富良野で唯一の牧場直営カフェで、乳製品を味わい尽くそう | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2019.09.28 数珠つなぎでゲストハウス津々浦々

    私が書きました!
    エディター
    松本麻美
    普段は地方ぐらしや社会課題、アート系のメディアの製作に従事。ビーパルではライフスタイル系の記事を執筆しています。

    北海道と言えば、メロンや牛乳、とうもろこし、じゃがいも……。おいしいものの宝庫です。ところで、ラベンダーやドラマ「北の国から」で名を馳せる富良野には、意外と酪農農家が少ないことは知っていましたか? 今回訪ねたのは、その貴重な酪農農家のうち唯一、自社製品を生産している「藤井牧場」の直売カフェです。

    直売カフェがあるのは、JR富良野駅から徒歩7分の建物。ここでは、藤井牧場の牛乳とその牛乳を使ったチーズ、口当たりがまろやかで酸味が少ない飲むヨーグルト、そして、さっぱりとした味でありながらホッとする甘みのあるソフトクリームを販売しています。

    このうちチーズは、生産から販売まで自社で行っている肝いりの製品。チーズづくりや藤井牧場について、乳製品部を担当する藤井あゆ美さんが、当日インタビューに答えてくれました。

    右が藤井さん。左は、カフェスタッフの方

    お客様とダイレクトにつながるために始めた6次産業

    藤井牧場の始まりは、1919年。もともと農業を営んでいましたが、2代目が牛2頭を購入して、酪農業がスタートしました。何年もの変化を経て、創業当時の土地は、今はデントコーンを育てる畑になり、農家をしていたころから数えると、2019年で創業115年。その歴史ある藤井牧場の5代目であり、藤井さんのお兄さんである藤井雄一郎さんは、牧場の製品に変化をもたらしました。

    その変化とは、チーズと飲むヨーグルト、ソフトクリームの生産です。最初に着手したのはチーズでした。

    「昔は、牛乳は全て農協に卸していたんですが、それが結局どういうルートで食卓まで届くか、食品製造者は知ることができません。生産者としてそのルートを知らないのは虚しさを感じますし、もどかしさもあります。ダイレクトにお客様の手元に届けるために、6次産業に取り組もうと、チーズを製造し始めました」

    そうして出来たのが、チーズ第一号の『モッチャレラチーズ』(モッツァレラチーズ)です。最初は飲食店に卸していましたが販路を拡大し、現在は直売カフェ近くの商業施設「フラノマルシェ」や、直売カフェでも販売しています。

    チーズは現在、フレッシュタイプから熟成タイプまで、バリエーション豊富に7種類で展開中です。

    『モッツァレラチーズ』は、お湯につけながら作るため、夏場の作業は過酷です。冬には『ゴンダチーズ』など熟成させる作業がメイン。「5キロほどの重さのチーズを拭いて磨いていくので、手をかければかけるほど、子どもみたいに愛おしくなります」と藤井さん。

    チーズは飲むヨーグルトとともに、直営カフェとフラノマルシェで販売しているほか、通販でも受け付けています。

    直売カフェには限定パッケージの牛乳もおいてあります

    「電話やFAXでも注文を受け付けています。最初はやっていなかったのですが、わざわざ『取り寄せできるのかしら』とお電話で問い合わせをしてくださる方もいました。生産者冥利に尽きます」

    遠いところだと、沖縄から注文をしてくれる人もいるのだとか。沖縄では離島料金がかかるため、場合によっては商品よりも送料のほうが高かったりすることも。「それでも『大丈夫だから送ってください』と言ってくれて、とても嬉しいです」と笑顔に答えてくれる藤井さんなのでした。

    チーズへの愛情いっぱいの藤井さんに、おすすめの食べ方を聞いてみました。

    「モッチァレラチーズのようなフレッシュタイプは、サラダやカプレーゼはもちろんおいしく食べていただけます。それから少し変わったところだとお味噌汁でしょうか。スタッフに聞いた方法ですが、脂肪分が溶け出してこっくりとして味わいになるほか、お餅みたいにびよーんと伸びるのがクセになるそうです」

    ゴンダチーズは、持ち帰っていろいろと試してみました。そのまま食べるとチーズの味わい深さがあるのですが、試した中でも一番おいしかったのは、りんごと一緒に食べる方法。チーズの塩と濃厚さにりんごの甘みと爽やかさがのっかり、シャキシャキとした食感も楽しめました。

    チーズは、「老若男女が楽しめるような味を目指しています」と藤井さんが言うように、そのどれもがクセがありません。楽しみ方のバリエーションは未知数です。

    地元の人たちに支えられている直営カフェ

    直売カフェは、ビルの1階に入っています。もともとはビル、種苗屋さんでした。それが移転して空き店舗になってしまい寂しくなってしまったので、まちなかの活性化を図るために、藤井牧場に話がきたのだそうです。

    藤井牧場の歴史のなかで、直売をやるのは初めての試みでしたが、「チーズや飲むヨーグルトなど、増えたアイテムを富良野市の方たちに知ってもらおう、ということで始めさせていただきました」。

    オープンしてからは、「こんなこともやっているのね」と買ってくれたり、向かいにあるホテルから走ってきて購入してくれたり、とたくさんの人が立ち寄る場所になっています。

    店舗を営業するなかで、藤井さんが嬉しいと感じることは何でしょう?

    「このお店を始めたことによって、生産者の思いをダイレクトにお客様に伝えられているし、お客様の感想もダイレクトにいただけるようになりました。チーズの食べ方や製法について、お客様に説明をするうちに会話が拡がることもあったりします。そんなやり取りがあったり、リピーターの方から『チーズおいしかったです』って言われると嬉しいし、『こちらもおすすめですよ』って食べてもらいたくなります」

    2017年6月のオープンから富良野駅前にもお店が増えて、だんだんと周辺も賑わうようになってきました。ほとんど地元のリピーターだった直営カフェにも、観光客が訪れます。

    「でも地元の方に支えられている。8割は地元の方だと思います」

    ガラス戸が入り口のお店は、店内が牛グッズにあふれてとても明るく楽しげな雰囲気です。残念ながらお店の営業は10月末までと決まってしまったそうですが、駅からはとても近いので、富良野旅行のスタートやシメに、立ち寄ってみてばいかがでしょうか。

    オリジナルアクセサリーなどの牛グッズも!

    店舗情報

    富良野藤井牧場 直売カフェ
    〒076-0032
    北海道富良野市若松町2-1
    TEL/0167-56-7800
    営業/10:00~17:00(火曜定休)

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