虫エサなしでも釣れる!初心者親子が楽しめる江戸川放水路の「ハゼ釣り」入門 | 釣り 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

釣り

2026.06.27

虫エサなしでも釣れる!初心者親子が楽しめる江戸川放水路の「ハゼ釣り」入門

虫エサなしでも釣れる!初心者親子が楽しめる江戸川放水路の「ハゼ釣り」入門
旅エッセイストの国井律子です。
キャンピングカーで遠くまで旅することも好きですが、実は私には、子どものころから何度も通った身近な釣り場があります。それが千葉県市川市を流れる江戸川放水路です。
ここは、釣り初心者でも楽しみやすいハゼ釣りの人気スポット。
今回は兄家族と一緒に出かけました。
エサは、虫ではなくスーパーで買えるベビーホタテをチョイス。久しぶりに見る懐かしい川辺で、子どもたちの歓声が響いたある日の記録です。
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釣り場は、わが家の思い出が交差する江戸川放水路

ポイントへ向かう船内の様子
釣りに出かけた2026年6月14日(日)は梅雨空でしたが、雨が降ることもなく暑すぎない、ちょうどいい天気でした。

今回は、兄の家族も誘って合計7人の大所帯で釣行に。狙うは初夏の風物詩であるハゼです。
ハゼ釣りが初心者向きといわれる理由は、魚との距離が近いこと。仕掛けもシンプルで、小さな子どもでも「釣れた!」という瞬間に出会いやすい釣りなのです。

出かけた場所は、関東におけるハゼ釣りの聖地と呼ばれる江戸川放水路。汽水域(淡水と海水が混ざり合う場所)のため栄養が豊富で、毎年春に生まれた膨大な数のハゼが冬に向けて育つワンダーランド。

江戸川放水路とは?

釣りをする次男
次男が真剣に竿を握る向こう側に見えるのが、巨大な水門「行徳可動堰(ぎょうとくかどうせき)」。

江戸川放水路とは、千葉県市川市を流れる江戸川の下流に作られた人工の河川。実はこののどかな釣り場が放水路と呼ばれる理由が、上の次男の写真の後ろに見える水門にあります。
この水門は、普段、ゲートを閉じて水をせき止め、ハゼが育ちやすい穏やかな環境を作っています。しかし、台風などの影響で川が溢れそうになったときには、ゲートを開いて一気に海へ水を逃がす役割があります。

首都圏の水害を防ぐ大切な役割を持つ場所。そのすぐ足元で、私たちはのんびり糸を垂らしているわけです。

江戸川放水路でハゼ釣りをするには?

江戸川放水路
川沿いには昔ながらの釣り船屋が何軒も並び、どこか昭和の空気が残っているようです。

江戸川放水路でハゼ釣りをするには2種類の方法があります。

  • おかっぱり(からの釣り)
    川沿いの護岸から直接糸を垂らすスタイル。気軽に始められるのが魅力ですが、潮の満ち引きによって釣りやすい場所が変わることもあります。
  • 船宿でボートを借りる
    ハゼが集まる浅瀬まで連れて行ってもらえるので、子ども連れや初心者にはこちらが向いていると思います。貸し竿や仕掛けを用意している船宿もあるので、道具がなくても挑戦できます。

私たちは、いつもボート釣りを楽しんでいます。今回も、私たち国井兄妹が子どものころからお世話になっている「たかはし遊船」へ。

受付を済ませ、8人乗りの大きなレンタルボート(1日12,000円 ※平日・休日で料金が異なる)に乗り込みます。釣り場まではスタッフさんがモーターボートで牽引してくれるので、自分たちで漕ぐ必要はありません。

今回私たちは竿とエサと、子ども用のライフジャケットを持参しましたが、たかはし遊船にはすべて準備があるので、手ぶらでもOK。ちなみに気になるトイレ事情について。船上なので心配になりますが、途中で行きたくなった場合にはスタッフさんに声をかければ対応してくれます。

釣り場へと向かう途中、牽引ボートを運転するおじいさんが、兄の息子(甥っ子)に「大きくなったなぁ」と目を細めていました。子どものころから通った場所で、今度は自分の子どもたちと釣りをする。のんびりと水面を滑っていくような、この時間がたまらなく心地いいんです。

桟橋を歩く子ども
当時、長男は4歳、甥っ子が3歳。次男はまだこの世にいなかった2017年10月の写真です。
筆者が、その昔、ハゼ釣りツーリングに出かけたときの写真
各々のオートバイに乗ってハゼ釣りツーリングに行ったときの写真。荷物を最小限にすれば、ツーリングと釣り、2つの趣味を同時に楽しむこともできます。

浅瀬で釣れる身近な釣魚=ハゼ

釣れたハゼ
目が寄っていて、かわいいハゼの顔。

ここでちょっと、ハゼ(マハゼ)についておさらいを。 初夏に釣れるハゼは、通称「デキハゼ」と呼ばれ、生まれたばかりで体長はまだ4〜8cmほど。

ハゼは、寿命が1年しかない一年魚。春に孵化して、夏から秋に急成長し、冬に卵を産むと一生を終える儚い命なんです。
一般的に15cm前後で一生を終えるといわれるハゼですが、世の中には上には上がいるものです。なんと宮城県の松島湾などに行くと、冬を越して2年、3年と生き延びた、30cmクラスの巨大ハゼ(通称ケタハゼ)が釣れることもあるのだとか。ハゼの世界、侮れません。

