初心者大歓迎!自転車が上手になる近道=BMXレーシングをガチ体験できるイベントが開催された | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自転車・MTB

2026.03.16

初心者大歓迎!自転車が上手になる近道=BMXレーシングをガチ体験できるイベントが開催された

初心者大歓迎!自転車が上手になる近道=BMXレーシングをガチ体験できるイベントが開催された
国際基準を満たした名古屋競輪場BMXレースコースがオープンしてから半年以上。昨年11月には、日本初のアジアBMXレーシング選手権も開催された。一方で、コースの一般開放はもちろん、これから始めるエントリー層のための講習なども定期的に開かれ、地元キッズを中心にニューカマーが増えてきた。そんな新しい層がチャレンジする場としてはもちろん、多くの人にBMXレーシングの魅力を伝える『NAGOYA PLAYFUL CUP(ナゴヤプレイフルカップ)』と名付けられた初のローカルレースが開催された。会場にはキッチンカーも登場。最新バイクの試乗やパンプトラックの体験会もあり。フェス感満点のイベント会場を覗いてみた。
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初心者が参加しやすい工夫が凝らされた初めてのローカルイベント

未経験者クラスのスタート
初レースにして、ワールドクラスの選手と同じスタート台に立つ気分はどんなだろう?

BMXというと、多くの人がスケートボードのようにパークで競うフリースタイルを連想すると思う。しかし、元々は1970年代にアメリカで生まれたレース種目で、その後、フリースタイルが生まれた。BMXレーシングは、2008年の北京オリンピックから正式種目に採用され、世界的にも高い人気を誇る。『NAGOYA PLAYFUL CUP』は、今年9月に開幕する第20回アジア競技大会の会場となる、名古屋競輪場BMXレースコース(名古屋市中村区)を舞台に2026年3月1日(日)に開催された。

名古屋競輪BMXレースコース
2025年8月に運用が開始された名古屋競輪BMXレースコース。すぐ隣には、豊臣秀吉公の生誕地がある。

レンタルバイクでの参加もOK

専属コーチによるレクチャー
専属コーチが、朝からレース終了までエスコート。

このレースの注目ポイントは、BMXを始めたばかりの人が気軽にエントリーできること。クラス分けは、経験者のほかに、0~2年未満の未経験者クラスを設定。下は小学生未満から上は30歳以上まで、年齢別でも細かく分けられている。未経験者クラスは、レンタルバイクでの参加も可能で、多くの参加者がレンタル機材を利用していた。

レンタルバイク
ずらりと並んだレンタルバイク。もちろん本気のレースマシンだ。

レース前には、専属コーチからBMXレーシングについての説明や、このコースを走るうえでの注意ポイント、安全な服装、ナンバープレートの付け方など、丁寧なレクチャーが受けられた。その後、各自が使うバイクに自身のナンバープレートや計測チップを取り付ける。グローブ、プロテクター、ヘルメットを装着したらコースの試走だ。試走も未経験者クラスだけの時間が設けられているので、上級者に遠慮しながら走ることもない。スタートゲートまでは、コーチが先導して移動。ゲートでは、日本代表クラスの選手たちが、バイクを支えてくれたり、ペダルの位置を教えてくれるなどのサポートもあった。

ナンバープレートを取り付け
お父さんにナンバープレートを取り付けてもらうキッズ。
コーチの先導で試走に向かう参加者
コーチに先導されて試走に向かう参加者たち。

高さ5mのスタートヒルは、日本のレースコースでは最大級。そんなコースに果敢に挑む子供たちの姿がたくましく見えた。このクラスの中心は小学生だが、なかには、このコースを走ることに憧れて始めたという大人の姿もあった。

スタートヒルにつく参加者
ドキドキのスタート練習開始!

このレースの主催者で、コースの指定管理を担当するJPF担当者は、「国際基準のレースコースのため、初心者がいきなりBMXに乗ってレースをするには少し無理があります。今回は、これまで何度かコースに通ってスクールを受けていただき、ジャンプやバンクにも慣れてきた方に出場していただきました」と話した。

試走の様子
マイペースで試走をする参加者たち。

そう、とても難しそうなコースには見えるけれど、きちんとした指導を受け、ステップを踏んで練習すれば、誰もが走れることを参加者たちが証明してくれた。

目の前で繰り広げられる国内トップライダーの走り

レースは、予選3本、決勝1本で競われる。BMXは、最大8名までの選手がスタートゲートに立ち、一斉にスタート。誰よりも速くゴールに入ったものが勝者というシンプルな競技だ。しかし、この大会では、計測チップを各選手のバイクに装着することで、リアルタイムで走行タイムがネット上に公開され、スタート直後のタイムなどまで細かく公表。草レースとは思えないモダンな運営に驚かされた。

レースシーン
気持ちよさそうにジャンプをクリアするトップライダーたち。

マイペースで走る選手の出走が終わると、いよいよ経験者クラス。このカテゴリーには、サムライクラスがある。これはプロライダーのクラスで、当日は日本代表クラスの選手が多数参加し、ビッグジャンプやコーナーでの駆け引きなど、高水準のテクニックが披露され、観衆を沸かせていた。

未就学児が参加できるキックバイクレースも白熱

キックバイクレース
一部、BMXコースも使ったクラスでは、滑り台感覚で浮遊感を楽しむキッズも。
キックバイクレース
白熱したレースになったキックバイクレース。未来のBMX選手が、ここから生まれるかな?

