を軽く洗い、再び自転車で移動開始。

今回は膝から下だけの磯遊びでしたが、泳ぐ場合は着替えを忘れずに。また、めがね岩周辺は海水浴場ではありません。ライフセーバーや監視員などの安全対策は施されておりませんので、海で遊ぶ際には十分ご注意ください。

尾名浦のめがね岩

  • 所在地:千葉県勝浦市松部

帰路はトンネルを避け、並行する旧道で

めがね岩で遊んだあとは、先ほどのトンネルを避けるために、国道の1本山側を通る旧道を利用しました。入り口の目印は「串浜大橋際」と書かれた信号です。

串浜大橋際交差点
国道128号の串浜大橋際交差点から旧道に入り、勝浦駅方面へ。
交通量の少ない旧道
旧道をのんびり走りました。

少しアップダウンはあり距離も増えますが、狭いトンネルを通るより安全です。子連れはもちろん、のんびりサイクリングしたい大人にもすすめたいルートです。

めんこい亭でサンドイッチをテイクアウト

めがね岩から旧道を経由し約3.4km走って到着したのが、地元でも人気のめんこい亭。サンドイッチや惣菜が評判です。

めんこい亭
●11:50● めんこい亭は、私たち家族のお気に入りのお店です。

今回は12時受け取りで事前予約をしておきました。注文を受けてから作るため、電話予約をすると待ち時間を節約できます。

サンドイッチを食べる次男
次男は人気の「ポパイ(700円)」というサンドイッチをオーダー。
ベーコンスクランブルサンドイッチ
長男と私は「ベーコンスクランブル(700円)」。

写真にはありませんが、夫は「クラブハウス(1,100円)」を注文。どれもボリュームたっぷりです。

めんこい亭

  • 所在地:千葉県勝浦市新官1358-1
  • 電話番号:0470-73-2277
  • 営業時間:10時~18時
  • 定休日:水曜

※営業時間などは変更される場合があるため事前に確認してください。

ランチは潮風公園で

公園でランチを楽しむ母子
●12:17● 勝浦漁港の前にある静かな潮風公園でサンドイッチをいただきました。

めんこい亭から約850m。勝浦漁港の前にある潮風公園へ向かいました。ここは芝生や日よけのあるベンチが整備されていて、テイクアウトしたサンドイッチを食べるのにぴったり。

勝浦は黒潮の影響を受ける海洋性気候で、夏でも比較的涼しいのが特徴です。この日は最高気温32.8度Cでしたが、日差しの下から木陰に入ると、海からの風がスーッと抜けて気持ちいいこと。真夏でも木陰に入れば海風が心地よく、そこそこ快適にランチを楽しめました。

日影のある公園のベンチ
都内の公園では真夏にランチなんて考えられませんが、勝浦では楽しめました。

潮風公園

  • 所在地:千葉県勝浦市勝浦92-5
  • 開園時間:8時~17時
  • 休園日:年中無休

漁港やハーバーを抜けて八幡岬公園へ

高台からの眺望
●12:59● 高台にある八幡岬公園からは勝浦灯台が見えました。

ランチのあとは、海沿いを1.5kmほど走って八幡岬(はちまんみさき)公園へ。東・南・西の3方を海に囲まれた断崖は、まるで自然の要塞のようです。ここには室町時代から戦国時代にかけて3代続いた安房国・上総国(現在の千葉県南部)で勢力を振るった武将の一族、正木氏の居城、勝浦城があったそう。

トンネル
岩をくりぬいたトンネルを抜けたら公園の駐車場に到着。

公園手前には上り坂がありますが、ここで電動アシスト自転車が大活躍。坂道もスーッと上ってくれました。一方、アシストなしの次男は自力で頑張りました。いつの間にかついた体力の凄さに驚くばかり!

