イタリアでは高級キノコのひとつ
タマゴタケ
【テングタケ科】
夏から秋にかけて、さまざまな林の中に散生または群生。味もよく色も美しく、食用価値が高い。カサは赤から濃い橙色で、周
辺に条線が入る。橙色と黄色のだんだら模様の柄の上部には橙黄色のツバが垂れ下がり、基部には白色のツボがある。
野に咲くカンゾウとともに夏の森を再現
タマゴタケのカルパッチョ
作り方 1.オリーブオイル、レモン汁、メイプルシロップ、塩各適宜でソースを作っておく。
2.タマゴタケは形よく切る。(カサは薄く、柄は輪切り)
3.ノカンゾウの花は花粉を指で拭い取り、適宜切る。
4.生食用の牛肉と1~3の素材をざっくり和える。
蜂須賀さんがイタリア料理の料理本を見て衝撃を受けた思い出のキノコ。「生のタマゴタケをパスタにのせ、オイル、レモン汁、塩で仕上げただけなのに、すごく美しかった」そう。その感動を思い出して創作。タマゴタケは柔らかいのにコリコリ。カンゾウも使われ、野生の強さが感じられる味わいだ。
1963年東京生まれ。本職はレンジャ
ー。本誌で7年続いた人気連載「風
景の皿」ではキノコ料理が最も多く
登場。キノコ大国スウェーデンの料
理学校でキノコ料理を教えた経験も。