予選3本が終わり、昼時になると、コース横に設置されたパンプトラックで、キックバイクレースが始まった。2~5歳のキッズが年齢別に競う。一部、BMXコースを走る年長クラスでは、自分の背よりも高いジャンプをまるで滑り台を下るように楽しむ子供たちの笑顔が輝いていた。

キックバイクレースのスタート
手作りのスタートゲートまで準備してBMX気分を盛り上げる。

サブイベントも大盛況

パンプトラックの横にはメーカーブースがあり、パンプトラック体験を兼ねて、最新バイクの試乗ができた。子供はもちろん、大人もパンプトラックを楽しんでいた。

愛知県内にあるモトクロスインターナショナルとダートフリークの2社がたくさんの試乗車を用意。
パンプトラック
上下動を楽しめるパンプトラック体験と試乗を同時に楽しめるエリアも出現。

昼時になると2台のキッチンカーには長い行列ができ、観戦者はもちろん、近隣の方や、すぐ隣にある豊国神社や豊臣ミュージアムから足を延ばす人で賑わっていた。

キッチンカー
午前中はまだ人もまばらだったキッチンカーも、昼時には長い列ができていた。

多くの参加者が表彰台に上がれる細かいクラス分け

午後からは決勝レースが行なわれ、各クラスの順位が決定。より多くの人が表彰台に上がれるよう、決勝レースを予選の順位でA、Bの2クラスに分け、それぞれのカテゴリーで3位までの選手が表彰された。

本格的なコースでレースデビューできるイベントが開催
各クラス、見ごたえのあるレースが繰り広げられた。
サムライクラス
サムライクラスには、アジア競技大会に向けての調整か、韓国の代表選手も参加した。

入賞者には、お立ち台で表彰状、スポンサーからの景品などが手渡され、最後にはフォトセッションも。初参加の方にとって、かなりいい記念になったのでは。

表彰式
初参加で表彰台に上がったキッズたち。おめでとう!この思い出は一生ものだね。

表彰式終了後、未経験者クラスは、クラブハウスに戻り、コーチからの総評を聞いた。最後に代表クラスの選手からステッカーなどがプレゼントされた。これだけ至れり尽くせりで、参加費2,000円+レンタル代1,000円という価格には驚かされた。

トップ選手と参加者
トップ選手から記念品が手渡された。
ブルーインパルス
イベント終了後、偶然、上空に出現したブルーインパルス。

競うだけではないBMXの本質とは?

現在、世界で戦うロードバイク、マウンテンバイク、トラック競技のトッププロ選手のなかには、子供の頃にBMXレーシングを経験したことを公表している選手が多い。BMXレーシングで鍛えられるバランス感覚は、あらゆる自転車競技に通じる基礎能力を引き上げるだけでなく、スノーボードやスケートボードなどにも応用できることを多くのアスリートが結果で証明している。

さらに自転車を操るテクニックとバランス感覚が自然と身につくため、一般道路を普通の自転車で走っていても事故回避をするための、とっさの動きが感覚的にできるといわれている。とくに子供の頃に体験することで、その能力は長い期間、自身を楽しませることも、身を守ることにもつながる。そう、BMXレーシングは、ただの遊びでも、速さを競うだけのスポーツでもない、今後の人生で役立つ多くのメリットを獲得できる素晴らしいツールなのだ。ぜひ、お子様に、家族揃って、もちろん大人も一緒にBMXを楽しんでみよう。

いよいよ今年9月。アジア最高峰の戦いが、この名古屋で開催される。

NAGOYA PLAYFUL CUPは、今後も定期的に開催されるという。また、日本各地にもBMXレーシングコースがあるので、気になる方は日本自転車競技連盟や各地区の協会のウェブサイトをチェックしよう。

今後のNAGOYA PLAYFUL CUPの予定、コースの利用方法などは、名古屋競輪場BMXレースコースのオフィシャルサイトでご確認を。

名古屋競輪場BMXレースコース https://nagoyakeirin-bmx.com

日本自転車競技連盟 https://jcf.or.jp/

山本修二

ライター

東京生まれ、名古屋在住。自転車好きライターとして本誌を中心に東京で活動し、2015年に名古屋へ移住。東海エリアの食とアウトドア環境を満喫中。肩の力を抜いてユルく自転車に乗りたい人のためにまとめた著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)、好評発売中。

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