荒々しい海を眼下に望む
荒々しい海を眼下に望みます。

八幡岬公園

  • 所在地:千葉県勝浦市浜勝浦221
  • 駐車場:約30台(無料)

官軍塚で太平洋の大パノラマを望む

高台の歴史スポット官軍塚
●13:28● 高台の歴史スポット=官軍塚(かんぐんづか)。

八幡岬公園から約1.2km。さらに高台へ進むと官軍塚に到着します。
ここは戊辰戦争の際、勝浦沖で座礁した米国船ハーマン号の犠牲者を、地元住民が手厚く供養してきた歴史ある場所。
展望台からは、太平洋を一望する大パノラマが広がります。夏は青い空と水平線のコントラストが美しく、思わず親子で「きれい!」と声が揃いました。

サイクリングを楽しむ母子
官軍塚へ向かう美しい道。

ただし、八幡岬から官軍塚までの道は今回のコース最大の難所です。急な上り坂が続きます。電動アシスト自転車なら心強いですが、無理は禁物。体力や天候に合わせて自転車を押して歩くなどルートを調整してください。

勝浦市立図書館(郷土資料室)で学びながらクールダウン

勝浦市立図書館で小休止
●14:00● 涼しい勝浦市立図書館(郷土資料室)で小休止。

官軍塚から約1.2kmの下り坂を走り、勝浦市立図書館(郷土資料室)に寄ってみました。

じつは今回、初めて訪れたのですが、暑い日のサイクリングにはうれしい穴場でした。冷房の効いた館内には、勝浦の自然や歴史、漁具などを紹介する展示があります。きれいなトイレもあり、暑い日の休憩場所としても便利です。

生き物の飼育展示
たくさんの書籍のほか、勝浦の磯の魚やクロオオアリなどが飼育展示されていました。

せっかくなので館内にある郷土資料室を見学しました。自転車で勝浦市内を巡ったあとに見たからでしょうか、当地の自然や歴史をより身近に感じられました。

郷土資料室
展示内容は定期的に変わるそうで、この日は「二十歳の漁師が見たヒロシマ」が紹介されていました。

勝浦市立図書館(郷土資料室)

  • 所在地: 千葉県勝浦市出水1297-2
  • 開館時間:9時~17時
  • 休館日:毎週月曜、年末年始、祝日(月曜が祝日のときは翌日も休館)
  • 電話番号:0470-73-0300

ここから約800m走れば、スタート地点のKAPPYビジターセンターです。自転車を返却して、約13kmの親子サイクリングは無事終了しました。

勝浦をサイクリングして見えたもの

勝浦駅前
こちらは勝浦駅。余談ですが、ここにある真っ赤なストリートピアノを弾きに、この夏は散歩がてら毎日訪れました。

子どものころから馴染みのある勝浦ですが、今回初めて電動アシスト自転車で巡ってみると、徒歩とはまた違った景色が見えてきました。「気になる景色を見つけたらすぐに停まれる。少し遠くの場所まで足を延ばせる。坂道では電動アシストに助けてもらえる」、そんな自転車ならではの発見がありました。

海沿いの道を風を感じながら走るのも気持ちよく、勝浦の町をより自由に楽しめました。

自転車で走る母子
自転車での移動には、徒歩とはまた違った魅力があります。
漁港で休憩
気に入った景色に出会うたびに、止まって撮影。

今回のコースは約13km。遠見岬神社、めがね岩、海辺のランチ、八幡岬公園、官軍塚、勝浦市立図書館(郷土資料室)まで、勝浦の魅力を1日でぎゅっと巡れるコースです。

ただし、坂道や交通量の多い場所もあるので、子連れなら無理のないペースで。海遊びを組み合わせる場合は、着替えやタオルなども忘れずに。

今年もまだまだ残暑が続くようです。「東京から一番近い避暑地」として注目を集める勝浦を自転車で巡ってみませんか? 勝浦の観光情報は、勝浦市観光協会のサイトでチェックできます。

一般社団法人 勝浦市観光協会(KAPPYビジターセンター)

  • 所在地:千葉県勝浦市墨名815-56
  • 営業時間:8時30分~17時15分
  • 電話番号:0470-73-2500
  • 休業日:年末年始
  • ホームページ:https://www.katsuura-kankou.net
著者画像

国井律子

旅エッセイスト

国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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