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2025.04.24

鉄板はシーズニングすべき!理由や方法を徹底解説

鉄板はシーズニングすべき!理由や方法を徹底解説
鉄板やスキレットなどの鉄製品を、扱いやすく、長く使用するために必須なのがシーズニング。本記事では鉄板に使用される鉄の種類や、注意点を踏まえたシーズニング方法をお伝えします。キャンプで美味しいバーベキューを楽しみたい方は、ぜひご覧ください。
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鉄板のシーズニングとは?すべき理由は?

鉄板が芝の上に置かれている。

黒皮鉄の鉄板。

鉄板のシーズニングとは、新品の鉄板に油の膜でコーティングを施すことです。

鉄板を購入してからシーズニング無しで使用すると、食材に鉄の臭いが移ったり、焼いた食材が焦げ付いて、こびりついてしまったりします。コーティングを施してない鉄板はサビにも弱いため、そのまま使い続けると赤サビが発生するリスクもあります。

鉄板をシーズニングすることで、焦げ付きやサビを軽減し、鉄板がより使いやすくなります。美味しいバーベキューを楽しむためにも、購入した鉄板はシーズニングをしてから使用しましょう。

鉄には種類がある

スキレットが芝の上に置かれている。

鋳鉄製のスキレット。

鋳鉄

鋳鉄は鉄鉱石を高温で精錬して作られる金属です。鋳鉄のメリットは高い熱伝導性と保温性があることです。鋳鉄製鉄板を使えば、食材をふっくらと美味しく焼き上げることができます。サビに弱く、そのまま使用すると赤サビが発生するリスクがあり、食材が焦げ付くため、シーズニングをしてからの使用がおすすめです。

鋳鉄製鉄板はメンテナンスに手間かかります。使用後はお湯で流しつつ、たわしを使用して汚れを落とします。洗剤を使用するのはおすすめできません。せっかくシーズニングをしてできた油膜が落ちてしますからです。

赤サビが発生したスキレット。

水気のある場所に放置すると、このように赤サビが発生してしまうこともあります。

サビ防止のため、洗い終わったら火にかけて完全に水気を飛ばし、全体に油を薄く塗る必要があります。手間はかかりますが、使用するごとにコーティングが厚くなり、扱いやすくなりますので、自分好みの道具に育てる楽しみを味わえる点が醍醐味です。

黒皮鉄

黒皮鉄とは酸化被膜をまとった鉄のことです。鋳鉄よりはサビに強い素材ですが、使用前にはシーズニングが必要です。鋳鉄と同様に、熱伝導性と保温性が高く、食材を美味しく調理できます。使用後には、洗剤を使わず、お湯や水で流しながらたわしで汚れを落とし、火にかけて水気を完全に飛ばしてから薄く油を塗ってコーティングする必要があります。

ステンレス

フライパンが芝の上に置かれている。

ステンレス製のフライパン。

ステンレスは鉄を主成分とし、クロムを含んだ合金です。鉄板によってステンレスの質に差はあるものの、含まれているクロムが膜を形成するため、そのままでも非常にサビにくい素材です。諸説ありますが、筆者の使用した感覚では、ステンレス製の鉄板にシーズニングは必要ありません。

ステンレス製鉄板のメリットは、使用した後のメンテナンスが楽な点。もしも焦げついてしまっても、洗剤と金だわしでゴシゴシと掃除して、水気をふき取ればそれでOK。鉄製品の様に、使用後に油を塗り込む必要もありません。鋳鉄や黒皮鉄に比べて、金属臭が控えめなのもうれしいポイントです。

鉄板のシーズニング方法

用意するもの

  • スポンジ
  • 中性洗剤
  • キッチンペーパー
  • サラダ油もしくはオリーブ油
  • 菜箸
  • バーナーなどの火器
  • 野菜の皮などの野菜くず

鉄板を洗う

新品の鉄板の表面には、薬品や油、鉄くずが付着していることがあります。中性洗剤とスポンジを使用して、鉄板全体を洗いましょう。

鉄板を熱して水気を飛ばす

鉄板をバーナーなどにかけて熱します。全体の水分がしっかりと飛ぶまで行いましょう。ここで、水気をしっかりと飛ばしておかないと、次の工程で油を塗った際に、水が油を弾いて、ムラのあるコーティングになってしまうためです。

全体に油を塗る

水気が飛んだら、油を鉄板に塗っていきます。鉄板は蓄熱性が高いため、火を消した後も表面は熱い状態です。直接手で塗り広げず、菜箸を使用して火傷対策をしましょう。

ポイントは薄く伸ばしながら塗ること。油が多すぎてもコーティングのムラの原因になってしまうからです。様子を見ながら少量ずつ油をたらし、作業を行いましょう。

また、油を塗るのは鉄板の焼き面だけでなく、鉄板全体です。シーズニングは焦げ付き防止のためだけでなく、錆防止の役割もあるため、鉄板の裏や持ち手部分にも油を塗りましょう。

鉄板を空焚きする

鉄板をバーナーなどで空焚きします。加熱していくと表面に塗った油から大量の煙が上ります。煙が収まるまで熱してください。

空焚きを繰り返す

鉄板をしばらく放置して、自然に熱が冷めたら、再度油を塗って空焚きを繰り返します。この工程で油を塗るのは、鉄板の焼き面のみでOK。油を塗る、火にかける、煙が収まるまで熱する、冷ますの繰り返しです。回数を重ねるごとにコーティングの厚みが増すため、何回行ってもかまいません。3回以上は繰り返しましょう。

鉄板で野菜くずを炒める

じゃがいもや人参、大根の皮などどんなものでも構いません。鉄板にのせて火にかけ、野菜くずに軽く焦げ目がつくまで行いましょう。鉄板の鉄臭さを取る役割と、くず野菜に適度に含まれた水分により、油の膜をさらに鉄板に定着させる効果があります。

ただし、この工程は省いてしまっても構いません。何度か使用を重ねると、鉄臭さは自然と薄くなっていくからです。

仕上げに油を塗る

最後に鉄板の焼き面に薄く油を塗ればシーズニング完了です。

鉄板のシーズニングの際の注意点

シーズニング中に火にかけた鉄板は非常に高熱になります。あやまって触れてしまうと火傷してしまうため、注意して作業を行いましょう。また、大量の煙が上るため、屋内で作業を行う際には、換気をしっかりと行いましょう。

また、キャンプ用のバーナーを使って行う場合、輻射熱でガス缶に熱が伝わり、ガス缶が爆発する恐れがあります。バーナー部分とガス缶の距離が近いものは熱が伝わりやすいため注意が必要です。バーナーは分離型(ガス缶とバーナー部分が分離しているタイプ)を使用しましょう。

卓上用のカセットコンロを使用する場合も、カセットコンロ全体を覆うような大きな鉄板のシーズニングは控えましょう。同様にガス管が爆発するリスクがあります。

鉄板のシーズニングで長く愛用できる品質へ!

鉄板をあらかじめシーズニングしておけば、使いはじめから焦げ付きを防止し、蓄熱性や保温性の高い鉄板の長所を生かして、食材を美味しく焼き上げることができます。

また、シーズニングにはサビ防止の役割があるため、鉄板が長く愛用できる点もメリットです。本記事を参考にして、新しい鉄板を手に入れたら、ぜひシーズニングにトライしてみてください。使い込むほどに扱いやすい鉄板に育っていくので、愛着が沸くこと間違いなしです。

のまどうさん

アウトドアライター

行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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