よく聞かれるのが「車中泊場所はどうしているの?」という質問です。実は私たちがよく利用しているのが、ヨーロッパ各地にある無料のRVパーク。このおかげで宿泊費や水にほとんどお金をかけることなく、旅を続けることができています。
前回の記事では、無料RVパークがなぜ存在するのか、どんな仕組みで運営されているのかを紹介しました。今回はその続編として、実際どのように使うのかを紹介します。到着してからの流れ、給水や排水方法、利用するときのマナーまで、実体験をもとに解説します。
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RVパークって何?無料RVパークの見つけ方

RVパークとは、キャンピングカーやバンなどで旅する人のために整備された車中泊スポットで、宿泊できるだけでなく、給水や排水などの設備が整っている場所も多くあります。
ヨーロッパでは国ごとに呼び方が異なり、フランスではAire de Camping-Car(エール・ド・キャンピングカー)、イタリアではArea di Sosta(アレア・ディ・ソスタ)、ドイツではWohnmobilstellplatz(ヴォーンモービル・シュテルプラッツ)などと呼ばれています。
自治体が観光振興の一環として無料で提供してくれている場所もあり、旅人の強い味方になっています。こうした無料RVパークを探すときに便利なのが、車中泊アプリの「Park4night」です。
地図上で、車中泊スポットや有料駐車場、専用施設などを確認でき、実際に利用した人のレビューや写真もチェックできます。
無料のRVパークを探すときは、アプリ内の緑色のキャンピングカーマークを目印に。「Free Motorhome Area」と表示されている場所を探します。

私たちもこのアプリを利用しながら、ヨーロッパ各地に点在する無料RVパークを巡り、宿泊費をほとんどかけることなく比較的低コストで旅を続けることができています。
RVパークに着いたらまず何をする?

ほとんどの場所がセルフ式で、空いているスペースに車を停めるだけで利用できます。ただし、中には簡単な登録や申請が必要な場所もあるため、到着したらまずは案内板でルールを確認するのがおすすめです。滞在時間の制限や利用方法、給水・排水場所などが書かれていることが多いので、最初に目を通しておくと安心です。
駐車は、基本的に空いているスペースに自由に停めるスタイル。ただし、場所によってはキャンピングカースペースと一般車スペースで分かれていることもあります。間違って一般車スペースにキャンピングカーを停めてしまうと、罰金が発生する可能性もあるので、表示を確認して正しい場所に停めるようにしましょう。

また、多くのRVパークはそれほど大きくなく、停められる台数は2〜8台程度という場所も珍しくありません。基本は早い者勝ちなので、ハイシーズンには人気の場所が夕方には満車になってしまうことも。確実に利用したい場合は、早めの時間帯に到着するのがおすすめです。
滞在時間は場所によって異なりますが、特に制限がない場所もある一方で、24〜72時間程度と定められている場所もあります。無料だからといって長期滞在するのではなく、次の旅人のためにスペースを譲り合う意識が大切です。
給水場の使い方

RVパークの一角には給水場が設けられており、排水設備とセットになっていることもよくあります。給水は無料の場所が多いですが、中にはコイン式になっているところもあります。有料の場合は、1ユーロで約100L前後の水が使えるケースがよく見られます。
また、給水設備によっては飲料水と非飲料水(カセットタンクの洗浄用など)で蛇口が分かれている場合もあります。必ず「Drinkable Water」や「Potable Water」と表示されている蛇口かどうかを確認してから使うようにしましょう。

蛇口のみで、ホースが備え付けられていないことがほとんどのため、各自給水用のホースを常備しておくと便利です。


タンクの容量や水圧にもよりますが、100Lほどのタンクであれば5~10分程度で給水作業は完了します。キャンピングカー旅では水は欠かせないため、こうした給水設備があるととても助かります。
排水場の使い方

RVパークには、キャンピングカーのシンクやシャワーから出た生活排水(グレータンク)を処理するための排水場も設けられています。

給水場のすぐ隣に設置されていることが多く、地面に専用の排水溝が設けられており、その上にキャンピングカーの下にある排水口がくるように車をゆっくりと停めます。位置が合ったら、車体の下にある排水レバーを開けてタンクの水を流すだけ。タンク内の水が一気に排水溝へ流れていき、全て流れ終わったらレバーを閉めて作業完了です。
カセットトイレ(ポータブルトイレ)の処理方法

キャンピングカーのトイレは、カセットトイレもしくはポータブルトイレというタイプが使われていることが多いです。取り出し可能なタンクに排泄物が貯まる仕組みで、タンクがいっぱいになったら専用の処理場で中身を処理します。
トイレの処理場はグレータンクの排水場とは別に設けられていることが多く、「Chemical Toilet」や「Cassette Toilet」といった表示が目印になっています。

処理場の設備は場所によってさまざまで、専用の流し台のような設備が設けられているタイプもあれば、地面の排水溝の上でタンクを空けるシンプルなタイプもあります。多くの場合、洗浄用の蛇口も備え付けられているので、中身を流したあとにその場でタンクをすすぐことができます。
給水や排水処理については、こちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
外部電源が無料で使える場合もある

RVパークによっては、無料で外部電源(電源ポスト)が設置されていることもあります。外部電源に繋げばバッテリー残量を気にすることなく、ドライヤーや電子レンジなどの消費電力の高い家電も使えるようになるため、とてもありがたいです。ただし、電源がないRVパークも多く、もし使える場所に出会えたらちょっとラッキーという感覚です。
利用方法は場所によって異なり、無料で使える場合もあれば有料のこともあります。有料の場合は、コインを入れると一定時間電気が使えるタイプや、1kWhあたり1ユーロ前後など使用量に応じて支払うシステムが設けられていることもあります。

また、電源ポストやコンセント数が限られていることもあるため、他の旅人と譲り合いながら使うのがマナーです。外部電源を利用する際は、各自キャンピングカー用のCEEプラグ対応の電源ケーブルを用意する必要があります。
使うときのマナー・注意点

無料で利用できてとても便利ですが、誰もが気持ちよく使えるようにいくつかのマナーを守ることが大切です。長期滞在は基本的にNG。あくまで短期間の車中泊スポットとして利用するのが前提なので、長居をせず次の旅人のためにスペースを譲る意識を持つことが大切です。

給水や排水場はみんなで使う共有スペースなので、給水が終わったら長時間占領せず、すぐに移動して他の人が使えるようにしましょう。また、使い終わったあとは周囲を軽く水で流したり掃除するなど、次に使う人が気持ちよく利用できるよう配慮しましょう。
いくつかのRVパークでは、サイドオーニングを広げたり、イスやテーブルを外に出したりするキャンプ行為が禁止されている場合もあります。利用前にその施設のルールを確認しておくと安心です。また、住宅地の近くにある場所も多いため、エンジンの長時間使用や大きな音楽などは控え、夜間は静かに過ごす、など近隣住民への配慮も忘れないようにしましょう。

こうしたマナーが守られているからこそ、ヨーロッパでは無料のRVパークが各地で維持されています。そのおかげで、自由で快適なキャンピングカー旅を続けることができます。マナーを守りながら、ぜひRVパークを活用して旅を楽しんでみてください。