兄が、数年前の11月に宮城の塩竃で釣った大きいハゼ
参考までに、兄が数年前の11月に宮城県塩竃で釣ったハゼ。大きいですね~。

ハゼが釣れるポイントは

鉄橋の下で釣りをする筆者
鉄橋の下でハゼ釣りを開始。橋の日陰になるので紫外線も気になりません(笑)。

ハゼは、驚くほど浅い場所に生息しています。それこそボートから足が着くような、水深10cmほどの泥や砂の底にもいます。

兄いわく、たった1㎡ほどの範囲に、20匹くらいの小さなハゼたちが、うようよとひしめき合っている状態なんだとか。水面下はまさにハゼの絨毯状態だそう!
それだけいるのだから、子どもでも簡単に釣れるわけです。ただし、今の時期のハゼは体が小さく、おちょぼ口。そのため、エサは、ほんの数mm程度に小さく切って、針の先が見えるか見えないかくらいにつけるのがポイント。エサが大きすぎるとハゼの口に入らないのです。

虫エサが苦手でも大丈夫。意外なものでもハゼは釣れる

ハゼ釣りといえば、ミミズ、イソメ、ゴカイなどの虫エサというイメージがあります。これが私には高い壁でした。もちろん触れません。そこで兄が用意してきた秘密兵器が、スーパーマーケットのお惣菜コーナーで買ったベビーホタテでした。

エサのベビーホタテ
エサは、ベビーホタテ。これなら虫嫌いの私でも触れます。「おいしそー」と次男(笑)。
ハゼの口に合わせて小さくカットしたホタテ
ホタテをハゼの口に合わせて小さくカットします。

ホタテの繊維を1本ずつピッと割いて針に刺すだけなので、虫エサが苦手な私でもノーストレス。しかも、イソメやゴカイと同じくらい釣れるというのだから侮れません。

ハゼ釣りのコツは仕掛けにあり

短いハリス
ハリスを短めにするのがコツ。

ハゼ釣りのコツは、ハリス(道糸と針を結ぶ細い糸)の長さを短めにしておくこと。これにより、ハゼがエサを食べた瞬間の「プルプルッ!」という繊細な振動(アタリ)が、タイムラグなしでダイレクトに手元に伝わります。

逆にハリスが長いと、エサが水中で漂ってしまい、ハゼが突ついても手元にアタリが伝わりません。コツといえばそれくらい。

「もし、アタリがないなーと思ったら、竿を上下させると釣れることがあるよ」と兄。
「ハゼの目は上についているから落ちてきたモノを食べる」そうです。

釣れたハゼ
釣れたハゼは、ポンポンとバケツに入れていきます。

ハゼがよく釣れるタイミングは

干潮の浅瀬
朝8時、一番潮が引いている干潮のタイミングからスタートしました。

海釣りで、魚がよく釣れる理想の時間帯といわれる「上げ三分・下げ七分(干潮から約2時間後。満潮から約4時間後)」には、少し早い時間のスタートでした。

砂の上を歩くカニ
よく見ると、砂の穴にカニがいました。

この日は大潮で、潮の動きがすさまじい勢いでした。潮がどんどん満ちてくるため、岸に近い浅瀬が絶好のポイントに。

ハゼを釣りながら過ごす、ちょっと贅沢な水辺時間

浅瀬にボートを寄せて釣り
ほぼ接岸して、浅瀬で釣りました。

頭上を走る東京メトロ東西線の高架では、数分おきに電車が「ガーッ!」と轟音を立てて通り過ぎていきます。その都会的な音と、目の前にある大自然の川のギャップが、なんとも江戸川放水路らしくて愛おしいのです。

鵜も潜って漁をしていた
あちこちで鵜も、潜って漁をしていました。

「わっ、また釣れた!」
「こっちも来たー!」

静かな水面では、子どもたちの歓声が響き渡りました。釣ったハゼをバケツに入れるたび、次男がドヤ顔に。兄の家族とわが家のみんなでワイワイいいながら、誰が一番釣れるかを競い合う楽しい時間でした。

甥っ子とその父
一番釣ったのは、赤ちゃんのころから江戸川放水路に通っている甥っ子でした。
ハゼ釣りをする子ども
長男が、珍しく大きめのサイズをゲット。

ランチは持参

船上でランチタイム
小腹が減ったら、風に吹かれてもぐもぐタイム。
前の晩に作った4種類のホットサンド
「コンビニごはんは飽きた」という夫のリクエストで、前の晩に4種類のホットサンドを作って持参しました。

楽しかったね、さぁ撤収

オールを上に上げたら、「終わり」の合図
オールを上げたら、終わりの合図。船宿の船が迎えに来てくれます。

水面を眺め、竿を持って、魚がかかる瞬間を待つ。魚がかかる小さなドキドキの瞬間を、子どもと一緒に味わえるのがファミリーフィッシングの魅力なのかもしれません。

釣りというと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、船宿に頼れば意外と気軽に始められるもの。魚がかかった瞬間の小さなドキドキを、ぜひ家族で味わってみてください。

国井家が長年お世話になっている船宿

船宿「たかはし遊船」の外観
フレンドリーなスタッフさんが出迎えてくれます。

たかはし遊船には、貸し竿、仕掛け、エサの用意があり、ライフジャケットの貸し出しもあるので、初心者や子ども連れでも安心です。今回利用した8人乗りボートは1日12,000円(料金は時期により変動あり)。少人数用のボートもあります。
また有料駐車場やトイレも利用できます。営業時間や定休日、料金などは季節や天候によって変わるため、お出かけ前に電話で確認するのがおすすめです。

たかはし遊船

著者画像

国井律子

旅エッセイスト

国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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