30周年に最新モデルが日本初登場
ベテラン読者の皆さんなら、きっと1995年に登場した初代CR-Vを覚えていることだろう。都会的なデザインと広い室内空間を特徴とし、街とフィールドをつなぐ、現代のクロスオーバーSUVを体現したモデルだった。

5世代目(2016~2022年)をもって日本での販売はいったん終了したが、初代から数えて30周年を迎えた今年、最新の6世代目が日本に導入された次第。現車を間近で見てきたBE-PAL.NETスタッフが、写真と共に特徴を解説する。

後席は前後スライド&リクライニング機構付き

現在、ホンダではヴェゼル(全長4,340~4,385㎜)、WR-V(同4,325㎜)、ZR-V(同4,570㎜)を販売しており、全長4,700㎜のCR-Vは最も大きなクラス。当然荷室も広く、前輪を外した状態のMTBを縦に2台積める。後席は低床設計のヴェゼルのようにダイブダウン&チップアップ機構はないものの、代わりに座面が前後19センチスライドし、背もたれは8段階のリクライニング調整ができる。キャンプ道具の量や形状によって細かくアレンジできるので、このクルマを選ぶ大きなメリットになる。


最新世代のハイブリッド車

パワーユニットは2リッターの直噴エンジンに新型E-CVT、高出力モーターを組み合わせたハイブリッド(第四世代e:HEV)。しかも、CR-V専用のハイ/ロー2段のエンジン直結ギアを装備し、ギアレシオを専用設定としている。これにより加速時のダイレクト感や連動感が向上しているほか、静粛性や環境性能も向上しているという。ソト遊びは遠出になることがほとんどなわけで、疲労を感じにくく気持ちよく走れるのは心強い。
進化した4WDが安心をサポート

4WD(AWD)性能も進化した。前後輪の駆動力可変配分を従来の前60:後40から50:50と後輪の駆動力を拡大し、タイヤの性能をしっかりと発揮。操舵に対して滑らかに遅れなく進路が変わり、アクセル操作にもリニアに反応して加速していくという。具体的にはカーブでクルマが外側にはらみにくく、高速道路でも安心感が高くなっているのだそうだ。
また、ドライブモードにシリーズ初のスノーモードを追加したのもニュース。同じく初となるインディビジュアル(カスタマイズ機能)と併せ、シーンに合わせて走行特性をきめ細かく選べるようになった。
長く使える“推し”ポイントが満載

運転中に快適ぶりを感じるポイントはほかにも。新型CR-Vには「スマートクリアワイパー」が装備されているのだ。これはワイパーブレードにウォッシャーノズルを内蔵することで、噴射しても洗浄しながらクリアな視界を確保するというもの。自然豊かな場所をめざしていると、天候や路面からの泥跳ねなどで前がみづらくことはよくある。そんなときにウォッシャー液を噴射しても一度ではふき取れないことも多く、噴射中は一瞬視界が悪化する。「スマートクリアワイパー」はそうした不便を払しょくするだけでなく、噴射量と噴射エリアを制御することでウォッシャー液の節水にも貢献する。
ほかにも、ヘッドアップディスプレイやグーグル搭載、室内照明の全席LED化など、使いやすさと快適性にこだわった新型CR-V。長く愛用しても古びない機能が充実しているという点でも、ソト遊び派にはたまらないモデルといえるだろう。
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