フィンランドでのスノーモービルは開放感がたまらないっ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.10.25

    フィンランドでのスノーモービルは開放感がたまらないっ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    フィンランドでのスノーモービルは開放感がたまらないっ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    冬遊び王国フィンランドでやりたかったことの一つが「スノーモービル」です! ところが「相棒」がもう命知らずで…。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
    Text

    まさにフォトグラファー魂を感じました。(雪遊び王国フィンランド旅・その5)

    前回はこちら↓

    フィンランドの湖で氷上ウォーク!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    前回のユヴァスキュラの街から北北東に車で30分。バルヨラ(Varjola)というリゾート施設でスノーモービルを楽しむことになりました。インストラクターはマルコスさん。全部で20キロ超の行程で、片道10キロくらいのところでお茶休憩。その後、湖の上を走ってからもと来た道をもどるといいます。

    横から見たスノーモービル。
    こうやってスノーモービルを後ろから見ると、キャタピラで動くことがよくわかりますね。

    いざ乗車準備!

    まずはつなぎの服、専用のシューズ、手袋、ヘルメットに着替えます。「防寒対策」であるだけでなく、特にシューズには「スノーモービルのオイルがついてしまうことがあるから」だそうです。

    次に操作の説明。右ハンドルのレバーがアクセル。緩めるとブレーキ。フットブレーキもついているが、基本的には右ハンドルのレバーで操作するとのこと。

    運転席から見るとこんな感じですね。

    ウィンカーなどもあるのかもしれませんが特に説明は受けず。自動車が行きかう公道を走るわけではないですから、ウィンカーは不要なのかもしれません。

    運転のコツとしては速いスピードでカーブを進む際は、バイクのようにお尻をシートから曲がりたい方向にずらすといいとのこと。それでもタヒチとフィジーでやった「四輪バギー」よりもシンプルです。

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    今回の隊列は先頭がインストラクターのマルコス、次がこの度の相棒であるフォトグラファーの田所優季さん、そして私、しんがりは今回の旅全体のコーディネーター兼ガイドであるパイビ。

    フィンランドの中でも北国で雪の多いラップランド出身のパイビも、昔からスノーモービルに乗り慣れています。熟練者2人が初心者2人を挟むという安心の構図ですね。

    出発前のフォトグラファー田所さんの雄姿。
    当たり前ですがまわりはすべて雪景色です。

    いよいよスノーモービルツアースタート

    いよいよツアースタート。操作はクワッドバイクよりも簡単ですが、雪道は意外とフラットではなくかなり凸凹。ハンドルが取られないようにするためにクワッドバイクよりもずっと筋肉を使います。「安定感」という意味ではバイクとクワッドバイクの中間くらいでしょうか。とにかく「安全第一」で行きましょう。

    コースは単調ではなく本当に変化に富んでいます。森の中を滑走したと思ったら、教習所のクランクみたいな急なS字カーブを縫うように走ったり、雪原をぶっ放したり。アップダウンもかなりあります。しかも前述のように下は全然フラットではないため、しっかりと両手でハンドルを握る必要があります。

    というわけで林間コースでの休憩中に撮影。

    クワッドバイクのときとは違い片手でハンドルを握って、もう一方の手で撮影するのは絶対に無理。ちなみに片手でスマホを持って撮影する方法はオーストラリアのパースへの旅でいっしょだったシンガポール人ジャーナリストのヤエンに教えてもらったな。

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    フォトグラファー田所さんが後ろ乗りに!?

    さてそんなことを思い出しながら途中休憩していると、相棒のフォトグラファー氏が自分のスノーモービルから離れインストラクターのマルコスのほうにスタスタと歩いていきます。そしてなにやら交渉開始。

    …なんとフォトグラファー田所さん、マルコスの運転するスノーモービルの後部座席になんと後ろ向きで乗車。

    はい、こんな感じです。

    私が走行している際の写真を撮るためだと思うのですが、恐怖心のリミッターが外れているんじゃないかと心配になるくらいのそのプロ意識に思わず敬礼したくなりました。

    そして撮ってくれたのがこんな写真。

    そんなこんなでおそらく30分ほど運転したあと休憩地点の小屋に到着。

    入口は小さく見えますが中に入ると意外な広さ。

    ここで雪遊びの注意点を!

