アウトドア小心者のピストン西沢です。今回は見た目も艶やかなこのID.Buzzをご紹介しますね。
ピストン西沢が注目モデルをレビュー!セカンダリーアタックのタイミング到来!

見ての通りのVWバスを21世紀に蘇らせたデザインが素晴らしい。オリジナルのVWバスは1950年代のT1から60年代後半のT2が有名で、俺たちの世代にはカリフォルニアのサーフィンっぽいイメージがついていて、憧れたもんです。
その形はこんな感じで残っているし、おまけに日本では珍しいBEVのミニバンってことで、発売したときは欲しい人が並んで待ってたようですね。今は少し落ち着いて、買いやすくなっているので、セカンダリーアタックのタイミングです。
ラインアップは長さが4715㎜のProと、4965㎜のPro Long Wheel baseという2種類。幅と高さは1985㎜×1925㎜で、幅はかなり広いっすね。今回はPro Long wheel baseに乗ってみたんだけど、細い道に突っ込んでみても、幅の広さはそれほど気にならなかったです。
いわゆる見切りの良さもあるし、駆動がモーターなので動き出しがスムーズで、運転はしやすいバカでかいワンボックス。昔よく乗ったシボレー・アストロなんかに比べると、細い道で汗が出るほどではない(笑)。
しかし、最小回転半径は怒涛の6.3mで、これは国内で売ってるクルマでは、トップクラスに小回りが利かない……。同じような数字はハイラックスやランクル70などで見られる程度っす。

スポーツカーみたいなコーナリングもできる
それでは乗ってみましょう。まず気になる航続距離はWLTCモードで554㎞。大柄のボディでこれだけ走れば実用的だし、その走りは超気持ちいい。フィーリング的には普通のEVで、アクセルの反応が気持ちいい。
モーターの力としては286ps/560Nmだから、2,720kgの重たい体を後輪駆動でぐいぐい押し出す。この感じはやはりFFとは違って、このクルマの魅力になっているのは間違いないっす。

重心もすごく低く感じられて、スポーツカーみたいなコーナリングもできるところも素晴らしい。シートは少し小さ目だが、体重75キロのピストン西沢は、シートの設計過重値ともぴったりで快適。この体重を何キロに想定するかで座面の硬さなども決まってくるが、日本車だともっと低いようで、体がでかくて重い人は、欧州車のシートの方が合うみたい。


内装は見ての通りのおしゃれさで、室内の広さも特筆すべきレベル。ラゲッジスペースは2列目倒して3列目外すと、引っ越しができる2,469リットル。このスペースならマットを敷いて大人2人が余裕で寝れるし、キャンプ用具やMTBなんかも積めるが、この内装で、泥だらけの道具を突っ込むような気分にはなれない(笑)。


「欲しいから買う」ってのもアリなんです
使い道としては、やはりおしゃれに街中やちょっとしたドライブに行きたい。こんなきれいなID.Buzzで、奥さんが子供を私立の小学校に迎えに行くとか、なんて余裕を感じる生活だろうか(笑)。子供を待っている間も、アイドリングなしで静かにエアコンが使えるし、その点はキャンプやRVパークでの車中泊でも美点となりうるところ。
反面、BE-PAL兄貴たちからは、EVなのに室内に100Vコンセントがないし、外部に給電できないなど、実用面では異論もあるかもしれない。それでも70年代のカリフォルニアを引きずった兄貴には魅力抜群だし、近所のウケも良いので、ぜひ購入してほしい。

結論。「デザインを重視」「ミニバンのEVが欲しい」「家族やレジャーで使えるゆとりのある大きさのクルマが欲しい」「他の人とは違うクルマ」という方に 非常に魅力的な選択肢であることは間違いなし。クルマってそもそもスペックや価格、理屈で買うだけじゃなくて、欲しいから買うってこともあるでしょ? このID.BUZZはそんなクルマです。

ID.BUZZ Pro ¥8,889,000~
ID.BUZZ Pro Long Wheel base ¥9,979,000~
問い合わせ先
TEL:0120-993-199








