アウトドア派にぴったり。自然満喫の移住体験ツアーへGO! | BE-PAL

アウトドア派にぴったり。自然満喫の移住体験ツアーへGO!

2020.10.15

20~30代を中心に年々増えている移住希望者を誘致すべく、各自治体はこぞって独自の体験プランで地元をPR。今回は、そんな中からアウトドア派にうってつけのツアーをご紹介!

愛媛県・西条市

住みたい田舎ナンバー1に選出。でも、どこがすごいの!?ということで"憧れの街"に2泊3日で突撃移住体験してみた!

体験したのはライター 櫻井 卓

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愛媛ゆるキャラ みきゃんと一緒に

熊本県出身、東京都在住。人混みが苦手なので、そろそろ移住したい今日このごろ。

案内してくれた人
シティプロモーション推進課 田邊智将さん(左)
石川浩二さん(中)
シティプロモーション推進課 嶋村未来さん(右)

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我々が 全力サポートします!

移住受け入れ担当の石川さんと、市のプロモーション担当の田邊さん、嶋村さん。全員西条出身で、地元愛を語らせたら止まらん。

西条市ってドンナトコ?

人口は約11万人。北は瀬戸内海、南に石鎚山、そして清流・加茂川が流れる。豊かな自然と、さまざまな産業がバランス良く共存。経営耕地面積が四国第1位という農業が盛んな地でもある。東京からは空路を使って約2時間半の距離。

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山側から西条市を見下ろす。南の石鎚山系が壁になるため、台風被害なども少ない。

「あぁー良かとこや〜」

僕はすでにすっかり腑抜けて、瀬戸内の海をSUPで漂っていた。西条市到着から、まだわずか1時間。正直いって最初は「西条? どこ?」レベル。でも調べてみると「若者世代が住みたい田舎」全国1位に輝いたこともあり、移住者へのケアもあついという。地図を広げてみると瀬戸内海と石鎚山にちょうど挟まれ、アウトドア好きにも良さそうな場所。その人気の秘密を探るべく、移住体験させてもらうことにしたのだ。

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やはり本誌としては外遊び環境が気になるところだけど「SUPもカヤックも登山も川遊びも釣りも、クライミング施設もありますよ。なんだったらクワガタも大量に採れます」と、市の担当者さん。なんでもあるじゃん……。じゃあとりあえずSUPで、というわけで着いて1時間後には海に浮かんでいたというわけだ。

SUPで案内してくれた上田さんも実は移住者。彼に西条のアウトドア的魅力を聞いてみると「山と街と海の距離感が近い。だから早朝に加茂川でSUP、それから軽く登山、夕方にサンセットカヤックという感じにハイブリッドで楽しめるんです。その日の天気を見てからフィールドに出られるというメリットもありますね」。

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最高の環境だが、こちとら移住先を探して47都道府県を巡ったこともある身だ。この程度で陥落されるほどぬるくはない!! そこで今度は、街の様子も見に行ってみると、そこには衝撃の光景が……。

ドバババ!! 至るところから水が湧き出しているのだ。「うちぬき」と呼ばれる石鎚山系の伏流水で、上水道設備がなく、この水をそのまま引き込んでいるエリアも多く、つまり水道代はタダ。うちぬきの数は3000を超え。水が良いから農作物もよく育つし、栄養豊かな水が海へと流れ込むから海産物も豊富だ。もちろん絶品のお酒もたっぷり飲んだ。

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土地の景観を見せるだけではなく、移住希望者と住民との交流を重視するのも西条市の移住体験の特徴。移住したときにはすでに知り合いがいるという状況を作るためだという。2週間前に移住したばかりの近藤さん宅を訪れた際には、市の職員に子供がすでに懐きまくっていたのには驚いた。

ローカルベンチャーを市が推進しているのもユニークだ。移住者の起業を通じて、地元民では思いつかない新しい職やアイデアが生まれていくという図式ができるというわけだ。

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今回の取材でもたくさんの移住者と交流し、地元民が集まる産直市場に赴き、地の物もたらふく食べた。さらにはフォレストアドベンチャーで、高所恐怖症まで克服するというめくるめく移住体験。「ここにもし住んだらな……」という具体的なイメージが浮かんできた。

