江戸前の海の面影を今に残す東京湾屈指の絶景地。関東一の潮干狩りスポットでもある。長年の浄化活動が実を結び、工場地帯にあるとは思えないほど生物相豊かな干潟になった。「自分が子供のころより格段にきれいになった。やればできるんだ! 昭和50年代のヘドロ臭かった記憶は薄れましたね」(編集長・大澤)。ラムサール条約登録地である習志野市の谷津干潟と共に、東京湾周辺で屈指の野鳥観察ポイントである。晴れた日は富士山もよく見える。
まるでボリビアの「ウユニ塩湖」!? 足首から砂が入ると不快なので、ミドルカットのSCARPA/MOJITOを履いて干潟を歩いた。砂の上はふわふわとして不思議な浮遊感が味わえる。
なんと、前日には幻の水鳥、カンムリカイツブリが目撃されていた! 取材日はシギやチドリが少々。探鳥会も時々開催している。
東京湾・三番瀬(千葉県)
周辺は工場や大規模な倉庫群が立ち並ぶザ・工業地帯。しかし海側だけ見ている分には東京湾にもこんなに広々とした絶景があったのかと感動すること請け合い。クルマで行く場合、公園駐車場が17時までなので注意。カーナビには「ふなばし三番瀬海浜公園」と入力。干満の差が激しい大潮の日がおすすめ。
アクセス:JR船橋駅より船橋海浜公園行きバスで約30分。ー年を通して野鳥の楽園。4~6月は潮干狩りで大混雑。濡れてもいい靴で行こう。長靴は砂に足を取られるので不向き。
撮影=K・SUZUKI