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愛らしいデザインはそのままに最新世代にアップデート
三菱/デリカミニ
¥1,964,600~2,907,300
初代はekクロススペースの大幅改良モデルとして2023年5月に登場。新型は専用設計の度合いを高めた。写真は先進装備が満載の最上級グレード「T Premium DELIMARU Package」(ターボエンジン搭載・2WD/4WDあり)。
問い合わせ先:三菱自動車 0120-324-860
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/

テスター 記者・櫻井(左)、編集・早坂(右)

若い世代にも大人気のデリカミニがフルモデルチェンジ。機能と個性を両立した改良が施され、いっそう頼れる相棒になったぞ!
新しくなったデリカミニですが、パッと見は従来型と大きく変わっていない気がします……。

早坂

櫻井
実は内外観のデザインが一新されて、動力系や足回りも大きく変わっているんだ。よ~く見てみよう。
う~ん、目が大きくなってる!? あと、ボディーの上部分が四角くなったかも。

早坂

櫻井
どっちも正解! ヘッドライトは半円形に光る部分が大きくなり、よりキャラクター性が強まると同時に視認性も上がった。
四角いカタチに感じるのは、フロントガラス左右の柱が立っているから?

早坂

櫻井
そう。柱の位置と角度を見直した結果、乗車空間の長さと幅が広がっている。わずかな差に思えるけど、乗ると広さが実感できるよ。
というわけで乗ってみましたが、確かに広々! 障害物の多いフィールドでも運転しやすそう。ダッシュボード周りのデザインもアップデートしてますね。

早坂

櫻井
メーターとナビが一体化した横長のディスプレイが付いて、より見やすく、操作しやすくなっているよ。
クルマの周囲をカメラ映像で映し出す機能もすごい! 運転席からは見えないボンネット下まで映ってるって、どーゆーこと!?

早坂

櫻井
前後左右4つのカメラで撮影した映像を合成して、死角も見えるようにしているんだ。キャンプ場でうっかりペグを踏んだり石にぶつかる心配が減るね。
視界が広くてカメラのアシストも万全と、いうことなしですね~。

早坂

櫻井
インフォテインメントシステムにはグーグルを搭載し(注)、モニターは12・3インチの大画面モニターを採用。運転中に音声操作による目的地設定やエアコンの温度調整もできるんだ。
最近の軽自動車って、ほんとにすごいっす。

早坂

櫻井
そのぶん価格も高くなるので、装備の差によるグレード選びはしっかりと検討したいところ。そしてもうひとつ、新型デリカミニには5つの走行モードが付いた。「グラベル」や「スノー」ではエンジンやCVT、駆動系の電子制御を駆使して、未舗装路や雪道などで駆動力をしっかり路面に伝えるんだ。
“あと一歩”を可能にする走破性! デリカの名は伊達じゃないですね。「欲しいクルマリスト」にまたひとつ候補が増えました(笑)。

早坂
目ヂカラ強めでボディー全体も刷新!

人の目のようなヘッドライトが大きくなり、より主張のある顔立ちに。ボディー全体の造形も刷新して力強い印象になった。とくにフロントガラス左右の柱の位置と角度を変更することで、長くワイドな乗車空間を実現している。


より積みやすく、過ごしやすくなった!

前席のヘッドレストをはずし、背もたれを寝かせたときの段差が従来型よりも抑えられ、寝やすい。「マスコットキャラのデリ丸です。ボクもアップデートしてカラバリが増えたよ!」(早坂代弁)。

後席をたたんだ状態。床部分は樹脂製だ。

ラゲッジにはフックを合計6個設置。

後席は体が振られにくい形状で、座り心地も向上。

前席の背もたれ裏側にはミニテーブルと収納ポケットが付く。
快適性と安心を高める装備が満載なのだ

広い視界を確保し、前面には大画面ディスプレイを設置。収納も豊富。

フロントカメラの映像を合成して前方の死角を映し出す。

8つの視点をタッチパネルで切り替え、車両の周辺状況を映しだす。街中でもフィールドでも便利な機能だ。

走行モードの切り替えダイヤルを全車に標準装備。

荒れた道などを走行中に同乗者が体を支えるグリップは、小物置き場も兼ねたデザイン。
経済的に走れるエンジンを搭載

従来型にあった低出力のモーターアシストを採用せずに、エンジン内部の改良を施すことで低燃費を実現。
冒険心をかきたてるアクティブな仕様に!

純正アクセサリーも豊富。写真の車両は外装にルーフキャリアやマッドガード、デカールなどを装着した「ワイルドアドベンチャースタイル」。
SPECIFICATIONS(T Premium DELIMARU Package 4WD)
【ボディー寸法】
全長 3,395㎜
全幅 1,475㎜
全高 1,830㎜(ルーフレール含む)
最低地上高 160㎜
最小回転半径 4.9m
ホイールベース 2,495㎜
タイヤサイズ 165/60R15
車両重量 1,060kg
【エンジン】
659㏄直列3気筒ターボ
最高出力 47kW(64PS)/5,600rpm
最大トルク 100N・m/2,400~4,000rpm
【WLTCモード燃費】
17.8km/ℓ
【トランスミッション】
CVT
(注)下級グレードの場合、グーグル搭載ナビはメーカーオプションで選択可能。
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2025年11月号より)







