金星はマイナス4等、木星はマイナス2等
金星と木星は、地球から見てワンツートップの明るさを持つ惑星です。金星はマイナス4等、木星はマイナス2等です。恒星で一番明るいシリウスはマイナス1等ですから、それよりはるかに明るいのです。その2つが西の空で2度以内に接近します。これは腕を伸ばして見る指の幅くらいです。

9日の東京の日没は18時58分です。19時半の西の空は、まだ明るさを残しています。その中でも金星と木星は見えるはずです。
9日の大接近の見どころは、20時近くになっても西の空の、ある程度の高さで見られることです。20時近くになれば薄明もだいぶ消えてきますので、金星と木星がいっそうランランと輝いて見えるでしょう。

地域によりますが、そろそろ梅雨シーズンを迎え、気になるのはお天気です。9日の前後数日は、双眼鏡でひとつの視野に収まる大接近が楽しめます。9日は見えなくても翌日、翌々日くらいまでトライしてみましょう。9日以降、金星はますます高く昇っていくので見ごろは続きます。金星と木星の見え方の違いを観察してください。
西の地平線近く、水星も見ごろを迎える
この時期、木星と金星の西側に水星もあります。西の方角が開けた場所であれば、日没30分後くらいに水星も見えるかもしれません。
地球から見る水星は常に太陽の方角にあるので、日没か日の出の前後のわずかな時間にしか見ることができません。その水星が16日に太陽からもっとも離れる地点に来ます。「東方最大離角」といいます。
16日にかけて、水星は西の空で少しずつ高度を上げていきます。といっても木星や金星より高くなることはありません。木星を目印に、南西方向にある水星を探してみてください。

水星は20日くらいまでが見ごろです。その後また高度を下げ、西の空では見えなくなります。そして7月の終わりになると、今度は明け方、東の空に現れます。
それでは9日前後に薄明の中、金星と木星の大接近をお見逃しなく。
構成/佐藤恵菜