「でも、これって取材用の特別なプランですよね?」と聞くと、「違います」ときっぱり。真剣な移住希望者が来たときのほうが熱量はアップ。1組の移住者につき職員1人がベタ付きで、興味のあることをリスニングした上で、さまざまな場所に連れていってくれるカスタムツアーが基本。しかも往復交通費含めすべて無料ときたもんだ。

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快適な移住先は日本各地にたくさんある。でも移住者によって良い街作りができている西条市のような場所はそう多くない。移住者と地元の人が相互に高め合っている印象だ。

しかも前には石鎚山、振り返れば瀬戸内海というゴールデンコンビ。もうここが終の住処で良いんじゃないか? 俺よ。

DAY1

11:00
到着するなり即SUP。フィールドまでの距離が近い!

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西条市の アウトドアは? 海、山、川 すべてが揃ってますよ

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西条市の南北は25.86㎞。山と海が近いから各フィールドへの移動もラク。当初は加茂川でSUP予定だったけど、雨で増水したため急遽、海へと変更。このフレキシブルさもフィールドへのアクセスの良さの賜物。
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移住者File❶
移住歴1年 from大阪
西条アウトドアサービス
上田公彦さん

SUPやカヤックなどのガイドのほか、美しい水の源である森林の保全にも参加し、各所に残る古道を整備してトレッキングコースを開拓中。「無理せずのんびり」が信条で、ハンモックを使った低山ハイクも提案。

13:00

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ミシュランガイドにも掲載!

 

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季節ごとの地元食材を使う。写真は「絹かわなす」の蕎麦。

移住者File❷
移住歴15年 from大阪
西條そば 甲(きのえ)
荻原甲慎さん

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山梨県での蕎麦修業の後、西条の水の美味しさに惹かれて蕎麦屋さんを開業。意外にも蕎麦好きが少なく、最初は苦労もあったが、今では毎日行列ができる人気店に。

 

15:00

移住者File❸
移住歴2週間 from東京
フォトグラファー
近藤信也さんファミリー

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市のサポートが ありがたいです

フォトグラファーの近藤さんは6月に移住したばかり。自宅を住居兼スタジオに改装中。コロナでちょっとしょんぼりしていた子供たちも移住によって元気超復活!

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空き家バンク制度の補助で
古民家リノベを進行中!

空き屋バンクという制度を活用すれば、住宅の改修費用を最大400万円まで補助してくれる。近藤さん一家は、この制度を利用して現在リノベ中。

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街中に3000以上の名水が湧き
水道代無料のエリアも!?

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市内には「うちぬき」と呼ばれる地下水が自噴する場所がたくさん。「全国利き水大会日本一」にも選ばれ生活用のほか、農業用にも利用。

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本気の移住希望者には
格安の体験用住宅も

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体験用住宅は市内の便利なエリアにあるので、移住希望者が物件や仕事を探す際に利用できる。4DKの平屋を1泊2日2000円で利用できる。家具や家電なども完備。

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今回の体験中は「やまだ屋」さんで民泊

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築50年の日本家屋をそのまま宿に利用している「やまだ屋」さん。ご主人のホスピタリティーも抜群で、1泊5000円という価格もあり、外国人利用者も多い。

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DAY2

9:00
朝から行列の
巨大直売所が激アツ

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オープンとともに大盛況&飛ぶように売れていく「周ちゃん広場」は地元食材を扱う大型直売所。生産者が明記されていて、野菜やフルーツだけではなく魚介類も豊富。西条市の自然の豊かさがよくわかる場所だ。

 

14:00

オリンピック基準の
巨大クライミング施設

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スピード、リード、ボルダリングとオリンピック種目をカバーする大型施設発見。利用料はなんと最安で1時間70円から! 未来の日本代表がここから生まれる予感大。

 

商店街に来てみると……

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西条市を一緒に盛り上げる
移住者&地元の人

移住者File❹
移住歴3年 from東京
Next Commons Lab 西条
コーディネーター
高田裕明さん

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西条市での起業をサポートしたり、紺屋町商店街に市内初のコワーキングスペース「紺屋町dein」をオープンするなど、多岐にわたって活躍。