    どうでもいいけど偏光レンズがなかなか透明にならないので、雪遊びのあとこういう暗いところに入る際は普通のメガネも持っていくとかコンタクトレンズにしてサングラスをかけるとかしたほうがいいです。

    小屋の真ん中にある薪台。

    そこでお湯を沸かしてコーヒーを入れてもらいました。やかんにコーヒーの粉を入れただけで「ブラックパンコーヒー」と呼ぶそう。今思うとそれはフライパンではなくてやかんだから「ブラックケトルコーヒー」なんじゃないかなと思いますが。

    とにかく上澄み部分を飲みます。逆にいうとカップの底にはコーヒーの粉が沈んでいるので、飲み干そうとするとそれが口に入ります。

    銭湯などで「薪で炊いたお湯はやわらかい」とよく言われますが、「薪で沸かしたお湯で要れたコーヒー」もなんだかやわらかく、やさしく、あたたかい味。用いたカップは白樺の木をくりぬいて作るもので、フィンランド北部ラップランドの先住民であるサーミ人たちの伝統工芸です。

    その木のぬくもりもまたコーヒーにやさしさをブレンドしている気がしました。

    スノーモービルの最高速度を聞いてみました

    その休憩時間中に最高速度について聞いてみました。私たちのツアーでは森の中では時速30キロメートルくらいしか出せないけれど、慣れている人は森の中でも時速60キロメートルぐらいで走ることができるとのこと。そして下がほぼ真っ平らでまっすぐに走れる湖の上では時速80キロメートルで走るし、レースコースでは時速100キロメートルに達することもあるらしいです。

    その休憩小屋付近からの風景。木々の間に見えるのがこれから向かう凍った湖です。

    凍った湖上を時速80キロでぶっ放す

    再び出発です。

    ぐんぐんと小屋がある小山から降りて行きます。

    そしていよいよ湖へ。

    この開放感がたまりません。
    そしてここでも平気な顔で後部座席に後ろ向きで陣取ったままのフォトグラファー田所さん。

    で、しばらくその状態で撮影してくれたのですが…途中でスノーモービルを停車させたマルコスが彼女を前向きになるように促しました。

    このあとはさきほどよりもスピードを上げ、いよいよ時速80キロメートルの世界へ突入します。

    フォトグラファー田所さんを前向きに座りなおさせたのは、マルコスもさすがに後ろ向きはヤバいだろうと感じたからでしょう。

    林の中で左右にカーブがあるコースもいいのですが、湖面をまっすぐとかゆるやかなカーブを描いて進むのもまた爽快。前者がF1グランプリのテクニカルなコースを走る楽しみだとしたら、後者はインディ500マイルのオーバルコースを最高速度で駆け抜ける興奮といったところでしょうか。

    青空も出てきて爽快感を増してくれました。

    その後、来た道をもどります。ツアーは全部で2時間20分ぐらい。休憩もあったので、実際に運転していたのは1時間半くらいでしょうか。むちゃくちゃエキサイティングな時間でした。

    フィンランドのお宿はこちら

    さて本日のお宿もサクッと紹介しておきましょうかね。Peurunkaというスパ&ホテルです。

    快適としか言いようがない部屋。外からの陽ざしが暖かいです。
    サーモンが美味。
    レストランからは先ほどスノーモービルで走って来た湖が一望できました。

    気泡風呂もある温水プール的なスパやサウナもあり、雪遊びで冷えた体を癒してくれました。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    Visit Finland
    https://www.visitfinland.com/ja/

    Visit Jyvaskyla Region(ユヴァスキュラ観光公社)
    https://visitjyvaskyla.fi/ja/

    Varjolaというリゾート施設でスノーモービル
    https://www.varjola.com/en/activities/snowmobile-safari

    Peurunka(この日宿泊したホテル)
    https://peurunka.fi/en/

    フィンエアー/Finnair
    https://www.finnair.com/jp-ja
    「日本から一番近いヨーロッパ」であるヘルシンキ経由で、欧州約70都市へ。羽田・成田・中部・関空の4空港就航。

    写真/田所優季
    旅行写真家、トラベル・ライフスタイルライター、ファッションデザイナー。

    柳沢有紀夫さん

    オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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