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達人たちの遊びに密着! 遊びグルマ活用術
トヨタ/ハイラックス 2019年式
初代は1968年に登場。世界的にはカローラに次ぐ人気車だが、7代目は日本では販売がなかった。青木さんが所有する8代目から日本でも販売が再開し、ニューモデルが2026年中頃に発売予定。



東京チェンソーズ代表 青木亮輔さん
大学探検部でメコン川の航下やモンゴルの洞窟探検に取り組んだ後、東京都檜原村で森林組合に就職。2006年に東京チェンソーズを立ち上げ、林業を軸にした山林の利活用を提案し続ける。
青木さんの愛車遍歴
200X年
スズキ/ジムニー
200X年
三菱/デリカ
201X年
日産/エクストレイル

「大学時代は造園業のバイトでお金をつくっては、モンゴルやメコン川で探検に明け暮れていました。雄大だけど乾いた大地に長くいたら、日本の瑞々しい山が素晴らしく思えて、卒業後は森林組合に就職したんです」
そう話す青木亮輔さんの仕事場は「東京のチベット」の異名をもつ檜原村。ここで林業を核にした地域の活性化や自然体験の提供に取り組んでいる。
「キツくてなり手の少ない業種のわりに、当時の林業は日給でいくら、といった不安定な給与体系でした。現場で働く人の待遇を向上させ、森林の価値を最大化するために立ち上げたのが東京チェンソーズです」
東京チェンソーズの活動は伐採や植林などの林業にとどまらない。檜原村の産物の発信や都市部に住まう人の呼び込みなど多岐にわたる。
「毎日の仕事場は急峻な作業道ですが、人を乗せて村内を案内したり、打ち合わせで遠方に出かけることもある。林業にも使えながら乗用車としての性能もあきらめない……。行き着いたのがハイラックスでした」
何もオプションを付けないノーマル仕様でも、装備は十分だ、と青木さん。
「ピックアップトラックとしての性能は申し分なく、舗装路での乗り心地は乗用車並みです。クルーズコントロールもあるから長距離移動もラク。ディーゼルエンジンで実燃費が11・1㎞/ℓなのもうれしいですね」
海外の林業家や森林保護官のようなスタイリッシュさがありますねといったら、ちょっと意識している、と青木さんは照れくさそうに笑った。
「服装やクルマは地域の子供たちに見られています。林業家が颯爽としていたら、彼らが就職を考える歳になったときに林業を就職先のひとつとして考えてくれるんじゃないかって……。林業を、山で育った子供たちが憧れる職業に高めたいですね」
OFFROAD
道なき道、森林作業道を駆ける

「仕事は幅2.5mの作業道をつくるところから始まります。作業道は地形の都合で急勾配かつカーブが連続することも。小回りが利くことは絶対の条件」。前後のアングル角度はそれぞれ27度と24度。急角度な路面でも車体が路面に干渉しにくい。

プロこそ必要! バックカメラ

テールゲートにはバックカメラを装備。「林業では狭い道をいっぱいに使って転回することが日常茶飯事。後方の余裕を確認できるカメラは助かりますね」。
ラグジュアリー!? 乗用性能も諦めない

最大5人乗れるダブルキャブ仕様。「人を乗せることも打ち合わせで長距離走行することも多々。後席の足元にスペースが十分あって、乗り心地が乗用車と遜色ないのはいいですね。燃料が軽油で実燃費もいい」。

WORK
飾りでも伊達でもない実用荷台

荷台には仕事道具もキャンプ道具も丸太も載せる。「助かっているのはテールゲートの丈夫さ。開放時に丸太などの重量物を掛けてもビクともしません」

「荷台が深く、載せた荷が落ちにくい。養生用の板はコンテナを脚にしてテーブルにすることも」

長尺物は屋根とテールゲートに渡して固定。間にはゴムシートを挟んで塗装を守る。タイダウン用のアンカーも装備。

GEAR
仕事道具と遊び道具は4つのコンテナに

道具類は蓋付きの4つのコンテナにふりわけて積載する。「チェンソー、作業道具、キャンプ道具、調理道具に分けています。これを積み下ろしするだけだから準備も撤収も迅速です」。
街と森を繋ぐ「MOKKI NO MORI」

作業場を会員制のフィールド「MOKKI NO MORI」として解放。林業や野営技術を学ぶ講座を展開するほか会員は場内でキャンプを楽しめる。「参加者と造成したのがこのサイト。晴れた日にはスカイツリーまで見えるんですよ」。


※構成/藤原祥弘 撮影/矢島慎一
(BE-PAL 2026年7月号より)