コワーキングスペース

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地元
一般社団法人 リズカーレ
アウトドア事業部
小野貴旦さん

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シェアオフィス

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「仕事にも遊びにもアウトドア環境を」をテーマにして、遊び心満載のシェアオフィス「サカエマチHOLIC」を現在準備中。

地元
奧 涼介さん

工房オクノホソミチ

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オーダー家具作製、木工ワークショップ、DIYのためのスペース貸しなど市のDIY拠点のひとつ。

移住者File❺
移住歴1年 from大阪
東予人 アクティビティベース
大須賀 一仁さん

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アウトドア経験を活かし、アクティビティ系観光事業を推進。アウトドアナイフなどの生産・販売も。

ツアーにレンタル
アウトドア揃ってます

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大須賀さんが主宰のコチラのスペースは市のアウトドア拠点のひとつ。ポタリングツアーなども開催しレンタル自転車もある。

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西条市が推進

地域おこし協力隊+起業!
ローカルベンチャーって?

高田さんや大須賀さんが所属するのが「NCL西条」。従来の地域おこし協力隊としてだけでなく、移住者の起業をサポートするなど、いままで西条になかった産業を生み出す新しい試み。西条市には移住者にもおもしろいことができるチャンスがたくさんあるのだ。

 

DAY3

10:00
豊かな自然を活かした
超高度アスレチック

コワキモチイぃぃ〜

6月にオープンしたばかりの「フォレストアドベンチャー・西条」。四国最大規模の森林アドベンチャーパークで、計42のアクティビティーを楽しめる。ライター櫻井は翌日筋肉痛でドボン。

移住者File❻
移住歴1年 from四国中央市
フォレストアドベンチャー・西条
マーフィーさん

自己責任で遊ぶので最初に講習は必須。〝ずっこけ〟の異名を持つマーフィーは笑いが絶えない楽しいオトコ。西条市では趣味の登山を楽しむ。

 

12:00

美しい川沿いに佇む自然体験施設

石鎚山の麓にある「石鎚ふれあいの里」。キャビンに宿泊できるほか、広々としたキャンプサイトもある。自然の保全にも積極的で、ここで販売される薪や炭は間伐材を利用した自家製。

移住者File❽
移住歴1年 from東京
石鎚ふれあいの里 田村裕太郎さん

西条市の大保木地区へ移住後は「石鎚ふれあいの里」の運営を中心に空き家を利用したシェア別荘などのプロジェクトを進行中。趣味は山菜採り。

13:00

西条市の人々と
地元食材BBQで締め!

最後は「石鎚ふれあいの里」で今回お世話になった移住者の皆さんとBBQパーティー。地元食材たっぷりの焼肉セットは1人2200円とリーズナブル。

地元(Uターン)
ららジュース 野口あすかさん

郊外でも

自分で設計したキッチンカーで、西条市の野菜やフルーツを使ったジュースを販売。今後は薬膳風スープなどにも挑戦する予定。

地元民にも愛される
移住者によるカフェ

移住者File❼
移住歴5年 from東京
カフェ「くらしとごはんリクル」
櫻井啓太さん 明日香さん

移住を機に、お出汁と麹を取り入れた創作料理が楽しめるカフェをオープン。西条になかった新しい風味が話題になり、今ではすっかり地元の馴染みのお店に。

料理以外にも自家製ジャムを使った特大かき氷も人気。ウッド基調の店内では、美しい山並みを眺めながら食事ができる。

西条市に移住するには?

市の移住推進課に相談するのが近道。交通費含めすべて無料の体験ツアーに招待されれば土日も大歓迎で対応。仕事探し、物件探しもサポートしてくれるし、子育て世代には学校案内など、移住希望者に合わせたプランニングをしてくれる。首都圏・関西圏で移住セミナーも開催。

※構成/櫻井 卓 撮影/飯坂 大 協力/西条市 https://live-in-saijo.com

(BE-PAL 2020年9月号より)

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